R.E.M.『RECKONING』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1984年に発表された彼らの2nd.アルバムである。前年のデビュー・アルバム「MURMUR」が好評だったという勢いに乗って発表された本作は、勢いだけではなく、サウンド的にも前作以上に内容のあるアルバムとなって、独自の道を確立することになったアルバムである。爆発的なヒットにはなっていない(シングルが苦戦した。)ものの、アルバムとしては前作以上に好評であって、アメリカではBillboardで最高位27位を記録、イギリスでも91位を記録している。(共に前作を上回っている。)
収録曲は以下の全10曲である。『HarborcOat』『7 ChineSe Bros.』『So. Central Rain』『Pretty Persuasion』『Time After Time (AnnElise)』『Second GuessinG』『Letter Never Sent』『Camera』『(Don't Go Back To) Rockville』『Little America』。尚、1992年に再発されたものでは以下の5曲がボーナス・トラックとして追加収録されている。『Wind Out』『Pretty Persuasion』『White Tornado』『Tighten Up』『Moon River』。
また、2009年には25周年ということで2枚組のDELIXE EDITION(DISC 1はオリジナルの全10曲である。)がリリースされていて、DISC 2にはライヴ・テイクで16曲が収録されているものとのセットになっていた。(曲については省略。)
この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『So. Central Rain』はBillboardで最高位85位を記録しているが、2nd.シングルの『(Don't Go Back To) Rockville』はチャートインしていない。
お薦め曲としては、シングル曲の『So. Central Rain』、そして『HarborcOat』『Pretty Persuasion』『Time After Time (AnnElise)』『Little America』という所をピックアップしておく。
前作から進化したサウンドであるが、派手な所は一切無い。しかし、クオリティは完全に高くなっていて、聴き込めば聴き込むほど味が出てくるアルバムになっている。(聞き流していれば分からないような味がある。)それだけに、何度も聞き返し、じっくりと味わうように聴くべきアルバムである。初期の彼らのアルバムとしては、セールスは伸びていないものの、内容のあるアルバムであるだけに、聴いておきたいアルバムである。
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