「YEAR OF THE COMET」 [映画(洋画)]
表題の作品は1992年のアメリカ映画「イヤー・オブ・ザ・コメット 失われたワインを追え!」である。日本では劇場未公開となったが、'70年代に切れのよいアクション映画を何本か作ったP・イエーツ監督作品ということで、それなりに見せてくれるサスペンス作品である。(劇場未公開というのが惜しいところである。→LDとビデオでリリースされていた作品であるが、DVD化はされていない...)
作品データを記しておくと、時間は90分、監督はピーター・イエーツ、脚本はウィリアム・ゴールドマン、撮影はロジャー・プラット、音楽はハミー・マンである。そして出演は、ペネロープ・アン・ミラー、ティム・デイリー、ルイ・ジュールダン、アート・マリク、イアン・リチャードソン、ニック・ブリンブル、たちである。
父や兄と共にワインのバイヤーをしているマーガレットは、父から頼まれて、スコットランドのある古城のワインセラーの処理を頼まれた。そして整理を始めたマーガレットは、地下室で、ナポレオンが所有したとされる1811年のシャトー・ラフィット、通称「幻の彗星」と呼ばれているワインを発見した。とんでもないお宝を発見したということで、父にそのことを報告したマーガレットは、信頼しているアメリカ人のケラハーに売却することを薦められる。で、連絡を取り、取引が成立し、ケラハーの代理人のプレシコフが受け取りにやってきた。が、幻のワインが発見されたという話を聞きつけて、怪しい連中が集まってくる。そしてマーガレットは一人の男の死体を発見し、ワインを巡っての争奪戦が繰り広げられていく...
ミステリアスな雰囲気のサスペンス作品であるが、アクションの点での見せ場は無い。そのため、P・イエーツ作品としては今一つと言うことになってしまう。そしてその不満が、作品としての不満と言うことになって、サスペンスとしても今一つと言うことになってしまうのが残念である。
ただ、ナポレオンが所有していたという(余りにも古い)ワインの争奪戦をするというのは分からないでもないが、50年を超えるワインは飲めたものでは無くなってしまうだけに、その3倍以上も昔のワインとなると、そこまでしても手に入れたいものなのか?という疑問が生じてしまうため、ある意味ではコメディ作品と思って見るというのも宜しいかと...
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