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「THE CHEAP DETECTIVE」 [映画(洋画)]

ピーター・フォーク追悼として、もう1本彼の主演映画を取り上げます。

表題の作品は1978年の映画「名探偵再登場」である。タイトルからすると、1976年の「名探偵登場」の続編のように感じられるが、続編ではなくて、同じコンセプトの第2弾、姉妹編と言った方が正しい作品であって、ハードボイルド映画の代表作である「マルタの鷹」と「カサブランカ」をモチーフにしたコメディ作品である。(本作を見る場合は、この2作を事前に見ておいた方がより楽しむことが出来ます。)本作の日本での劇場公開は1978年8月であった。(前作から1年11ヶ月後である。)

作品データを記しておくと、時間は92分、監督はロバート・ムーア、脚本はニール・サイモン、撮影はジョン・A・アロンゾ、音楽はパトリック・ウィリアムズである。そして出演は、ピーター・フォーク、アン・マーグレット、ドム・デルイーズ、シド・シーザー、ニコル・ウィリアムソン、アイリーン・ブレナン、ストッカード・チャニング、マデリーン・カーン、マーシャ・メイソン、ジェームズ・ココ、スキャットマン・クローザース、ジェームズ・クロムウェル、ジョン・ハウスマン、フェルナンド・ラマス、フィル・シルヴァース、エイブ・ヴィゴーダ、ポール・ウィリアムス、たちである。

第二次大戦中のさなかの1940年代初頭のサンフランシスコ。私立探偵のルー・ペキンポーは小さな事務所を構え、仕事もそれなりに舞い込んで、忙しい日々を過ごしていた。ある日、ルーの相棒が何者かに殺され、その未亡人ジョージアの証言によって、ルーが容疑者になってしまう。で、ルーは自ら事件の調査を開始した。そして、事件の背後に「12個のダイヤモンドの卵」という高価な美術品が関係していることが分かる。マルセルという男が経営するカフェで、ルーは、昔恋した美しいマルレーヌに会い、彼女の夫・ポールの国外逃亡の協力を依頼された。ルーはこれを引き受けマルレーヌのために動いた。様々な人物が絡み、警察からも追われているルーは、秘書のベスも信じられない状況に追い込まれるが...

物語は「マルタの鷹」のパロディという形で進んで行き、中盤からは「カサブランカ」が絡んだ形になる。また、主人公のルー・ペキンポーは「マルタの鷹」のサム・スペードを意識したものであって、P・フォークは「名探偵登場」で演じたサム・ダイヤモンドにも通じるところがある。(設定上は全くの別人である。)

また、ギャグに関してもベタなギャグがいくつか登場していて、「名探偵登場」よりはコメディ映画という印象が強くなっている。

本作も色々と楽しむことが出来る作品になっているのだが、ミステリーの醍醐味を味わうとしたらやはり「名探偵登場」の方が一枚上である。とはいっても、本作のような、ベースにした作品に名ぞっいくという展開もまた別の意味で面白い所である。「名探偵登場」と共にセットにして楽しむをお薦めしたいところである。また、そうすると「刑事コロンボ」以外のP・フォークの味もたっぷりと堪能出来ますよ。

 

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