SSブログ

ケータイ刑事銭形零18話(2nd.5話)[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]

今回からの「銭形零・裏ネタ編」の増補作業は2nd.5話(通算では18話)の「富豪刑事もビックリ!勝手にコラボレーション ~刑事まつり殺人事件」に突入です。今回はサブタイトルにある言葉から、「富豪刑事」について、「コラボレーション」について、「刑事」について、「まつり」について記します。尚、「富豪刑事」と「コラボレーション」は「・18話(2nd.5話)[裏ネタ編]」で、「刑事」は「・13話[裏ネタ編]PART 3」で記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/3/30付です。)

富豪刑事」:元々は、筒井康隆原作の連作推理小説である。これが発表されたのは1978年のことであって、4編から構成される短編小説である。そして、この小説を原作として、2005年の第一四半期にTVドラマ化された。また、それが好評だったことを受けて、2006年の第二四半期には第2弾となる「富豪刑事デラックス」が製作された。(共に全10話である。また主演は深田恭子である。)

原作小説では、主人公は男であったが、TVドラマではこれを女に変えているという違いがある。しかし、それ以外のコンセプトなどは変わっていない。主人公は大富豪・神戸喜久右衛門の息子(小説)/娘(TVドラマ)である。金銭感覚が普通ではなく、事件の捜査には金をつぎ込むなど常人離れしているキャラの持主である。そんな主人公が事件の捜査に(金を使った)提案を行ったりして事件を解決していくというものである。

尚、この物語の本放送は2005/1/30であって、丁度「富豪刑事」も(地上波、しかもテレ朝系なので他局も他局である。)放送されていた時期である。五代さんを演じている山下真司が鎌倉警部を演じていたこともあるが、本放送中の他局のドラマのキャラクタが登場するという異例のことであるが、そういうことをやってしまったのがBS-iらしいところである。(こういう所はBS-TBSに社名が変わると、完全に無くなってしまった...)

とは言っても、スタッフ(監督、脚本)で「ケータイ刑事」に関わった人は1人もいない。一方、役者としては、五代さんの山下真司が鎌倉警部でレギュラー出演しているが、ゲスト出演者の中には「ケータイ刑事」に出演したことのある人もいるが、さほど多くない。(「ケー刑事」レギュラー経験のある佐藤二朗、松崎しげる(当時は「ケータイ刑事」出演前である。)のゲスト出演と、「ケー刑事」でゲスト出演したことのある人が数人である。)

また、第1弾の「富豪刑事」の主題歌は『愛のメモリー』であったが、この曲は言うまでもなく松崎しげる(当然、松山さんです。)がオリジナルのあのヒット曲である。ドラマでは及川光博がカヴァーしていたので、松崎しげるは関係していないものの、後に松山さんとして「ケータイ刑事」に登場したことを考えると、これもネタに出来ましたね。(但し、当時は松山さんはまだ「ケータイ刑事」との接点は全くありませんでしたけど...)

コラボレーション」:元々の意味は「協同」「協力」「合作」「共同制作」である。日本語では「コラボ」と言うように省略して言われることもある。音楽や漫画では昔からしばしば行われていて、比較的見られた企画でもある。映像作品(映画やTV)の世界ではさほど多くなかったのだが、'90年代になってからは多く見られるようになってきた。これは、'80年代に映画と音楽とのコラボによるヒット作品が次々と生まれたことから「コラボ」という企画が商業的に大きなものになるという認識が定着したためである。

音楽の世界では'80年代には盛んに行われるようになって、'90年代では当たり前となり、21世紀になってからはやり過ぎのようになっている。(「フィーチャリング」という言葉が使われているものは基本的にコラボである。)→常に汲んで行うようになると、それは「コラボ」とは言わないのだが、最近は「コラボ」という言葉を「フィーチャリング」に置き換えて常習化してしまい、本来の意義を失って知る...

