SSブログ

STABILIZERS『TYRANNY』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1986年に発表された彼らの最初で最後のアルバムである。(但し、バンド活動は1981年に結成、1991年に解散ということで、アルバム1枚だけというのが信じられないキャリアを有しているバンドである。)ポップなサウンドを聴かせるデュオである彼らであるが、そのサウンドの方は2人とは思えない凝ったものであり、4トラック・レコーダーを駆使した独特の音作りが特徴であった。(現在ならばコンピュータ利用で色々と出来るが、MTRの普及も進んでいなかった当時としたら、先進的なことをやっていたことになる。)ただ、特に大きなヒットを生むことはなかった。

収録曲は以下の全9曲である。『Tyranny』『(If I) Found Rome』『I Don't Need The Pain』『Now I Hear You』『One Simple Thing』『Underground』『Does Your Love Lie Open?』『A Place To Hide』『You Pull Me Down』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『One Simple Thing』はBillboardで最高位93位を記録し、メインストリーム・ロック・チャートでは21位を記録している。(が、彼らの唯一のヒット曲と呼ぶことの出来る曲となった。)また、2nd.シングルとしては、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『Tyranny』がリリースされたが、特にヒットすることはなかった。

お薦め曲としては、シングルの『One Simple Thing』、アルバム・タイトル・ナンバーの『Tyranny』、そして『I Don't Need The Pain』『Now I Hear You』『Underground』という所をピックアップしておく。

サウンドの方は、'80's初頭のUKロック(第二次ブリティッシュ・インヴェージョンの波に乗って登場したグループのもの)に近いものである。ということで、ユニークな所も受け継いでいるのだが、本アルバム発表時には、陳腐化してしまったサウンドであったことが残念な所である。

しかし、'80's初頭のサウンドに親しんだ方であれば、特に違和感なく入っていくことが出来るものでもある。ということで、時期的な遅れもあって大したヒットにならなかったが、当時から随分と時間が流れた現在では、'80's初期のサウンドに色々と見られた面白さを持ったサウンドでもあるため、時間軸のズレも忘れた楽しむことが出来るものになっている。

'80'sの初期サウンドがお好きな方にとっては、正に隠れていた存在であるが、耳を傾けてみるのも宜しいかと...

 

Tyranny

Tyranny

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1990/10/25
  • メディア: CD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。