ケータイ刑事銭形結5話[裏ネタ編]PART 3 [ケータイ刑事]
「銭形結」の第5話「夢を駆ける少女 ~銭形結の悪夢」の「裏ネタ編」の3回目となる今回は、この物語がこれになるということから「初夢」について、その説明の所に出てきた「一富士二鷹三茄子」について、劇中でこれの元に結ちゃんが向かったと言うことから「仙人」について、仙人はこうと言っていたことから「全知全能」について、その際にここを経由していたことから「砂漠」について、「樹海」について、「宇宙」について記します。尚、「仙人」については「命・7話[裏ネタ編]PART 6」で、「砂漠」については「雷・18話[裏ネタ編]PART 9」で、「宇宙」については「零・12話[裏ネタ編]PART 3」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。
また、BS-TBSの本放送時に記した記事(感想)は「ここをクリック」してご覧下さい。
「初夢」:新年になって初めて見る夢のことを言う。但し、現在では元旦の夜、または正月2日の夜に見る夢のこととされている。
これは、「夢占(ゆめうら)」として、この内容によってその年の吉凶を占うことに使われるものでもある。そのため、良い夢を見たいということで、宝船を枕の下に敷いて寝ると吉夢が見られるという風習が定着した。
尚、当初は除夜の夢とされていたため、大晦日の夜に見る夢であった。しかし、除夜にはお参りをするということから寝ないという風習があったため、大晦日ではなくて元旦の夜の夢となった。(江戸時代中期)。その後、他の事始めが全て正月2日に行われるものであることから、これも正月2日の夜に見る夢となった。(現在は、元旦の夜と2日の夜のいずれかということになっている。)
また、京と大坂では節分の夜に見る夢のことを指していた時代がある。(「節分」は立春の前日であり、立春から新年になるということで、新年になって最初に見る夢は、節分の夜に見る夢になるためである。)
俳句の世界では、「初夢」更に「獏枕」「初寝覚」などは全て「新年」の季語である。また、英語では「The First Dream of the Year」、ドイツ語では「Erste Traum vom Jahr」、フランス語では「Premier Rêve de l'année」、イタリア語では「Primo Sogno dell'anno」、スペイン語では「Primer Sueño del Año」、ポルトガル語では「Primeiro Sonho do Ano」と言うが、最近では日本語をローマ字にした「Hatsuyume」と言っても通じるようになりつつある。また、中国語では「新年的第一个梦」と言う。
「一富士二鷹三茄子」:「いちふじ・にたか・さんなすび」と読む。初夢に見ると縁起が良いとされているものを、良い順番に並べたものである。一番良いのは富士山で、二番目が鷹、三番目が茄子である。
このように言われるのはいくつかの説があって、江戸時代の富士山信仰で、最も古い富士講組織の一つがある駒込富士神社の周辺に鷹匠屋敷があったことと、駒込茄子が名産物であった事に由来する、という説と、駿河の国の名物を並べたという説が知られている。
「仙人」:「僊人」という表記もある。道家に於いて、理想的人物とされている存在である。人間界を離れて深い山中に住んでいて、穀食を避けて霞を食し、不老不死の法を修めていて、神変自在の術(例えば、空中歩行、瞬間移動など)を使えるとされている人のことである。また、仏教の世界でもほぼ同じ意味の言葉であるが、こちらでは神変自在の術の修行者も含まれている。(道家では修行中の者は「仙人」とは呼ばない。)尚、仏教の世界では、仏を仙人の中でも最高の者であることから「大仙(だいせん)」または「金仙(こんせん)」と言うこともある。
更に、「仙人」は多くの人間と交わることをしない深い山の奥などに住んでいることから、そこから転じて、「浮世離れしている人」のことを例えて言う言葉になった。
特に中国では、「神仙説」が広く定着していて、超人的な存在として知られている。修行したことによって長生不死であり、身につけている技としては空中歩行(飛行)、瞬間移動などが知られている。また、人間が食べるような食物を食べず、霞を食べることが出来、それで十分という。尚、イメージとしては長髪の白髪で、白い髭を蓄えているというイメージがあるが、これは日本でのイメージとして定着したものである。(中国では髭がないのが一般的なイメージである。)
英語では「Hermit」と言うが「Unworldly Man」「Ascetic」と言うこともある。また、ドイツ語では「Einsiedler」、フランス語では「Ermite」、イタリア語では「Eremita」、スペイン語では「Ermitaño」、ポルトガル語では「Ermitão」、中国語では「仙人」と言う。
「全知全能」:完全無欠の知恵と才能のことを言う。どんなことであっても詳細まで知っていて、更にどんなことでも行うことが出来る能力のことであり、神の能力とされている。
ちなみに、反対語は「無知無能」である。
英語では「Omniscience」または「Almighty」、ドイツ語では「Allwissenheit und Allmacht」、フランス語では「Omniscience et Omnipotence」、イタリア語では「Onniscienza ed Onnipotenza」、スペイン語では「Omnisciencia y Omnipotencia」、ポルトガル語では「Omnisciência e Onipotência」、中国語では「全能」と言う。
