STYX『EQUINOX』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1975年に発表された彼らの5枚目のアルバムである。(邦題は「分岐点」と付けられているが、彼らのキャリアで、まさにその通りということになった。。)本作発表前に2nd.アルバムが突然ヒットしたことでレコード会社を移籍して、新たな船出となったアルバムであるのだが、本作発表後にギターのジョン・クルリュウスキーが脱退してトミー・ショウが加入することになるため、オリジナル・メンバーによる最後のアルバムでもある。尚、チャート成績は、Billboardで最高位58位を記録している。
収録曲は以下の全8曲である。『Light Up』『Lorelei』『Mother Dear』『Lonely Child』『Midmight Ride』『Born For Adventure』『Prelude』『Suite Madame Blue』。
この中からシングル・カットされたのは『Lorelei』である。Billboardでは最高位27位を記録している。
お薦め曲は、シングル曲の『Lorelei』と、それに続く『Mother Dear』と『Lonely Child』、そして『Suite Madame Blue』をピックアップしておく。
初期のSTYXはプログレ系バンドとして知られているが、本アルバムはその雰囲気を持つ最後のアルバムでもある。(特にLPの時のA面の曲(4曲目まで)はプログレ・バンドと呼ばれた片鱗を見せている。)後半になると、ロック色を強めているのだが、洗練されていない泥臭さが感じられ、そこがまた彼らの魅力でもある。
とは言っても、T・ショウの加入でサウンドが変わっていき、ブレイクすることになるのもまた事実である。それ故、初期のサウンドを堪能するには最後のアルバムと言っても良い。(後のアルバムでも、それなりの雰囲気を残している所もありますが...)ということで、STYXを聴く上ではターニングポイントとなるアルバムであり、聴いておくべきアルバムである。
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