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「ZAPPA」 [映画(洋画)]

表題の作品は1983年のデンマーク映画の「子供たちの城」である。日本での劇場公開は1989年7月であった。'60年代初頭のデンマーク・コペンハーゲン郊外のある町を舞台にした3人の少年の姿を描いた作品である。

作品データを記しておくと、時間は103分、原作はビヤーネ・ロイター、監督と脚本はビレ・アウグスト、撮影はジャン・ウェイン、音楽 ボー・ホルテンである。そして出演は、アダム・トンスバーク、モーティン・ホルフ、ペーター・ライカルト、アルネ・ハンセン、ローン・リンドルフ、ジェンス・オッキング、たちである。

時は1961年、コペンハーゲンの郊外にあるブロンスホイという町に住むビヨン、ムーレ、スティンの3人は、普段から秘密の隠れ家に集まって、ギャングもどきの悪戯をして遊んでいる仲間であった。ある夜、3人は近所のキャンディ・ショップの女主人を襲い、盗んだお金でスウェーデンへの遊覧船の旅を楽しんだ。その年の夏、ビヨンは、同級生のキースティンに秘かな好意を抱いてたが、町の雑貨屋の少女に恋をして、ほのかなロマンスを体験する。スティンは両親と上手くコミュニケーションをとれずにいて、心を屈折させていて、行動の方も度を増していくことになる。夏も終りになり、スティンの悪戯が悪戯の域を越えていき、ビヨンもムーレも、グループから離れることを望んだが、スティンは町の不良仲間をメンバーに加え、その関係を複雑にしていく。学校が始まり、ある日の授業で、大事にしていた小鳥を学校に持って来たムーレは、放課後にちょっと目を離した隙にその小鳥をスティンに殺されてしまい、激怒してスティンを血まみれになるまで殴りつけた。その様子をビヨンは呆然として眺めているだけだった。3人の仲もボロボロになっていく中、クリスマスがやってきた。スティンは嫌がるビヨンを無理矢理家に連れて来る。そしてそこで、自分の可愛がっていた肉食魚・サパを踏み殺すのを目にすると、狂ったように襲いかかる。ビヨンも必死になって抵抗し、死にもの狂いでつかんだ鈍器でスティンの頭を殴りつけた。そして血まみれになるスティン。ビヨンは呆然として夜の街を彷徨うが、複雑な思いが浮かんでいた...

前半はよくありがちに少年たちの物語であるが、中盤からは凄まじいものになっていく。思春期前後の子供たちを描いた作品としては「スタンド・バイ・ミー」などがあるが、それらとは一味違う本作もなかなか見所である。

また、本作の2年後という設定で、ビヨンを主人公にした作品が、本作の翌年にアウグスト監督が製作したのが「ツイスト&シャウト」であるが、それも続けてみるというのも宜しいかと...(尚、本作は、かつてはLDでリリースされていたが、DVD化されておらず、見ようとするとちょっと苦労するかも知れませんけど...)

 

↓ビデオです。

子供たちの城 [VHS]

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • メディア: VHS

 

↓続編はこちら(ビデオです)

ツイスト&シャウト [VHS]

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • メディア: VHS

 

↓名前を出したので、これも拾っておきます。

スタンド・バイ・ミー コレクターズ・エディション [DVD]

スタンド・バイ・ミー コレクターズ・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: DVD


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