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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その212) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「ドイツ土産」です。取り上げる物語は、「ケータイ刑事」からは「・21話」、「007」からは「オクトパシー」です。

ケータイ刑事」:「・21話」。「ベルリンの壁殺人事件」という物語である。と言っても、ドイツのベルリンとは特に関係ない物語である。(一応、登場人物の1人が、ベルリン映画祭で賞を貰い、昨日ドイツから帰国した、というところと、この事件に出てくる2人組のアイドル・パフィンクの2人の間に人間関係の壁があるということを掛けているということで「ベルリンの壁」という名前を使っている。)

五代さんと共に赤坂撮影所にやってきたちゃん。五代さんが勝手にちゃんの履歴書を作り、映画「百と百子の髪飾り」(言うまでもなく「千と千尋の神隠し」をいじったタイトルである。)の妹役のオーディションに申し込んでいたため、ちゃんはそのオーディションを受けることになった。

また、撮影所には2人組の人気アイドル・パフィンクのナツミとマキがいて、2人が別々で隣り合わせの楽屋にいた。パフィンクは、元々はマキを売り出すために結成されたグループだったが、現在では人気のナツミの方が上であり、演技の出来るナツミは賞を貰うなどで評価されていたが、演技も下手なマキは人気も低迷していた。しかし、パフィンク結成の経緯もあって、楽屋はマキの方が広く、マキの部屋からナツミの部屋には行くことが出来たが、その逆は出来ないような扱いとなっていた。

五代さんはたまたま楽屋から出てきたナツミと接し、五代さんはサインを求め、色紙とペンを渡した。しかし、ナツミはそのペンが書けない、と言うと、五代さんとちゃんを楽屋に招き入れた。楽屋にはドイツ土産であるバームクーヘンがあり、色々と話をする。更にマキは五代さんのためにサインをしていたが、マネージャーの横山がやってきて、五代さんたちを追い出した。

ちゃんがオーディションを受けたが、本人は全くやる気がなかったこともあって、渡された台本を棒読みしただけだった。山田監督はそれに怒り、灰皿を投げつける。更に棒読みを続けたちゃんに、「何処の事務所だ?」と口にした山田監督は履歴書を見た。履歴書には所属が警視庁と記されていて、山田監督は「ふざけるな!」と激怒して、再び灰皿を投げつけ、ちゃんはオーディションを落ちることになった。

オーディションから戻って来たちゃんは、パフィンクの楽屋の前にいた五代さんの元に戻ってきて「灰皿を投げつけられた」と報告していた。そんな中、マキが楽屋で刺されて死亡しているのが発見された。凶器はナツミのドイツ土産のナイフであり、ゾーリンゲンのものだった。(メーカーはウント・ゲルデン・フィンク・シュタインバーグ)また、マキには抵抗した痕がなく、マキの楽屋は密室になっていて、入口の前にはガードマンと五代さんがいて、不審な人物の出入りはなかった。で、ちゃんは身内の犯行と考えた。

真っ先に疑われたのはパフィンクのマネージャーの横山であり、彼が第1発見者だった。しかし彼は犯行を否定した。続いて、ナツミ主演の新しい映画の監督である山田が疑われた。山田はマキと関係を持っていて、主役を務めたいマキから秘密をばらすと言われたことが分かったためでもあった。しかし、彼もまた犯行を否定した。

そんな中、凶器のナイフから発見された指紋はマキのものだけであり、しかもそれは血痕の下にあったということを柴田さんが報告した。五代さんは遂に「自殺だ」と言い出す有様だった。

更に、マキとナツミとの確執、パフィンクの結成から現在までの経緯が分かり、五代さんは2人の確執と対立から、「ベルリンの壁だ」と口にして、完全にお手上げ状態になってしまった。その一方で、ちゃんは犯行のトリックと手口を考え、五代さんの「自殺」という言葉、更にゾーリンゲンのナイフということから閃いた。

