SSブログ

THE WOMAN IN RED(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]

表題の作品は1984年のアメリカ映画「ウーマン・イン・レッド」である。(日本での劇場公開は1985年3月であった。)1977年のフランス映画「PARDON MON AFFAIRE」(イヴ・ロベール監督作品)のリメイクであって、G・ワイルダーが自らのセンスで脚色し、監督と主演を務めたロマンティック・コメディである。また、S・ワンダーが謳った主題歌『I Just Called To Say I Love You』(邦題:心の愛)が全米No.1ヒットしたことでも知られている作品である。(映画よりもサントラ盤の方が有名な作品でもある。)

作品データを記しておくと、時間は87分、原案はジャン・ルー・ダバディ、監督と脚本はジーン・ワイルダー、撮影はフレッド・シュラー、音楽はジョン・モリスとスティーヴィー・ワンダーである。そして出演は、ジーン・ワイルダー、ケリー・ルブロック、ギルダ・ラドナー、チャールズ・グローディン、ジョセフ・ボローニャ、ジュディス・アイヴィー、デボラ・メイ、カイル・ヘフナー、マイケル・ハドルストン、たちである。

サンフランシスコ市役所のPR課に勤めるテディ・ピアスは真面目一筋の何処にでもいるような平凡な男であり、妻・ディディ一筋だった。そんな彼が、ある日の出勤途中に見かけた赤いドレスの女に心を奪われてしまった。その彼女が隣のオフィスに来ていると知ると、早速電話をして彼女と話をして、デートの約束をした。しかし、彼が話をしたのは、赤いドレスの女ではなく、同僚のミス・ミルナーだった。その夜、帰宅したテディを待っていたのは、妻からの言葉で、友人のジョーとテレサ夫妻が浮気から破局したため、「浮気は許さない」という言葉だった。そのため、テディはデートの約束をすっぽかしてしまった。翌日、オフィスでは、約束をすっぽかされたミス・ミルナーが逆上していて、オフィスで復讐をしようと色々と絡んできた。何だかんだで、あの赤いドレスの女が、市の新しい宣伝キャンペーンのキャンペンガールだと知ったテディは、まだチャンスはあると思って再びその気になる。そして彼女が乗馬好きと知ると、早速馬を借りてきて公園内を散策する。すると偶然にもその彼女と出会った。彼女はシャーロットといい、親しくなり、デートの約束をした。そして約束の日、ウキウキしたテディがデートの場所に行くと、シャーロットはロスにいて、こちらで一緒に過ごさないかと誘われた。当然、テディは行くと答えた。で、適当な口実を語ってロスに向かった。しかし、飛行機は悪天候のため、ロスではなくサンディエゴに着いた。で、シャーロットとの一夜はならなかった。が、こんなことにめげないテディは、再びシャーロットと会う約束を取り付けた。が、今度は翌日が誕生日であるテディビックリパーティが用意されていた。仲間たちが機転を利かせてくれたこともあって、テディはシャーロットと良い感じになり、シャーロットのアパートに行った。いよいよベッドインということになるが、そんな所にシャーロットの夫が帰ってきた。テディは慌てて窓の外に身を隠すが、群衆は彼のことを自殺志願の男と思って通宝してしまったことから、レスキュー隊やテレビ局が集まる大騒動になってしまった...

コメディということではありがちな展開であって、憧れの彼女を目の前にしながら、思うようにいかないという展開の繰り返しである。ということで、一度見たら十分というコメディである。

しかし、音楽の方は色々と注目すべき所があって、スティーヴィー・ワンダーの主題歌、更にディオンヌ・ワーウィックとのデュエット曲というように、実に嬉しい曲がある。(そして、スティーヴィーとディオンヌは1986年の年間No.1ソングとなる『That's What Friend Are For』に繋がることになる。)

また、サントラ盤はS・ワンダーのソロ・アルバムという一面と、S・ワンダーとD・ワーウィックとのコラボ・アルバムという一面もあるだけに、単なる映画のサントラ盤という領域を越えた充実した内容のアルバムとなっている。→映画の方はB級と言うことが出来るが、サントラ盤は間違いなくA級である。(映画とサントラ盤の関係がこういう関係と成ってる作品は結構あるが、本作は'80's中盤のそういう作品の代表格と成っている。)

で、サントラ盤の収録曲は以下の全8曲である。『The Woman In Red』『It's You』『It's More Than You』『I Just Called To Say I Love You』『Love Light In Flight』『Moments Aren't Moments』『Weakness』『Don't Drive Drunk』。

この中からシングル・カットされた『I Just Called To Say I Love You』はBillboardで3週連続No.1となる大ヒットを記録し、1984年の年間シングル・チャートでは25位にランクインしている。

お薦め曲は、S・ワンダーの曲からは大ヒットした『I Just Called To Say I Love You』と『Love Light In Flight』、S・ワンダーとD・ワーウィックのデュエット曲である『It's You』と『Weakness』、D・ワーウィックの『Moments Aren't Moments』をピックアップしておく。
映画の方はともかく、サントラ盤の方は'80'sの音楽史を語る上でも重要なアルバムであるだけに、聴いておきましょう。

 

The Woman In Red: Selections From The Original Motion Picture Soundtrack

The Woman In Red: Selections From The Original Motion Picture Soundtrack

  • アーティスト: John Morris
  • 出版社/メーカー: Motown
  • 発売日: 1992/03/10
  • メディア: CD

ウーマン・イン・レッド(紙ジャケット仕様)

ウーマン・イン・レッド(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: スティーヴィー・ワンダー
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2009/02/25
  • メディア: CD
↓映画はDVD化されていません。(ビデオです。)

ウーマン・イン・レッド [VHS]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: VHS
Woman in Red (1984) [VHS] [Import]

Woman in Red (1984) [VHS] [Import]

  • 出版社/メーカー: MGM (Video & DVD)
  • メディア: VHS

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。