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ケータイ刑事銭形零17話(2nd.4話)[裏ネタ編]PART 5 [ケータイ刑事]

銭形零」の第17話(2nd.4話)「おっちょこちょいなミステイク ~放送事故殺人事件」の「裏ネタ編」の4回目の増補となる今回は、この物語の犯人に関することで、これの落し穴に気づいていたと言っていた「時効」について、これのためにこの姿で出社してきたことから「寝坊」について、「ジャージ」について、この言葉で上司から絞られていたということから「前代未聞」について、「言語道断」について記します。尚、「時効」については「・25話[裏ネタ編]PART 3」で記したものをベースにして加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/3/27付です。)

時効」:法律用語であって、「事件発生から一定の時間が経過したことを要因として、効力や拘束力が失われること」を言う。難しく記すと上記のようになるが、簡単に言うと、「事件発生からある一定の時間が経過すると、刑事事件の場合は罪に問えなくなること、民事事件であれば主張するよりどころとなる権利が消滅すること」である。つまり、刑事事件の場合は、時効成立後に該当事件の犯人として自首しても、逮捕されることはなく、同時にその罪に問われることはない。一方、民事事件であると、権利を主張できなくなったり、拾得物の場合はその所有権を失うことになる。

「時効」という制度が存在するのは、事件が発生してからある程度の時間が経過すると、目撃者などの証言も時間と共に記憶が薄らいでいき、立証するための証拠が一段と得られなくなり、立件しても有罪とすることがより困難となってしまうためである。よって、ある一定時間の経過ということで線引きを行い、立証がより困難になっていった事件に幕を引くことにするということでもある。またこれは、日々新たに発生する事件の捜査を行う人手を確保するということにもなり、警察内部では合理的な考え方として定着している。(警察では1人の捜査員が1つの事件に専従しているということは殆ど無いですし...)

また、民事では権利の消失ということになるが、これは権利があるのに一定期間(以上)にわたってその権利を維持しようとしたり、行使しようとしなかったのならば、その権利は行使されていないかったのだから保護する必要は無い、という考えである。→要するに、有している権利は永久のものではなく、一定期間しか有効ではないということでもある。

しかし、刑事事件(特に殺人事件)の被害者(遺族)感情はどんなに時間が経過しても決して無くなるものではない。また、刑事事件で指名手配された者は、ある一定期間(=時効までの期間)の間逃げ続ければ、それで罪を問えなくなるというのはおかしい、という意見もある。

一方、民事の時効は、権利消失ということになるが、権利消失は財産権の一部を奪うことになるので、時効制度は違憲である、という意見もあって、時効が成立するまでの期間延長や時効制度の廃止を望む声があるのも事実である。

そういう背景から、2004年に法改正が行われ、2005/1/1以降は、時効が成立するまでの期間が延長された。(それ以前では、殺人罪の場合は15年であったが、25年になった。)しかし、改正後の延長された時効までの期間は、2005/1/1以降に発生した事件に対してであり、2004/12/31までに発生した事件については、改正前の期間が適用されることになった。

しかし、この改正では、施行前の事件に対しては何にも変わらないと言うことが問題視されて、2010/4/27に再び法改正が行われて、「人を死亡させた罪であって死刑に当たる罪」(殺人罪、強盗殺人罪など)に対しては時効がなくなった。また、この法改正は、施行日に時効が成立していない事件の全てに適用されることになったのが特徴であり、時効が成立していない殺人事件(基本的には1995/4/27以後に発生した事件ということになるが、犯人が外国に滞在していたことが確認できた事件であれば1995/4/27以前に発生した事件も該当することになる。)は全て「時効」が無くなった。

現在では、「死刑に該当しない罪」の場合は、時効が成立するが、殺人事件などのように「死刑に該当する罪」は時効が無い。よって、「・2nd.20話」や「・1st.25/26話」のような物語は、殺人事件ではあり得なくなったということで、そのような物語は旧法体系でしかあり得ない物語になってしまった。健在ならともかく、将来的には再放送の際、お断りのテロップが出るようになるとか、欠番扱いになるものもあるかも知れないですね...

