READY FOR THE WORLD『READY FOR THE WORLD』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1985年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。ファンキーなサウンドは'70'sから何度かブームになっていたが、'80'sのファンキーなサウンドというと、やはりPRINCEの存在が大きいところである。彼らのサウンドはそのPRINCEのサウンドに近いものであって、PRINCEファミリーのバンドではないか?と言われ、PRINCEと比べられることが多々あった。(実際はPRINCEとは全く関係ないグループである。)本アルバムはそんな彼らのデビュー・アルバムであり、1985年になってから全米No.1ソングを生み出した彼らの全てが詰まったアルバムと言ってもよいものである。チャート成績はBillboardで最高位17位を記録していて、1986年の年間アルバム・チャートでは74位にランクインしている。
収録曲は以下の全9曲である。『Tonight』『Digital Display』『Ceramic Girl』『Deep Inside Your Love』『Oh Shiela』『Human Toy』『Slide Over』『Out Of Town Lover』『I'm The One Who Loves You』。
この中からシングル・カットされたのは全部で6曲である。(次のアルバムが発表されても本アルバムからシングル・カットされたため、結果的には1984年、1985年、1986年の3年にわたって本アルバムからシングル・カットされたことになった。)1st.シングルの『Tonight』はBillboardで最高位103位、2nd.シングルの『Deep Inside Your Love』はチャートインしなかったかせ、1985年になってリリースされた3rd.シングルの『Oh Shiela』は1週のみであったものの、Billboardで1位を獲得し、1985年の年間シングル・チャートでも31位にランクインする大ヒットになった。また、イギリスでも最高位50位を記録している。これに続いてシングル・カットされた『Digital Display』はBillboardで最高位21位を記録している。1986年になってシングル・カットされた『Slide Over』と『Ceramic Girl』はBillboardのR&BaチャートにはランクインしたもののHOT 100にはチャートインしていない。
お薦め曲は彼らの代表曲である『Oh Shiela』、シングル・ヒットしている『Digital Display』、シングル曲である『Tonight』『Deep Inside Your Love』『Ceramic Girl』をピックアップしておく。
ファンキーで身体が自然と動き出してしまうようなノリの良い楽曲が集まっているアルバムであり、聴いていても心地よさを感じる内容である。ただ、やはりPRINCEのサウンドと感じられる所も色々とあるのも事実である。(当時、PRINCEというと、チャートを席巻していた時期でもありましたし...)
彼らは本アルバムの後、1986年、'88年、'91年にそれぞれアルバムを発表しているが、いずれもが彼ららしい独自なところを出すことが出来ず、次第にセールスも落ちていき、'91年に解散してしまうことになる。そのため、結果的には本アルバムが彼らの最大のヒット・アルバムになり、最高のアルバムになった。
ファンキーなサウンドがお好きな方はやはり聴いておきたいアルバムであり、また、PRINCEのサウンドと聞き比べてみるという軽い気持ちで聴いてみるのも宜しいかと...
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