SPLIT ENZ『TRUE COLOURS』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1980年に発表された彼らの5枚目のアルバムであって、ニュージーランド出身の彼らの世界進出となった最初のアルバムである。ニュージーランド出身のバンドが日本に紹介されることは殆ど無いのが現実であるが、'80's当初にはオーストラリアのバンドが勢いに乗って、ちょっとしたブームとなって「ダウンアンダー旋風」を起こしていたが、それに乗ってニュージーランドのバンドも世界進出するようになった。彼らはそんなバンドの一つである。本アルバムは、本国ニュージーランドとオーストラリアでは1位を獲得し、アメリカでは最高位40位、イギリスでは最高位41位を記録して、まずまずの成績を残している。(但し、後が続かず、米英のいずれもが彼らの最大のヒット・アルバムということになった。)
収録曲は、オリジナル版では全11曲であったが、2006年にリマスターされたときに2曲のボーナス・トラックが追加されて、現在は全13曲の収録となっている。収録曲は以下の通りである。『Shark Attack』『I Got You』『What's The Matter With You』『Double Happy(Instrumental)』『I Wouldn't Dream Of It』『I Hope I Never』『Nobody Takes Me Seriously』『Missing Person』『Poor Boy』『How Can I Resist Her』『The Choral Sea (Instrumental)』。(以下、ボーナス・トラック)『Things』『Two Of A Kind』。
この中からシングル・カットされたのは都合4曲である。1st.シングルの『I Got You』はニュージーランドとオーストラリアでは1位を獲得する大ヒットとなり、イギリスで12位、アメリカで53位を記録して、それぞれの国で最大のヒット曲となった。(尚、カナダでは13位を記録しているが、カナダでは後にTOP 10入りするシングル曲が生まれている。)2nd.シングルの『I Hope I Never』はニュージーランドで33位、豪州で18位を記録している。その後の米英での3rd.シングルの『Nobody Takes Me Seriously』、カナダでの3rd.シングルの『What's The Matter With You』は共にチャートインを記録していない。
お薦め曲としては、彼らの最大のヒット曲である『I Got You』と、シングル曲の『I Hope I Never』、そしてインスト・ナンバーである『Double Happy』、更に『Shark Attack』と『Missing Person』をピックアップしておく。
サウンドの方は'80's初頭に勢いのあったものであって、ニューウェーブ系のロックである。現在になって聴くと、時代を感じるものであるのだが、当時のイギリス勢、オーストラリア勢が席巻していた時のサウンドであって、勢いのあったものである。(特に、ニュージーランドのバンドだからという特徴となるサウンドではない。)
ニュージーランド出身のバンドという物珍しさでも良いので、'80'sサウンドがお好きな方は、一度は聴いておいても宜しいかと...
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