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STEVIE WONDER『FULFILLINGNESS' FIRST FINALE』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1974年に発表されたアルバムである。1963年に「LITTLE STEVIE WONDER」名義で発表したデビュー・アルバムが全米No.1ヒットとなっているが、本アルバムはそれ以来となる彼にとっては2作目の全米No.1アルバムである。(シングル曲のヒットが数多くあるため、意外ですね...)兎に角、'60's終盤から'70's中頃という時期は、精力的に次々とアルバムを発表していた時期であり、幅広いサウンドを生み出していたが、本作でもその傾向が続いている。また、前作の後に彼は交通事故で生死の狭間を彷徨うということを経験しているのだが、そう言うことを全く感じさせずに復活しているのは流石である。尚、本アルバムはBillboardでは2週に渡って1位を獲得し、イギリスでも5位を記録している。尚、Billboardの年間アルバム・チャートの方は、リリー時期の関係もあって、成績が2年に分断されることになったため、1975年の年間チャートで92位にランクインということになっている。

収録曲は以下の全10曲である。『Smile Please』『Heaven Is 10 Zillion Light Years Away』『Too Shy To Say』『Boogie On Reggae Woman』『Creepin'』『You Haven't Done Nothin』『It Ain't No Use』『They Won't Go When I Go』『Bird Of Beauty』『Please Don't Go』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。1st.シングルの『You Haven't Done Nothin』は彼の4曲目の全米No.1シングル(1週のみでした。)となり、イギリスでも30位を記録している。尚、年間シングル・チャートの方は、年度が切り替わる時期のNo.1ヒットということで、完全に2年に成績が別れてしまったため、1974年、1975年のTOP 100にはランクインしていない。また、2nd.シングルの『Boogie On Reggae Woman』はBillboardでは最高位3位であったが、1975年の年間シングル・チャートでは25位にランクインしており、イギリスでは2位を記録する大ヒットとなった。

お薦め曲としては、シングル・ヒットを記録している『You Haven't Done Nothin』と『Boogie On Reggae Woman』、更に『Smile Please』『Bird Of Beauty』『Please Don't Go』という所をピックアップしておく。

本作は陰に隠れがちになっているが、内容の方は充実していて、タイトルのように、彼のキャリアに於ける集大成のような作りとなっていて、完成度が高い。前作、前々作、次作という所がいずれもが傑作として語られているが、本作もそれらに肩を並べる傑作であるのは言うまでもない。

ファンキーであるところ、ソウルフルなところ、メロディラインの美しさ、詩の良さ。それらの全てが絶妙のバランスで融合していて、正に芸術的な完成度の高さである。

聴いておいて損はないどころか、聴いておかないと人生の恥になる、と言っても良い名盤である。しっりと聴いておきましょう!!

 

Fulfillingness

Fulfillingness

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Motown
  • 発売日: 2000/03/21
  • メディア: CD

ファースト・フィナーレ(紙ジャケット仕様)

ファースト・フィナーレ(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2009/01/28
  • メディア: CD

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