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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その211) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「料理店(レストラン)」です。取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・18話」、「007」からは「黄金銃を持つ男」です。

ケータイ刑事」:「・18話」。「走れ、五代! ~銭形愛誘拐事件」という物語。ちゃんが犯人に拉致されて。色々と連れ回されるという物語である。「ケータイ刑事」では1つの物語で場所を移動するという物語が少ないだけに、この物語は珍しい物語である。尚、銭形が誘拐されて連れ回されると言う物語では「・2nd.16話」と「・2nd.8話」があるが、これらは今回取り上げる物語のバリエーションの物語である。

ヘロインの取引が行われると言うことで現場に向かったちゃん。しかし、五代さんは頭が痛いということでサボろうとして、現場に現れなかった。物陰から様子を見ていたちゃんだったが、取引終了後に犯人の鬼塚と福本に見つかり、そのまま拉致されてしまった。が、鬼塚たちはまだ別の取引があるということで、ちゃんを連れ回すことになる。

五代さんが現場に到着した時には、既に鬼塚たちは消えていて、ちゃんの自転車が残されていただけだった。その状況から、柴田さんは、ちゃんが誘拐されたと察知した。隙を見て携帯で五代さんに連絡をするちゃんだったが、話が噛み合わない。ちゃんのヒントを五代さんが誤解するが、偶然にも五代さんの珍推理が的中すると言うことを繰り返し、お台場、日比谷を経てちゃんがやってきたのが青山にあるロシア人が経営するタイ料理店だった。(ちゃんは「青山」と伝えたつもりだったが、五代さんの珍推理は「ロシア人が経営するタイ料理店」と解釈し、偶然ながらも的中することになった。)

最後の取引を終えた鬼塚と福本は、ちゃんの始末を考えた。で、「東京湾に沈める」と言うことを鬼塚が口にした。これに福本が「こんなに可愛いのに...」ということで反対し、ちゃんも反対した。すると鬼塚は「好きにしろ」と言った。すると福本は彼女にする、と言った。しかしちゃんはこれを断った。すると切れた福本は、ちゃんを「東京湾に沈める」と言った。

慌てたちゃんは「もっと綺麗な沖縄やエーゲ海にして欲しい」と言ったが、「バイカル湖」と鬼塚。そしてこの店のコックで、ロシア人であるが、バンコク生まれのチェンマイ育ちの男を呼んだ。男は手に包丁を持って現れた。そしてちゃんに迫ってくる。ちゃんは何とか時間を稼ごうとしてなぞなぞを出すが、鬼塚はそれをあっさりと答え、「観念しろ」ということになる。流石のちゃんも、絶体絶命と感じ、「五代さん、助けて!」と叫んだ。

その時、五代さんが(格好良く)現れた。で、ちゃんは無事に助けられることになった。五代さんは(いつもはちゃんがするように)口上を口にすると、豆を撒いた。で、ロシア人のコックは撃退された。鬼塚と福本は形勢逆転でヤバイと感じると、逃げることにした。

柴田さんから携帯電話を受け取ったちゃんは、逃げた鬼塚と福本を直ぐに追った。で、2人の前に立ち塞がると、口上を語り、ストラップを投げて2人を拘束して逮捕した。

かなり強引な所があるものの、兎に角この物語に登場したのはタイ料理の店である。また、コックがバンコク生まれというのも無理矢理という感じがしないでもないが、五代さんの珍推理に繋ぐ力業でもあるが、「ケータイ刑事」らしい発想である。(が、これが「007」と共通点を持つことになってしまうのですから、驚くべき所である。)

007」:「黄金銃を持つ男」。1974年のシリーズ第9作であって、3代目ボンドの第2作である。シリーズで2度目となる東洋を舞台とした物語であって、香港、マカオ、タイなどを舞台としている。「007」シリーズでは、複数の土地を移動していくという物語は当たり前であるが、「007は二度死ぬ」と同様にシリーズの中では雰囲気が違う作品となっている。

