SSブログ

TRACY CHAPMAN『TRACY CHAPMAN』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1988年に発表された彼女のデビュー・アルバムである。シンセサイザーを中心としたエレクトリック・サウンドや打込みを多用したサウンドなどの「電子的な音楽」が中心となった時代に突如アコースティック・サウンドを引っさげて登場したのが彼女である。で、大ヒットを記録したのが本アルバムである。本アルバムは1週だけだったとはいうものの、Billboardで1位を獲得し、1988年の年間アルバム・チャートでは21位に、そして1989年の年間アルバム・チャートでは41位にランクインするというようにロング・ヒットとなった。(いつの時代でも、アコースティック・サウンドには一定の支持があると言うことですね。)

収録曲は以下の全11曲である。『Talkin' Bout A Revolution』『Fast Car』『Across The Lines』『Behind The Wall』『Baby Can I Hold You』『Mountains O' Things』『She's Got Her Ticket』『Why?』『For My Lover』『If Not Now...』『For You』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。デビュー・シングルとなった『Fast Car』はBillboardで最高位6位を記録し、1988年の年間シングル・チャートでは76位にランクイン、更にカナダでは1位、イギリスで4位を記録する大ヒットとなった。2nd.シングルの『Talkin' Bout A Revolution』はBillbpardでは78位、カナダでは48位、イギリスでは85位を記録、3rd.シングルの『Baby Can I Hold You』はBillboardで48位、イギリスで94位を記録している。

お薦め曲は、彼女の代表曲でもある『Fast Car』、シングル曲の『Talkin' Bout A Revolution』と『Baby Can I Hold You』、それ以外からは『Behind The Wall』『She's Got Her Ticket』『For You』という所をピックアップしておく。

'80'sの後半は、テクノロジーの発達によって電子楽器を用いた音楽が一般的に浸透し、所謂「'80'sサウンド」と呼ばれるものが確立し、定着した時期でもある。が、やはり何処かに機械的なものを感じるようになっていたということ、また(いつの時代にもある)「飽き」ということ、ということもあって、当時は時代錯誤とまで言われたアコギが復権することになったが、彼女はその中心にいた一人である。デビュー時(ヒットする前のこと)には、エレクトリック・サウンド全盛の今、アコースティックなサウンドとは時代錯誤も甚だしい、とまで酷評されたが、そういう声も何処吹く風という具合で大ヒットを記録したのだから面白いところである。

また、彼女が注目されたのは、そのサウンドだけではなく、彼女のボーカル、表現力などシンガーとしてのポテンシャルの高さがあるのは言うまでもない。

ということで、当時としては異色な存在であったものの、アコースティックなシンプルなものはいつの時代でも支持されることを改めて教えてくれることになったアルバムであり、聴いておきたいアルバムの一つである。

 

Tracy Chapman

Tracy Chapman

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Elektra / Wea
  • 発売日: 1994/07/08
  • メディア: CD

Tracy Chapman (Metal Box)

Tracy Chapman (Metal Box)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pid
  • 発売日: 2010/10/19
  • メディア: CD
TRACY CHAPMAN

TRACY CHAPMAN

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン
  • 発売日: 1988/08/25
  • メディア: CD

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。