THE THE『BURNING BLUE SOUL』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1981年に発表されたアルバムであるが、当初は「THE THE」ではなく、MATT JOHNSON名義でリリースされたが、1993年に再発された時に「THE THE」名義のアルバムとされることになった。(THE THEは、M.JOHNSONのソロ・プロジェクトと言っても良いですからね...)尚、チャートの点では特にこれという動きはなかった。
収録曲は以下の全10曲である。『Red Cinders In The Sand』『Song Without An Ending』『Time Again For The Golden Sunset』『Icing Up』『Like A Sun Risin Thru My Garden』『Out Of Control』『Bugle Boy』『Delicious』『The River Flows East In Spring』『Another Boy Drowning』。
尚、この中からシングル曲はリリースされていない。
お薦め曲としては、『Red Cinders In The Sand』『Song Without An Ending』『Out Of Control』『Bugle Boy』という所をチョイスしておくことにする。
本アルバムを「THT THE」のアルバムとすることには確かに疑問があって、MATT JOHNSONのソロ・アルバムとすべきという意見はある。確かに、1981年の発表時では彼のソロ・アルバムとすべきである。が、実際に「THE THE」名義のアルバムとして再発されており、現在ではそのように扱うのがストレートなところである。(ということで、追認されたTHE THEのアルバムということとして扱うことにしました。)
'70's終盤から'80's初頭のUKは、パンク・ロックのブームの後、「ニューウェーブ」という名前の元に様々なサウンドが次々と生まれていて、実に面白い時期であった。そしてそれがいくつかのものに収斂されてされて言って第二次ブリティッシュ・インヴェージョンを生むことになる。MATT JOHNSONは、この時期に大ヒットを飛ばしてはいないが、注目された一人であって、1983年(第二次ブリティッシュ・インヴェージョンの波には乗っていないことになる。)になってそれなりのヒットを飛ばし、'80's後半にはいくつかのヒット曲を生んでいる'80'sサウンドの顔の一人である。(現在も現役であるが、彼の最盛期は'80's後半から'90's前半である。)本アルバムは、そんな彼のデビュー・アルバムと位置づけられるものであるため、UKのニューウェーブ系サウンドを聴くのであれば、しっかりと聴いておきたい所である。
尚、本アルバムはリリースの経緯から、オリジナルのLP盤はプレミアが付いているアルバムである。(THE THE名義のCDはそうでもないですが...)ということで、レコード・コレクターであれば是非ともLP盤を(中古店を足で回って)探し出すという楽しみもある。(音楽を聴くのはCDで、所有する(=聴かない)のであればLPで、所有するアルバムである。)
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