犯人はナツミであり、ドイツ土産としてゾーリンゲン(ウント・ゲルデン・フィンク・シュタインバーグ)のナイフを買ってきて、それをマキの鞄の中に入れておいた。鞄にあるそれに気づいたマキは、ベルリン映画祭で賞をナツミだけが受け、それから帰国した土産がナイフだったことに激怒して、それを持ってナツミの楽屋にやってきたのだった。そしてナツミはそれを予想していて、そのナイフでマキを殺害し、死体をマキノ楽屋に運んだ。そして死体が発見されて駆けつけた時に、驚いた芝居をしてマキノ楽屋からナツミの楽屋に通じていた扉の鍵をこっそりと閉めて、密室を作ったのだった。

現在のパフィンクは、ナツミは人気も高かったがマキは人気が無く、そのためパフィンクの人気は中途半端だったということで、ナツミは邪魔なマキを切り捨てたのだった。

007」:「オクトパシー」。1983年のシリーズ第13作で3代目ボンドの6作目である。ノンストップ・アクションということを売りにした作品であって、冒頭から結末までアクションの連続となった作品である。'80's初頭には「連続活劇」ということを意識した映画作品がいくつかあるが、本作もそういう作品の一つとなった。

東ベルリンで興行をしていたオクトパシー・サーカスの小屋からピエロが逃げて行き、芸人風の男がそれを追っていた。ピエロは森の中に逃げ込み、追っていた男はナイフ投げで使うナイフを手にしていた。

ピエロはMI-6の諜報部員の009であり、追っていた男はサーカス団のミシュカとグリシュカという双子のナイフ投げ芸人だった。森の中を逃げて行くが、風船が割れた音によって場所を知らせることになってしまい、ナイフで手傷を負ってしまった009。が、それでも逃げて行って、何とかして川辺に出ようとする。が、それに気づかれると、ナイフを投げられ、背中に受けた009は川に転落し、流されていった。

ミシュカとグリシュカは009は死んだと思い、川に流されて西ベルリンに流れていったこともあって、それ以上は追わなかったが、009は死んでは射なかった。瀕死の重傷を負っていたが、岸辺に辿り着くと、川から自力で出て、歩いてイギリス大使公邸まで辿り着く。公邸ではパーティが行われていたが、庭から屋敷に歩み寄ってくるピエロ(009)。そして窓に倒れ込み、窓を破って公邸内に倒れ込んだ。そして手から床に転がったのは、サーカス団から持ち出したファベルジェの卵(のニセモノ)だった。そして009は絶命した。

その後、イギリス・ロンドンのMI-6の本部で、ボンドは009が手に入れた(東)ドイツから持って帰った(ニセモノの)ファベルジェの卵が絡んだ任務を引き継ぐことになった。そして、その出所について見当した通りで、事件の核心に迫っていくことになった。

共通点は、二人組の人物(「ケータイ刑事」では二人組のアイドル、「007」では双子の殺し屋)が関係しているということドイツから出てきた人物(但し、「007」では東ドイツから出て西ドイツに入っていますが...)が土産となるものを持ってきていてそれが主人公(銭形/ボンド)に対して事件のヒントになることを与えているということ、また、ドイツ土産に関わった人物の1人が死んでいて共にナイフで刺し殺されている、というところである。

相違点は、「ケータイ刑事」では食べ物(バームクーヘン)とそれ以外の物(ゾーリンゲンのナイフ)という一般的な感覚で「土産物」と言うことが出来るものであったが、「007」では皇帝献上品のニセモノであって、一般的には土産物とは言えないものであって、009が命と引き換えに持ち帰ったものであるということである。(外国から持ち帰ったもの、という意味で「土産」と解釈しました。→今回のテーマは「ドイツから持ち帰ったもの」とした方が良かったですね...???)また、「ケータイ刑事」のゾーリンゲンは本物であったが、「007」のファベルジェの卵はニセモノであったという違いもある。

次回も「ある物」をテーマとして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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