「砂漠」:「沙漠」という表記もある。(元々は「沙漠」と表記していたが、「沙」が当用漢字から外れたため、「砂漠」という表記が行われるようになり、こちらが定着した。)乾燥した気候であって降水量が殆ど無いため、植物が殆ど育つことが無く、岩石や砂礫からなる広大な土地のことを言う。不毛の土地である。尚、イメージ的なものとしては「砂漠」というと「砂地」というのが一般的になっているが、地球上の砂漠の大半は岩石が露出した岩石砂漠の方が広い。(岩石が風などによって風化して崩壊していき、岩石が小さくなっていって砂礫になっていく。また、砂礫となると風で移動していくため、砂砂漠は移動していくことになる。)
また、一般に砂漠というと、「暑い」というイメージがあるが、「不毛の土地」という意味で使われるため、寒冷地で寒さのために植物が育たない土地(例えばツンドラ地帯など)のことも「砂漠(寒冷砂漠)」と言うため、「寒い」砂漠も実際に存在する。→「砂漠」は熱帯にある「熱帯砂漠」(サハラ砂漠、タール砂漠など)、「中緯度砂漠」(ゴビ砂漠、オーストラリア砂漠など)、「寒冷砂漠」(グリーンランド、カナダやロシアのツンドラ地帯など)に分類され、それぞれが「砂漠」である。
尚、「砂丘」と呼ばれる土地は、風によって運ばれた砂が堆積して出来た丘状の地形、土地のことであるため、砂漠には砂丘は多数存在していることになる。しかし、砂漠の規模が小さいものが砂丘というのは誤っている。(但し、砂砂漠の中には砂丘が多数存在していることになる。)→日本にある「鳥取砂丘」は砂が堆積して出来た土地であるが、降水量は豊富であるため「砂漠」の条件を満たしていない。
日本には、砂漠に分類される土地は存在しないが、これは日本は温帯湿潤気候で豊富な降水量があるためでもある。尚、伊豆大島の火山地帯には砂漠と呼ばれる場所があるが、それはあくまでも呼び名であって、「砂漠」の定義に合致していないので、学問上の「砂漠」は存在しない。(鳥取砂丘も「砂漠」ではない。)
現在、地球上に存在する砂漠は、毎年6万平方キロ(この広さは、岩手県の面積の約4倍、ベルギーの国土の約2倍、九州と四国を合わせたのとほぼ同じ面積、スリランカの国土の約9割、北海道の面積の約7割に該当する面積である。)程度拡大を続けている。
英語では「Desert」、ドイツ語では「Wüste」、フランス語では「Désert」、イタリア語とポルトガル語では「Deserto」、スペイン語では「Desierto」、中国語では「荒漠」という。
「樹海」:広大な範囲にわたって鬱蒼たる森林が繁殖している土地のことを言う。遠くからその土地を見ると、海のような緑の大海原のように見えるため、このように呼ばれる。熱帯雨林のジャングル(インドネシア・ボルネオなどやアマゾンなど)のことをこのように言う場合もある。また、日本では富士山の麓に広がる青木ヶ原の樹海(自殺の名所としても知られている。)が有名である。
英語では「Sea of Trees」または「Woodland」、ドイツ語では「Meer der Bäume」、フランス語では「Mer d'arbres」、イタリア語では「Mare di Alberi」、スペイン語では「Mar de Árboles」、ポルトガル語では「Mar de Árvores」、中国語では「樹海」と言う。
「宇宙」:一般的には「全ての天体を含む空間」という意味の「宇宙空間」のことである。(それ以外の意味では、「世間」「天地間」「万物を包容する空間」「時間または空間内に存在する事物全体」「地球の気圏の外側の空間」などを指す。)
一般的な「宇宙」では、地球も宇宙の中に含まれていることになっているのだが、天文学の世界ではそれとは異なる定義がされている。天文学での「宇宙」は、「地球の気圏の外側」とされている。(地球(上)は「宇宙」には含まれないことになる。)また、国際航空連盟での「宇宙」の定義は、「地表から100km以上の場所」と定義されている。(地球上、及び地表から100km以内は「宇宙」ではないことになる。)
尚、気圏は大気の存在する範囲のことであり、地表から20kmまでに大気の95%が存在している。20kmを越えた中間圏(およそ90km付近まで)、熱圏(およそ600km付近まで)、外気圏、電離圏までを指し、およそ地表から1000kmぐらいである。尚、その外側には磁気圏が存在している。
この定義からすると、国際航空連盟の定義では宇宙までの距離は100kmと言うことになり、意外と近いということになる。(但し、地球上で100kmの距離というと地表に対して水平方向の移動であるが、宇宙は地表に対して垂直方向の移動となる。)また、天文学的な定義でも1000kmということなるので、やはり近いと言って良い。→日本からアメリカに行くよりもはるかに近いところに「宇宙」は存在しているということになる。
宇宙空間に対する事柄については、現時点ではまだ不明という点が多いが、光速で膨張していること、誕生からおよそ138億年(137億7300万年±1.2億年)であること、ビッグバンと呼ばれる爆発によって誕生した、とされている。それ以外でも色々と分かっていることと分かっていないことがあり、地球上のスケールでは計り知れない巨大な空間である。
英語では「Universe」、ドイツ語では「Universum」、フランス語では「Univers」、イタリア語では「Universo」、スペイン語では「Universo」、ポルトガル語では「Espaço」、中国語では「宇宙」と言う。
初夢の紙屑―江戸の笑いを読む〈4〉 (江戸の笑いを読む (4))
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