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「WHAT EVER HAPPENED TO BABY JANE?」 [映画(洋画)]

表題の作品は1962年のアメリカ映画「何がジェーンに起こったか?」である。日本での劇場公開は1963年4月であった。サイコ・サスペンスに分類されているが、1960年の「サイコ」をはじめとして、当時にはちょっとしたブームになっていたジャンルの作品でもある。白黒の映像が効果的に恐怖を描いている秀作である。

作品データを記しておくと、時間は134分、白黒作品である。原作はヘンリー・ファレル、製作と監督はロバート・アルドリッチ、製作総指揮はケネス・ハイマン、脚本はルーカス・ヘラー、撮影はアーネスト・ホーラー、音楽はフランク・デ・ヴォールである。そして出演は、ベティ・デイヴィス、ジョーン・クロフォード、アンナ・リー、ヴィクター・ブオノ、メイディー・ノーマン、たちである。尚、本作はアカデミー賞でB・デイヴィスの主演女優賞、V・ブオノの助演男優賞を含む5部門にノミネートされたが、受賞したのは衣装デザイン賞(白黒)のみであった。

6歳の時から子役として活躍していたジェーン・ハドスンは、名子役としてベビイ・ジェーンの名で稼ぎまくっていたという過去がある。が、年が経つについて子役としての魅力を失った彼女。それに代わるように、姉・ブランチが美人スターとして活躍するようになる。しかしブランチは人気絶頂の時、自動車事故に遭い、生涯不具の身となってしまう。この時、同乗していたジェーンはかすり傷一つ負わなかった。それから年月が流れ、2人は年を重ね、現在は2人である古い屋敷で一緒に暮らしていた。次第にジェーンの行動が変わっていき、酒に溺れていき、行動にも異常が見られてくるようになる。そしてブランチに対しても暴力を振るうようになっていく。ある日、ジェーンは、突然カムバックを夢見て少女時代そのままの舞台衣装を注文をしていた。更に、ブランチが不自由な体で電話をかけようとした時、ジェーンに見つかると、部屋に押し込められ、唇にテープを貼りつけられて、ベッドに縛り付けられた。また、その様子を見た掃除婦は殺されてしまう。夜が明けるとジェーンはブランチを海岸に連れていき、ブランチを埋めるための大きな穴を掘った。ブランチも最後と思い、初めて告白をした。少女時代、妹ジェーンの影に育ったブランチは、自分が映画スターになってもその時の復讐を忘れず、ジェーンを不具にしようとして自動車事故を起こしたのだが、結果は皮肉にもその逆になってしまったというのだった。するとジェーンの態度が変わった。異常な行動をするようになっていたジェーンだったが、優しい心を甦らせていた。で、ブランチにアイスクリームを買ってくる、と言うと、町に出て行った。しかし、ジェーンは警官に逮捕される。が、この時、ジェーンは子役として喝采を得た時の演技を始めたのだった。

ヒッチコック監督の「サイコ」と共にサイコ・サスペンスの傑作として知られている作品であるが、これには名優B・デイヴィスの名演がある。流石はという所を見せている。また、白黒の映像ならではという恐怖感が良い。

このジャンルの作品を見ようと言うのであれば、本作は「サイコ」と共に見ておかなければならない作品である。

 

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