SIMPLE MINDS『ONCE UPON A TIME』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1985年に発表された彼らの8枚目のアルバムであり、彼らのオリジナル・アルバムの中では最もセールスの良かったアルバムである。チャート成績も、本国イギリスとオランダで1位、ニュージーランドで3位、スウェーデンで4位、豪州、フランス、スイスで7位、アメリカで10位(1986年のBillboard年間アルバム・チャートで24位)を記録している。
収録曲は以下の全8曲である。『Once Upon A Time』『All The Things She Said』『Ghostdancing』『Alive And Kicking』『Oh Jungleland』『I Wish You Were Here』『Sanctify Yourself』『Come A Long Way』。
この中からシングル・カットされたのは全部で4曲である。1st.シングルの『Alive And Kicking』はイタリアで1位を獲得したのをはじめ、アイルランドとオランダで2位、アメリカとカナダで3位、ニュージーランドで5位というように本国イギリス(7位)よりも大きなヒットとなった国が多く、世界的にも人気が爆発した。(アメリカでも、1986年のBillboard年間シングル・チャートでは17位にランクインする大ヒットになっている。)2nd.シングルの『Sanctify Yourself』はオランダで3位、アイルランドで4位、イギリスで10位、アメリカで14位を記録、3rd.シングルの『All The Things She Said』はアイルランドで4位、オランダで6位、イギリスで9位ニュージーランドで20位、アメリカで28位を記録、4th.シングルの『Ghostdancing』はアイルランドで3位、イギリスで13位を記録している。
お薦め曲は、シングル曲の『Alive And Kicking』『Sanctify Yourself』『All The Things She Said』の3曲と、アルバム・タイトル・ナンバーでもある『Once Upon A Time』をピックアップしておく。
また、本アルバムは2005年にDVD-Audio盤がリリースされたが、こちらは収録曲は同じであるが、多少、曲の時間の差があって、トータル時間は若干長くなっている。(当然、5-1サラウンドで収録されているので、より臨場感のあるサウンドを堪能出来るのは言うまでもない。)
本アルバムの直前に、映画「THE BREAKFAST CLUB」(邦題:ブレックファースト・クラブ)の主題歌『Don't You (Forget About Me)』を担当した彼らは、この曲が全米No.1ヒットになったということもあって勢いに乗った時期である。ただ、シングル曲のヒットの規模ということではそちらに及ばなかったこともあってか、本アルバムはクオリティは高いのにその影に隠れがちになっているのが残念な所である。
確かに、本アルバムからは突出した曲は無い。が、捨て曲がなく、全体的にハイ・レベルの曲が揃っていて、バラツキが小さい秀曲揃いである。(95点という曲は無いが、全ての曲が85点以上で粒ぞろいである。)それだけに、じっくりと聴いておきたいアルバムの一つである。じっくりと楽しみましょう!!
↓DVD-Audio盤はこちら
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