THE WILD BUNCH(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1969年のアメリカ映画「ワイルドバンチ」である。バイオレンス描写の冴え渡るS・ペキンパー監督の最高傑作と言われている西部劇である。('60'sは「西部劇黄金期」でもありました。)
作品データを記しておくと、時間は137分、原作はウォロン・グリーンとロイ・N・シックナーの2人、監督はサム・ペキンパー、脚本はサム・ペキンパーとウォロン・グリーンの2人、撮影はルシアン・バラード、音楽はソニー・バークとジェリー・フィールディングの2人である。そして出演は、ウィリアム・ホールデン、アーネスト・ボーグナイン、ロバート・ライアン、ウォーレン・オーツ、ベン・ジョンソン、エドモンド・オブライエン、ストローザー・マーティン、アルバート・デッカー、エミリオ・フェルナンデス、ボブ・ホプキンス、ジェイミー・サンチェス、L・Q・ジョーンズ、バド・テイラー、アルフォンソ・アラウ、たちである。
時は1913年、メキシコとテキサスとの国境のある町。パイクをリーダーとする5人組の強盗団は鉄道駅を襲撃した。が、鉄道会社が雇った3人の腕利きガンマンたちが反撃に出て、大混乱のなか逃亡していった。で、老ガンマン・サイクスの牧場でパイクたちは再び集まるが、そこにサイクスも仲間になった。そして彼らは次の獲物を求めて旅に出る。一方、鉄道会社に雇われたガンマンは、仮釈放中のソーントンをリーダーとしていて、ソーントンたちはパイクたちを追っていく。というのは、一ヶ月以内にパイク一味を捕らえると、ソーントンの罪は帳消しになるという交換条件があったためだった。
パイクたちはメキシコ人の小さな村に辿り着いたが、そこは一味の1人であるエンジェルの故郷であった。が、エンジェルの恋人・テレサが、マパッチをリーダーとする野盗に掠われたと言うことを知ると、パイクたちは野盗を追って奥地に向かった。そして追いつくと、パイクとマパッチは互いに商談を始めてことを解決しようとする。が、結局は騙し合いということで、双方は決裂して戦いが始まる。が、激しい戦いとなり、パイクの一味も、マパッチの一味も、全滅することになってしまった。そんな所に、パイクを追ってきたソーントンたちがやって来た。しかし、ソーントンたちもパイクの死体をめぐって仲間割れとなって殺し合いになる。結局、ソーントンだけが生き残ることとなった。が、そんな所にサイクスが現れた。彼はパイクたちがマパッチたちを追っていくのに加わっていなかったのだった。そしてサイクスは原住民と商取引をして、全てを得ることになった。
ペキンパー監督らしいバイオレンス描写については特に言う必要のないレベルであって、流石というところである。物語としてもなかなか面白く、西部劇の醍醐味を味わうことが出来る。また、最後に生き残るのはずる賢い奴という所も、色々と頷いてしまうところである。
また、音楽の方も素晴らしく、傑作映画を支える素晴らしい音楽でもある。(本作は、映画も音楽も、双方が素晴らしいという数少ない傑作である。)映画とサントラの両方をたっぷりと堪能しましょう。
最後にサントラ盤の収録曲を記しておく。収録曲は以下の全10曲である。『Song From The Wild Bunch』『Main Title』『Aurora Mi Amor』『Assault On The Rain And Escape』『Drinking Song』『Adelita』『Adventures On The High Road』『El Bodega De Bano (Wine Cellar)』『Dirge And Finale』『End Credits (La Golondrina)』。
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- メディア: DVD
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