スカラマンガから黄金の銃弾を送りつけられたボンドは、香港での諜報活動の後、バンコクに入る。そして、地元・バンコクの実業家であるハイファットと接触をした。この時、ボンドは、スカラマンガは正体は謎であって顔が知られていないと言うことと、第3の乳頭を持っているというスカラマンガの身体的な特徴を利用して、スカラマンガに化けて接触した。しかしハイファットは本物のスカラマンガと接触していたこともあって、大きく動揺した。で、弱気になって、スカラマンガと接触したことを後悔しして、スカラマンガとの決別を決めた。しかし、それを聴いたスカラマンガは黄金銃を組み立てて、ハイファットを射殺していた。

そんなことになっているとは知らないボンドは、その夜、バンコクにあるタイ料理店に入っていった。そこではミス・グッドナイト(=ボンドガール)が待っていた。ボンドはグッドナイトを誘うような言葉を口にする。更に、ワイン(1974年産の「プーヤック」という銘柄だった。)で、乾杯もした。

ボンドは、「今夜はすることが無い」とグッドナイトに言うが、グッドナイトは「暇つぶしのつきあいは嫌」と言うと、席を立って帰ってしまった。ボンドは、グッドナイトと乾杯したワインを口にしたものの、料理を食べた様子はなかった。(テーブルに料理は出ていなかった。)

ホテルに戻ったボンドだったが、部屋に誰かいる事に気づいて警戒する。人影はボンドの方に迫ってくるが、それはグッドナイトだった。やはり一人では寂しいということで、ボンドの部屋に忍び込んだのだった。で、一夜を共にということになるが、神様はそんなことを許さなかった。何と、ミス・アンダースがボンドの下にやってきたのだった。(アンダースは、ボンドに黄金の銃弾を送り、スカラマンガから助けて欲しいと言うことをボンドに伝えたのだった。)で、ソレックスを譲り受ける交渉を成立させた。

タイ・バンコクに滞在したボンドが現地料理の店に行くことは自然なことである。かなり大規模な店であって、客席は数百人が入れるのは明かで、野外にも広がる広い店である。また、現地・タイの民族舞踊のショーも行われている料理店である。そうなると、当然、数多くのコックが雇われているのは言うまでもなく、(数十人は雇われていないと、とてもじゃないが、店を運営できないのは明らかである。)よって、現地・バンコク出身のコックがいるのは当然と考えられる。

共通点は、様々な種類の料理店がある中で、共に「タイ料理」の店であったということ、そして(推測が入っているものの)コックにはバンコク出身の人物がいること、そして、主人公(銭形/ボンド)はそのタイ料理店では何も食べていないということである。更に、主人公とその店に一緒にいた人物(「ケータイ刑事」では拉致した犯人の鬼塚と福本、「007」では待ち合わせていたミス・グッドナイト)は主人公よりも先にその店から出て行った(「ケータイ刑事」では逃げて行った、「007」では怒って帰って行った)ということである。

相違点は、「ケータイ刑事」では銭形を拉致した犯人(鬼塚と福本)連れられてタイ料理店に連れて行かれたので、主人公(銭形)は自分の意思でタイ料理店に行ったのではないが、「007」ではグッドナイトと待ち合わせをしていて、ボンドが自らの意思でタイ料理店に行ったということである。また、「ケータイ刑事」では主人公が「助けて!」と願ったことが叶ったが、「007」では主人公が願ったミス・グッドナイトを夜のお相手に誘った願いが(当初は)叶わなかったということも相違点と言うことができる。(但し、物語のオーラスでは、ボンドとミス・グッドナイトはベッドインしているので、最終的には主人公のタイ料理店で願った事が叶ったことになるので、このことに関しては「共通点」と言うことも出来ますが...)

次回も「ある物」をテーマとして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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