SUGARHILL GANG『SUGARHILL GANG』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1980年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。現在では広く定着しているヒップホップであるが、彼らはその初期から活動しているグループである。また、ヒップホップの歴史に於いて、初のヒットシングルと呼ばれるのを生み出したのは彼らである。本アルバムは、そんな彼らの記念すべきデビュー・アルバムである。
収録曲は以下の全6曲である。『Rapper's Delight』『Bad News Dont Bother Me』『Sugarhill Groove』『Passion Play』『Here I Am』『Rappers Reprise』。(曲数は少ないが、これでも39分強ということで、時間的には(当時の)普通の長さである。)
この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『Rapper's Delight』がBillboardで最高位36位を記録したが、この曲がヒップホップの曲で最初のヒット曲とされている。続くシングルの『Rappers Reprise』はチャートインしていない。
尚、2010年には本アルバムの30周年記念盤がリリースされていて、4曲のボーナス・トラックが追加された全10曲の収録となり、時間も30分強の追加になっている。(尚、オリジナルの6曲も曲順変更されていてるが、一応、6曲+4曲のボーナス・トラックという形である。)
お薦め曲は、ヒップホップの歴史に残る曲である『Rapper's Delight』、そして『Rappers Reprise』と10分弱の超大作である『Sugarhill Groove』をピックアップしておく。
尚、ヒップホップの歴史に残る『Rapper's Delight』は、オリジナル・アルバムでは5分弱のシングル・バージョンが収録されているが、「12" Long Version」は15分弱ということで、たっぷりと聴くことが出来るので、そちらもお薦めである。
サウンドの方はヒップホップと言っても、'70's終盤のディスコ・ブームの流を受けているものでもある。よって、「ヒップホップ」というジャンルの音楽とは少し違う毛色の所も感じられ、同時に時代を感じる所もある。しかし、それでも十二分にヒップホップの要素はある。(逆に言うと、「ヒップホップ」と言っても誕生時からサウンドに変化があると言うことである。)とは言っても、歴史に残るシングル曲がここから生まれているだけに、ヒップホップを聴く、という方は聴いておくべきアルバムである。(これから入手するというのであれば、やはり30周年記念盤にすべきですよ。)
↓30周年記念盤はこちら
Sugarhill Gang-30th Anniversary Edition
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Sanctuary UK
- 発売日: 2010/07/27
- メディア: CD
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