'90'sになってからは、'80'sの映画と音楽のコラボの成功で、全くの異業種の企業(例えば、雑誌社と特定企業など)が組んで、当時は「共同企画」と言って色々と生まれてくるようになった。更に、それが商業的に成功したこともあって、雑誌が他のメディアとしてTV媒体に変わり、TV局がコラボに参入するようになった。(よくあるのは映画会社とのコラボで、そこに主題歌(=音楽業界)が絡んだコラボは今や当たり前になった。)

ところで、音楽の世界では「Featuring(フィーチャリング)」、「Tribute(トリビュート)」、映画やドラマの世界では「Hommage(オマージュ)」と呼ばれるものがあるが、これらと「コラボ」が混同されているが、本来は完全な別物である。「コラボ」は単に共同制作/合作というものであるが、「フィーチャリング」は「客演」という意味があってメイン・アーティストのアルバムに参加する場合に使われる。(あくまでも「客演」であって、メインにはならない。しかし「コラボ」の一種と言うことも出来るため、最近は「コラボ」という言葉を置き換えて、本来の意味とは異なった領域でも「フィーチャリング」という言葉が使われるようになっている。)

一方、「トリビュート」は「賞賛」という意味があって、他への賞賛として捧げられるものである。(コンサートではよく見られる。場合によっては「コラボ」になり得る場合もあるし、なり得ない場合もある。)「オマージュ」は「尊敬」「敬意」と言う意味があり、先人に敬意を払いながら似たような作品を創作することであり、映画やドラマに多く見られる。(この場合は「コラボ」にはならないことが多い。)ただ、「敬意」の無い「オマージュ」は単なる「パクリ」でしかなく、この辺りの誤解が多いのも(悲しいかな)事実である。

今回の物語のサブタイトルに「勝手にコラボレーション」とあるのは、「富豪刑事」との共同制作ではないので、「勝手に」という言葉が付いているのであればあながち誤りということにはならない部分がある。しかし、「コラボ」という単語は(基本的に)共同制作という体制になるので、「勝手に」であれば「コラボ」という言葉を使うのは間違っている。→「勝手にコラボレーション?」というように疑問符を入れておけば、コレラの状況を全て現していることにはなりますが...

英語では「Collaboration」、ドイツ語では「Zusammenarbeit」、フランス語では「Collaboration」、イタリア語では「Collaborazione」、スペイン語では「Colaboración」、ポルトガル語では「Colaboração」、中国語では「協作」と言う。

刑事」:いくつかの意味があるが、普通に「刑事」と言うと、主として犯罪捜査活動に従事する私服警察官のことを指す。(但し、この言い方は、法的な正式名称ではなく、俗称として定着している言葉である。正式名称ではないので、「刑事」という職名も階級も存在しない。刑事として働いている人の(警察での)階級は、普通は巡査部長か巡査、呼びその指揮者である警部または警部補である。)尚、一部の刑事のことを「部長刑事」(こういうタイトルの30分枠の刑事ドラマがかつてありましたね。40年以上続いた長寿番組でした。)と呼ぶが、これは階級が巡査部長である刑事のことである。(または「デカ長」と言うこともある。)→高村さんと松山さんは「刑事」であるが、五代さんは「部長刑事」なんですね。

元々は犯罪捜査活動を行う「刑事係巡査」のことを指していたが、これの省略形という形で「刑事」と呼ばれるようになり、その言い方が定着したものとされている。

また「デカ」と呼ばれているのは、明治の警察官が制服ではなくて角袖の和服着物を着ていたことから、追われる方の人々の間で刑事のことを、「角袖(かくそで)」を倒語にして「そでかく」と呼んでいて、その一部分である「でか」が刑事のことを指す隠語として定着したものである。

もう一つのよく使われる意味としては、刑法の適用を受ける事柄のことを指し、「民事」に対する言葉として用いられる。(「民事」と「刑事」など)

尚、英語では「Detective」または「Operative」という。(但し、どちらの単語も「探偵」と言う意味もある。)また、ドイツ語では「Detektiv」、フランス語では「Détective」、イタリア語では「Rivelatore」、スペイン語では「Que descubre」、ポルトガル語では「Detetive」、中国語では「刑警」と言う。

まつり」:漢字では「祭」と記す。元々は宗教的な儀式で会って、神を祀ること、及びそのための儀式のこと、則ち「祭祀」のことであった。

古代で「祭」と言うと、宗教儀式のことを指していて、厳粛なものであった。時代が下ってきても、基本的に「祭」は宗教的な意味のある儀式であった。平安時代になると「祭」と言うと京都・賀茂神社の祭礼のことを指すようになり、時代が下っていくにつれて、賀茂神社に限定されることなく、神社仏閣で行われる記念の行事という意味が加わり、祝典の儀式、更に祝祭の行事を指すようになった。

