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「WILD IS THE WIND」 [映画(洋画)]

表題の作品は1957年のアメリカ映画「野性の息吹き」である。アンナ・マニャーニがベルリン根菜映画祭で女優賞を受賞した作品である。(A・クインとA・マニャーニがアカデミー主演男優/女優賞にノミネートされたが、こちらは共に受賞は出来なかった。)

作品データを記しておくと、時間は114分、白黒作品である。原作はヴィットリオ・ニーノ・ノバレス、監督はジョージ・キューカー、脚本はアーノルド・シュルマン、撮影はチャールズ・ラング・Jr.、音楽はディミトリ・ティオムキンである。そして出演は、アンソニー・クイン、アンナ・マニャーニ、アンソニー・フランシオサ、ドロレス・ハート、ジョセフ・カレイア、リリ・ヴァレンティー、たちである。

若い頃にイタリアからアメリカに移住してきたジーノは、今では大牧場を経営していて、不自由ない生活をしていた。現在は、娘のアンジー、養子にしたベン、そして兄夫婦たちと共に暮らしているが、妻のロザンヌは以前に死んでいて、妻が以内ことだけが彼の心残りであった。そんな中、ジーノはロザンナの妹・ジオイアを後妻にもらうことを決めた。そしてイタリアで結婚式を挙げ、アメリカの牧場に迎えた。ジオイアは歓迎され、牧場の生活も気に入り、ジーノから愛された。しかし、まもなく不満が出てくる。というのは、ジーノは本当に自分を愛しているのか?という疑問を持ったためだった。ジーノはジオイアのことをロザンナと呼ぶことが度々あり、更に何かとロザンナと比べられたためだった。そしてジオイアはベンに近づいていく。しかしベンはアンジーと婚約をしていた。が、ベンの心も次第にジオイアに傾いていくことになる。そんな中、ジオイアの誕生日がやってきた。ジーノはパーティを開久峩、これが2人の関係を決定的に壊してしまうことになる。ジオイアの誕生日を祝う乾杯で、ジーノはジオイアではなくロザンナの名前を口にしてしまったのだった。まもなく商用で牧場を離れたジーノだったが、その夜、ジオイアとベンは関係を持った。そして牧場を去り、ジオイアはイタリアに戻ることを決めた。ジーノが商用から牧場に戻ってきた時、全ては自分が悪かったと思い、兎に角ジーノに謝ろうとして、飛行場に向かうジオイアを追っていった...

G・キューカーの演出が冴えたメロドラマであり、白黒の映像ならではという味わいのある作品である。物語としては最近ではこういうものはたくさんあるため、ありふれた作品と言うことになってしまうが、白黒映像の演出という所は、現在では逆に新鮮に感じるところでもある。

ただ、かつてはLDでリリースされていたが、DVD化されていないというのが惜しまれる所でありますね...

 

↓本作のソフトが現在無いので、G・キューカー監督作品をいくつか...

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