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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その216) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「賭博の勝負」です。取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・24話」、「007」からは「カジノ・ロワイヤル」です。

ケータイ刑事」:「・24話」。「白い麻雀牌殺人事件 ~死のダブル役満」という物語である。この物語は阿佐田哲也の小説とその1984年の映画化作品「麻雀放浪記」を意識した画作りが行われている物語でもあって、凝った作りとなっている「銭形愛」を象徴する1本でもある。

この物語に登場する賭博は「麻雀」である。麻雀新聞社主催の「第27回ジャンキング決定戦」の会場。ちゃんと五代さんは緊迫した雰囲気の中、拳銃に弾を込める五代さん。そしてエレベーターに乗り込んだ。そこでちゃんは五代さんが防弾チョッキを着ていることに気づき、不満を言っていたが、「どんな犯罪でも許せませんから」と口にするちゃん。目的の階に到着すると、銃を構えて五代さんは突入し、ちゃんは警察手帳を見せて「警察です。」と言った。

が、そこは「第27回ジャンキング決定戦」の会場であって、事件が起こってはいなかった。五代さんは大会の出場者の1人であって、全国公務員代表「哭きのジュン」として決勝に進出したのだった。五代さん以外の決勝進出者は、「雀聖」こと桜井章子(さくらい・しょうこ)、「サマ師のシゲ」こと赤木茂(あかぎ・しげる)、「役満のテツ」こと朝間哲也(あさま・てつや)であった。ちゃんは事件ではなかったと言うことで、ブツブツと五代さんに文句を言ったが、五代さんは「勝負に勝つためには、まず相手をどれだけ威圧できるかで決まるんだよ」と言っていて、防弾チョッキは相手を威圧するために着ていたのだった。

勝負が始まるが、今度はちゃんが五代さんの邪魔をする。五代さんの牌を見ては「中(なか)」「鳥みたいの」「三と四と東...」と言うように、五代さんの牌を口に出して尋ねていたのだった。

勝負が進んで行く中、ボーイがみんなにミカンを配り、朝間の背後でくしゃみをしたことで、文句を言った朝間という一幕があったが、勝負は続き、佳境に入る。で、朝間が大三元字一色(ツーイーソー)であがり、勝負は朝間の勝ちということになりそうな状況となる。実際、朝間は「これでオレの優勝はほぼ決まりだな」と言ってご機嫌になっていた。で、先ほど配られたミカンを口に運んだ。

次の一局が始まると言うことで、麻雀卓(全自動卓)がリセットされる。しかし、朝間の様子がおかしく、全く動かなくなり、そのまま麻雀卓に崩れ落ちた。で、五代さんが朝間の様子を確かめると、「死んでる」と口にした。朝間は死んだと言うことで勝負は負けという扱いになり、ジャンキング決定戦は殺人事件の現場となって、ちゃんは捜査を開始した。

(最終的にちゃんは全自動卓を利用したトリックに気づき、磁石が抜かれた麻雀牌に毒を仕込み、更にボーイと組んでいた真犯人・桜井を逮捕した。動機は麻雀好きの父を朝間が食い物にして、借金地獄に追い込んで自殺に追いやった復讐だった。)

また、事件解決後、ちゃんは五代さんと柴田さんとで麻雀卓を囲んで麻雀をしていた。で、ビギナーズラックなのか、実力なのかは分からないが、ちゃんは一人勝ちをしていた。

007」:「カジノ・ロワイヤル」。2006年のシリーズ第21作であって、6代目ボンドのデビュー作でもある。尚、正式なシリーズ作品では亡く、番外作品とされている1967年に同名タイトルの作品(ジェームズ・ボンドが登場しているが、製作プロダクションが違っていること、及びMI-6を引退後のボンドという設定、複数のボンドが登場するコメディ自体の作品ということで、あくまでも番外扱いである。)が存在するが、全く別物の娯楽大作に仕上がっている作品である。

この物語に登場する賭博は「バカラ」である。また、バカラの勝負になったのは、組織の金を使い込んだル・シッフルが、その穴埋めのために勝負に出て、金を取り戻そうというのだった。MI-6は、その勝負でル・シッフルを負かせて、彼を壊滅させようという計画を立て、ボンドにバカラの勝負に参加させることにしたのだった。しかし、ボンドが勝負に敗れてル・シッフルが勝つようなことになると、ル・シッフルの組織を経て、テロリストに政府が金を渡すことになってしまう。ということもあって、イギリスだけでなく、アメリカはCIAのフィリックスを、またフランスも参謀本部のルネ・マティスもその勝負に参加させた。

