「WHO'LL STOP THE RAIN」 [映画(洋画)]
表題の作品は1978年のアメリカ映画「ドッグ・ソルジャー」である。(2002年のイギリス映画で同じ邦題のイギリス映画がある(原題は「DOG SOLDIERS」である。)が、それとは全く関係ない別物である。)日本での劇場公開は1978年11月であった。ベトナム戦争を背景にした麻薬問題を描いたアクション作品である。
作品データを記しておくと、時間は122分、原作はロバート・ストーン、監督はカレル・ライス、脚本はロバート・ストーンとジュディス・ラスコーの2人、撮影はリチャード・H・クライン、音楽はローレンス・ローゼンタールである。そして出演は、ニック・ノルティ、チューズデイ・ウェルド、アンソニー・ザーブ、レイ・シャーキー、マイケル・モリアーティ、ゲイル・ストリックランド、ウィングス・ハウザー、ホアキン・マルティネス、リチャード・メイサー、チャールズ・ハイド、デイヴィッド・オパトシュ、ジョアキン・マルティネス、たちである。
1971年のベトナム戦線。従軍ジャーナリストのジョンは戦争に反対することから麻薬をアメリカへ密輸することを決め、アメリカ政府関係の謎の女性職員・チャーミアンと接触し、2kgのヘロインを手に入れた。そして海兵時代の戦友・レイにそれをアメリカまで運ぶように依頼した。現在はベトナムとアメリカの間の物資輸送船の船員となっているレイは、それを2000ドルで引き受けた。で、物は2週間後にアメリカ・サンフランシスコに到着した。レイは残り半分の謝礼を受け取るために、ジョンの妻・マージに連絡したが、マージはジョンから何も聞かされておらず、全く話が通じなかった。で、レイはマージの家に押し掛けたが、そこで何者かに襲わた。彼らの目的はヘロインであり、あとは邪魔な存在でしかなかった。このままではヤバイと考えたレイは、マージと共にロサンゼルスに向かった。その頃、やはり帰国したジョンはFBIの麻薬調査課長のアンタイルたちからリンチを受けて、ヘロイン探索に協力することを承諾した。今や麻薬組織のターゲットになったレイとマージは、ロスでも更に危険な目に遭い、ニューメキシコに逃げていき、ある山頂の隠れ家に身を隠した。また、死線を越えて行動を共にしてきたことから、マージとレイの間には愛情が芽生えるようになっていた。が、組織は更に追ってきて、アンタイルはジョンを囮にしてヘロインとの交換を迫ってきた。ジョンの姿を見たマージは遂にヘロインを持っていき、組織に渡そうとした。が、レイはジョンとマージを救出しようとして機関銃を撃ちまくって反撃に出るが、逆に重傷を負ってしまう。ジョンとマージはレイを助けようとするが、翌日、レイは死んでいた。ジョンはレイが命を賭けて守ったヘロインを砂漠にまき散らした。
麻薬を扱った組織との間で繰り広げられるアクション作品は、'80年代以降は大量に製作されているが、本作は'70'sの作品であり、更にベトナム戦争に絡めているということで、雰囲気としては'80's作品とは違うものがある。また、密輸は何処でもやろうとする輩がいるということ、組織は「正義」の御旗の影にある、などは、現在ではありふれた設定ということになるのだが、これはこれでも宜しいかと...
それにしてもN・ノルティが若いですね...(当たり前ですが...)
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