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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その218) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「保養施設で」です。取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・14話」、「007」からは「サンダーボール作戦」です。

ケータイ刑事」:「・14話」。「どすこい!フンドシ湯けむり殺人事件」という物語。新年の1本目(本放送は2003/1/5であった。)ということもあって、地方ロケが行われた物語である。ただ、そのため、警視庁の管轄区域外で起こった事件を解決することになるということで、細かい所になると何かと問題のある内容の事件と言うことになってしまった。

群馬県嬬恋村のバラギ温泉にある温泉旅館・芋酔館(いもようかん)にやってきた五代さんと柴田さん。これは五代さんがくじ引きで二泊三日の宿泊券を当てたためにやってきたのだった。が、ちゃんは補習授業があったため、後から合流するという形だった。で、電車から降りたちゃんは、寒い中、自転車を押して旅館に向かう。

一方、五代さんと柴田さんは、完全に行楽気分になっていて、浴衣に着替え、卓球をプレイしていた。(柴田さんの下手さにつけ込んで、色々と言っていたが「卓球はワン・フォー・オール、オール・フォア・ワン」だと、ラグビーと一緒にしているという所は細かいネタでした。)

ちゃんは五代さんに電話を入れる。旅館の場所が分からないというのだった。が、五代さんは「刑事なんだから、自分で探せ」と言う。(一応、嬬恋村、芋酔館という名前を改めて伝えていた。)が、ちゃんは通りがかりのトラクターに気づいて、電話を途中で切ってしまった。で、ちゃんは、トラクターのおじさんに乗せて貰い、芋酔館に向かった。

一方、五代さんは、女将さんに宿泊券を渡し、柴田さんを誘って温泉に入りに行った。で、五代さんが芋酔館の浴場に入ったら、湯舟に5人の死体が浮いていた。で、「何じゃ、こりゃ~」と叫んだ五代さんだった。(五代さんは第一発見者となった。)

トラクターで芋酔館に向かっているちゃんの元に、事件発生を知らせる入電が入り、「直ちに現場に急行せよ」となるが、警視庁所属のちゃんが群馬県嬬恋村で発生した事件に対して捜査をするということで、本来は管轄外ということになる。しかも、休暇で旅行にやってきた旅先である。が、「事件が起こればいかなる時も現場に走る」という「ケータイ刑事魂」ということですね。

で、芋酔館に到着したちゃんは、お客さんではなくて事件の捜査のために到着したという形になって、早速、捜査を開始した。で、最終的に、事件のトリックを解き、犯人(芋酔館の女将だった。)を逮捕して、事件を解決した。→五代さんはとんだ旅行になった、とぼやいていたが、ちゃんにしたら、旅行ということではなく、事件を解決するためにやってきた、という形になりました。

007」:「サンダーボール作戦」。1965年のシリーズ第4作であって、初代ボンドの第4作である。当時は毎年新作が公開されていたが、その連続というのは一応、本作までである。(第5作は1967年で、以後は2年に1本というペースになる。)そんな中、本作は当時としてはシリーズの中でも派手な秘密兵器を導入し、スケールも大きな大作となった作品である。よくもまあ、これだけの内容を盛り込んだ作品を、前作から1年で製作したものでした。

フランスでの任務を終えたボンドは休暇を取って、イギリス南部・シュラブランズにある療養所で身体の手入れをしていた。そこで、やはり療養に来ていたリッペ伯爵と知り合うが、リッペ伯爵の腕にあるマカオの秘密結社・レッドドラゴンのマークを見落とさなかった。で、ボンドは何かあると感じた。実際、リッペ伯爵はスペクターの一員であって、ラルゴの立案したNATOの水爆を奪う計画のために動いていた。

ボンドは療養所でリッペ伯爵の動きをチェックし、伯爵が車で出掛けた隙に、リッペ伯爵の部屋に侵入して、手掛かりを探った。が、この時、リッペ伯爵から指導を受けていたNATOのパイロットの替え玉の男に、存在を知られることになり、療養所で受けた背骨を延ばす電動式の牽引装置の治療を受けている時に襲われた。(敵はその装置をいじられて、最高速に入れられたことで、気絶してしまった。→女医が早く戻ってきたことで、ボンドは助かった。)で、ボンドは、リッペ伯爵がサウナ装置に入っているところにちょっかいを出して、設定温度を上げ、出口の扉につっかえ棒をしてサウナ装置の中に閉じ込めた。

更に、ボンドは、リッペ伯爵が教育していた男(アンジェロと名乗っていた。)に何かあったようと気づいた。というのは、救急車が何かを運び込んでいたのを見たためだった。で、調べると、NATOのパイロットであるダーヴァル少佐の死体を発見した。(ここで少佐の遺体を見たことが、「サンダーボール作戦」に於いてボンドをバハマに向かわせる理由になった。)

そんなボンドを抹殺しようとする人影があった。それはリッペ伯爵だった。サイレンサーを取り付けてボンドを狙う伯爵だったが、警戒していたボンドを襲うことは出来なかった。逆にボンドは、リッペ伯爵の手下が潜んでいることに気づき、警察に電話を掛けて隙を見せた瞬間に手下を倒し、部屋を出ると火災報知器のボタンを押して、療養所にいる人たちを騒ぎに巻き込み、リッペ伯爵に手出しをさせないようにした。

その後、ボンドは療養所を出てMI-6に戻ることになるが、アストンマーチンDB5に乗ったボンドを始末しようとリッペ伯爵はボンドの車をつけていくが、リッペ伯爵の乗った車は、スペクターの殺し屋・フィオナの乗ったオートバイからミサイルを撃ち込まれ、爆発炎上して死亡した。(この時ボンドは、後ろを走っている車が突然爆発し、オートバイが追い抜いていくのを見過ごしただけであって、特に調査することもなく、ロンドンに向かっている。)

共通点は、保養施設(「ケータイ刑事」では温泉旅館、「007」では療養所)に於いて、死体が発見されている(「ケータイ刑事」では5人、「007」では1人)ということ主人公(銭形/ボンド)は本来の目的で向かったものの、その場所は結果的に事件を解決することに繋がることになったということ、更に主人公はその保養施設で色々と調査を行っている、ということである。

相違点は、「ケータイ刑事」では主人公・ちゃんはその施設ではのんびりとすることは出来ずに、事件を解決することになって「任務」として務めることになったが、「007」では主人公・ボンドは休暇中であり、のんびりとしながら、しかもその時はまだ正式な任務では無かったこともあって、任務としては動いていないということである。(結果的に、ここで得た情報が、後に任務を遂行する上で役立つことになっているため、任務に繋がっているように見えるが、この時点ではあくまでも「休暇中」であって、任務は無い状態であった。)

また、「ケータイ刑事」では、主人公・銭形は(交通費はともかく)保養施設である温泉旅館への旅行は、五代さんがくじ引きで当てたものだったため、自費と言うことにはなっていないが、「007」ではボンドは休暇中と言うこともあって、自費でこの保養施設に来ていると思われるので、自費での保養だったということになる。(但し、この点はあくまでも推測と言うことになりますが...)

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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