格プレーヤーは1000万ドルを元手としていて、更に500万ドルまでの追加が認められるというルールになっていた。で、勝負が始まる。序盤は様子見と、互いのプレーヤーの癖を確かめるというように、静かな展開で進んで行く。で、ボンドはル・シッフルの癖を掴んでいた。

途中休憩が入り、その間にル・シッフルは改めて金の返済のことで脅しを受けていた。ボンドはその時の殺し屋に襲われて、その殺し屋を始末していた。

プレーの再開後、ル・シッフルとボンドは少しずつ勝っていって、いた。そんな中、ル・シッフルの癖を確認したボンドは大勝負に出た。自分のカードもなかなかのものだったことで、掛け金を上げていく。それにル・シッフルも乗り、1150万ドルの勝負となる。自信満々のボンドだったが、ここはル・シッフルの方が一枚上手で、癖を逆に利用していて、ボンドを罠に填めていた。で、この勝負はル・シッフルが勝ち、ボンドは呆然となるのだった。(この物語は00要員に昇格したばかりのボンドということで、何かと若さが出ているボンドである。)

勝負は一旦休憩に入る。ボンドとの大勝負に勝ったル・シッフルは余裕が出てきたが、ボンドはボロボロだった。で、血気にはやるボンドは別の方法(「00」の殺しのライセンスを使うという方法)でル・シッフルを消そうとして、ナイフを隠し持ってる・シッフルの後を追う。が、そのボンドにCIAのフィリックスが接近し、味方ということを告げ、ボンドを止めた。また、自分は勝負は負け続けているが、冷静になったボンドだったら勝てる、と言って、資金協力を申し出た。で、ボンドが勝負に勝ったら、ル・シッフルはCIAが逮捕するという約束をして、ボンドはル・シッフルを追うのを止めた。

勝負が再開され、冷静になったボンドは再び勝ち続けていく。また、ル・シッフルも確実に稼いでいた。が、ル・シッフルもボンドが強敵ということを感じていた。

そんなボンドの所にカクテルが届けられ、それを口にしたボンドだったが、突然おかしくなった。そのカクテルには毒が盛られていたのだった。それに気づいたボンドは勝負を下ると直ちに退席し、洗面所に駆け込み、水を飲むと毒を吐いた。更に緊急救命装置が備え付けられている車(ボンドカーのアストン・マーチン)に向かった。ここではヴェスパ(=ボンドガール)の協力があって、何とか命を取り留めたボンドだった。

ボンドは再びカジノに戻ってきた。ル・シッフルは更に勝ち続けていて、フィリックスは破産寸前になっていた。ボンドが勝負に復帰するが、いよいよ最終局面に突入ということで、追加資金の投入は打ち切られた。

更に勝負が続き、ル・シッフルとボンドの一騎打ちになる。既に勝負は2400万ドルになっていて、更に掛け金が上がる。ボンドは4050万ドル全てを賭け、ル・シッフルも全額を投入してコールした。(総額が1億1500万ドルになった。)ル・シッフルはAと6のフルハウスということで、勝ちを確信した。が、ボンドのカードは4から8まで並ぶ(スペードの)ストレートフラッシュということで、勝者はボンドになった。

共通点は、賭博勝負の場で毒を用いた殺しが行われたと言うこと、また途中まで大きくリードしていた人物(「ケータイ刑事」では朝間、「007」ではル・シッフル)が勝負で負けているということである。また、「ケータイ刑事」の事件解決後の麻雀(賭博の勝負とは言い切れない一面があるものの)も勝負の一つとすると、主人公(銭形/ボンド)が勝負に勝っているということも共通点ということになる。

相違点は、毒を用いた暗殺は「ケータイ刑事」では成功して朝間が殺されたが、「007」では毒を飲まされたことに気づいたため、人は死んでいないということ、また「ケータイ刑事」では最終的な勝者を決めることはなく、その場で打ち切られたが、「007」では最後の勝負で勝者(=ボンド)が決まっているということである。(賭博の種類が違っているということも相違点の一つであるが、今回は「賭け事」をテーマとしているので、その種類までは問わないことにする。)

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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