また、秋に行われる農作物の収穫を祝い、神に捧げる収穫祭のことを指す。(この儀式は本来の意味の「祭」ということが出来る。)現在では、宗教的な儀式、式典という要素が全くないようなイベントなども「祭」と呼ばれるようになっている。(「祭」という言葉は、「言葉は時代と共に変わっていく」ということを言いあらわしている代表的なものの一つと言うことが出来る。)

俳句の世界では、季節を付けずに「祭」と言うと「夏」の季語である。(また「祭獅子」「祭太鼓」「祭笛」「祭囃子」「山車」「御輿」なども全て夏の季語である。)しかし、「春祭」/「秋祭」というように季節を現す言葉が入った場合はそれぞれ春、秋の季語である。(「夏祭」は夏の季語であるのは言うまでもない。)

英語では「Festival」、ドイツ語では「Fest」、フランス語では「Festival」、イタリア語では「Festa」、スペイン語では「Fiesta」、ポルトガル語では「Festival」、中国語では「祭祀」と言う。

 

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

ケータイ刑事 銭形零 DVD-BOX II

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • メディア: DVD

富豪刑事 (新潮文庫)

富豪刑事 (新潮文庫)

  • 作者: 筒井 康隆
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1983/01
  • メディア: 文庫
富豪刑事 DVD-BOX

富豪刑事 DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD
富豪刑事デラックス DVD-BOX

富豪刑事デラックス DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD
コラボレーションの極意―協動を導くための5つのスキル

コラボレーションの極意―協動を導くための5つのスキル

  • 作者: ジェームス・W. タム
  • 出版社/メーカー: 春秋社
  • 発売日: 2005/07
  • メディア: 単行本
コラボレーション・プロフェッショナル―ゼロベース思考の状況マネジメント

コラボレーション・プロフェッショナル―ゼロベース思考の状況マネジメント

  • 作者: 齋藤 嘉則
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2006/05
  • メディア: 単行本
組織間コラボレーション―協働が社会的価値を生み出す

組織間コラボレーション―協働が社会的価値を生み出す

  • 作者: 佐々木 利廣
  • 出版社/メーカー: ナカニシヤ出版
  • 発売日: 2009/12
  • メディア: 単行本
企業間コラボレーション戦略―どのように協調的サプライチェーンを実現するか

企業間コラボレーション戦略―どのように協調的サプライチェーンを実現するか

  • 作者: ロナルド・K. アイルランド
  • 出版社/メーカー: 東北大学出版会
  • 発売日: 2008/09
  • メディア: 単行本
「裏」を見通す技術 勝ちたいあなたに捧げる刑事の「秘情報収集法」 (講談社プラスアルファ新書)

「裏」を見通す技術 勝ちたいあなたに捧げる刑事の「秘情報収集法」 (講談社プラスアルファ新書)

  • 作者: 飯田 裕久
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/06/22
  • メディア: 新書
まつり (講談社の創作絵本)

まつり (講談社の創作絵本)

  • 作者: いせ ひでこ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/11/11
  • メディア: 単行本
天皇の「まつりごと」―象徴としての祭祀と公務 (生活人新書)

天皇の「まつりごと」―象徴としての祭祀と公務 (生活人新書)

  • 作者: 所 功
  • 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
  • 発売日: 2009/05
  • メディア: 新書
国家と祭祀―国家神道の現在

国家と祭祀―国家神道の現在

  • 作者: 子安 宣邦
  • 出版社/メーカー: 青土社
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 単行本
宮中祭祀―連綿と続く天皇の祈り

宮中祭祀―連綿と続く天皇の祈り

  • 作者: 中澤 伸弘
  • 出版社/メーカー: 展転社
  • 発売日: 2010/08
  • メディア: 単行本
日本の神々の事典―神道祭祀と八百万の神々 (New sight mook―Books esoterica)

日本の神々の事典―神道祭祀と八百万の神々 (New sight mook―Books esoterica)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 学研
  • 発売日: 1997/08
  • メディア: 単行本
葵祭の始原の祭り‐御生神事‐御蔭祭を探る―世界文化遺産・賀茂御祖神社(下鴨神社)の祭り

葵祭の始原の祭り‐御生神事‐御蔭祭を探る―世界文化遺産・賀茂御祖神社(下鴨神社)の祭り

  • 作者: 新木 直人
  • 出版社/メーカー: ナカニシヤ出版
  • 発売日: 2009/01
  • メディア: 単行本

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。