ちなみに、「時効」が成立するまでの期間に関しては、刑事訴訟法や民事訴訟法で規定されているので、詳しくはその条文を参照されたし。尚、刑事訴訟法では基本的に時効成立までの期間は長くなる方向に法改正が行われているが、民事訴訟法では逆に短くなったものもある。(遺失物の場合は6ヶ月であったが、3ヶ月に改正された。(起点は遺失物の公告日である。)→落とし物の場合は拾った人の物になるまでの期間が短くなったということである。)よって、落とし物の場合は今まで以上に素早く届け出ないと、気がついたときには三ヶ月を過ぎていて、拾得者の物になっていた、ということもあり得ますよ。

また、海外では、もともと全ての罪に対して時効が存在しない国、全ての罪に対して時効が存在する国、日本と同様に一部の罪(基本的に「殺人罪」の場合)のみ時効が存在する国とがある。(死刑を廃止した国でも時効に対しての考え方は同じであって、多用である。)

また、時効延長は、科学捜査の技術の進歩も関係している。それに関係しているのは、近年のDNA鑑定技術の向上である。最近では、20年、30年以上昔の事件当時の物証から犯人特定が可能な技術水準に達するようになったと言うことが大きい。これによって、30年以上前に発生して迷宮入りしていた事件が現在になって解明され、DNAから犯人が特定出来、犯人検挙となった事件がいくつかある。しかし、その一方で、DNA鑑定技術の向上から、犯人として逮捕されていた人物の犯行ではない、ということが証明されて、それは冤罪だったということが分かった事件もいくつかあるのも事実である。

英語では「Prescription」、ドイツ語では「Vorschrift」、フランス語では「Prescription」、イタリア語では「Prescrizione」、スペイン語では「Prescripción」、ポルトガル語では「Prescrição」、中国語では「時効」と言う。

寝坊」:朝、遅くまで寝ていること、またはそういう癖のある人のことを指して言う。中にはお昼まで寝ているような人もいないでもない。(但し、深夜勤務で未明、若しくは朝になってからようやく寝ることが出来るようになった人は含まれない。)

夜更かしをする人に多いですね。(まあ、就寝時間が遅くなればなるほど起床時間が遅くなるのも当然でありますから...)

英語では「Late Rising」または「Oversleep」、ドイツ語では「Erheben Spät」、フランス語では「Retard Soulèvement」、イタリア語では「Sorgendo Tardi」、スペイン語では「Tarde la Subida」、ポルトガル語では「Tarde Subida」、中国語では「早晨睡懶覺」と言う。

ジャージ」:軽くて伸縮性のあるメリヤス生地のこと、またはその生地を使って仕立てられた衣服のことを言う。伸縮性があるという特徴を活かして、動きやすい衣服として、トレーニングウェアやスポーツのユニフォームに使用される。但し、メリヤス生地の利用は、最初は靴下であり、古代エジプトまで遡る。

近代では16世紀の終わりにイギリスで発明されたものであり、やはり、靴下などに使用された。(ジャージというのはイギリスにあるジャージー島を刺していて、その地で作られた毛糸編物ということがこの名前の由来である。)その後、下着、肌着などにも利用されるようになり、更に、婦人服、子供服、トリーラングウェアなどにも使用されるようになった。

現在では、スポーツウェアのことを特に「ジャージ」と呼ぶ言い方が一般的になっている。(中学校や高校の体育の授業では体操着として定着している。)

英語をはじめ、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、オランダ語では「Jersey」、中国語では「針織衫」と言う。

前代未聞」:これまでに聞いたことのない、前例のないような変わったこと、珍しいことを言う。

この四字熟語は、読む方は比較的簡単であるが、漢字で記す場合、誤字の多い熟語として知られている。(そのため、漢字の筆記試験では定番問題となっている。)よくある誤りとしては「未聞」の部分であって、「見聞」や「未問」というものが多い。→「今だに聞いたことがない」という意味であるから「未」という漢字と「聞」という漢字が使われる。「見聞」では根本的に意味が違ってしまう...

英語では「Unprecedented」、ドイツ語では「Beispiellos」、フランス語では「Précédent」、イタリア語では「Precedenti」、スペイン語では「Inaudito」、ポルトガル語では「Precedente」、中国語では「前所未聞」と言う。

言語道断」:あきれ果てて、言葉も出ないほど酷いこと、もってのほかであることを言う四字熟語である。元々は仏教用語であり、仏法の真理が奥深くて言葉では表現出来ないほど、という意味であった。尚、類句として「沙汰の限り」という言葉がある。

この熟語も漢字で書く場合に誤字の多いものとして知られている。(よくある誤りは「同断」というものである。→「同じもの」という意味になってしまい、「酷い」「もってのほか」と言う意味が無くなってしまう...)

英語では「Unspeakable」、ドイツ語では「Unerhört」、フランス語では「Outrageant」、イタリア語では「oltraggioso」、スペイン語とポルトガル語では「Ultrajante」、中国語では「言語道断」と言う。

 

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