ケータイ刑事銭形零20話(2nd.7話)[裏ネタ編]PART 7 [ケータイ刑事]
「銭形零」の第20話(2nd.7話)「音声スタッフは語る ~ノイズに埋もれた殺人事件の「裏ネタ編」の6回目の増補となる今回は、劇中に登場した七つ道具にあったものから、「水鉄砲」について、「アルミホイル」について、「マイクコード」について、そしてそれぞれがこれの対策と言うことから「セミ」について、「電磁波」について記します。
また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/4/10付です。)
「水鉄砲」:玩具の一つであって、水をポンプの原理で噴射することが出来る遊具である。見た目の形が拳銃のような形になっていることから「水を出す鉄砲」ということから「水鉄砲」と言う。
古くからある玩具であって、日本では江戸時代には竹筒を使ったものが存在している。(但し、「水弾き」と呼ばれていた。)また、これは火事の際、遠くに放水出来るポンプとともに、消火道具の一つにされていた時期もある。
単純なものは、筒の中に入っている水をピストンを押すことで、先端部に設けられた小さな穴から放出するというものである。少し発展したものとしては、水の入ったタンクを供え、小型のポンプによって水を放出するものである。また、玩具という範疇には入らなくなるが、水圧で洗浄するものでは、加圧ポンプを使っているものもある。
尚、アメリカやカナダでは、銃社会ということもあって、形では水鉄砲と拳銃とが区別出来ず、水鉄砲を用いた強盗事件などが生じたことから、一目で拳銃と区別出来るように、水鉄砲はプラスチック製で、透明または薄い色ということが義務づけられていた。
尚、玩具として水を放出して遊ぶには、特に大きな問題はないが、水鉄砲の中に洗剤や薬品を入れて放出する通り魔事件が起こっているが、この場合は傷害罪が適用されることになる。
俳句の世界では、夏の水遊びの時に使うことが一般的と言うことから、夏の季語である。また、英語では「Water Gun」、ドイツ語では「Bewässre Pistole」、フランス語では「Pistolet de l'eau」、イタリア語では「Pistola di Acqua」、スペイン語では「Arma de Agua」、ポルトガル語では「Arma de Água」、中国語では「水槍」と言う。
「アルミホイル」:「アルミ箔」と言うこともある。アルミニウムを薄い箔に加工したもののことである。市販されているものは、およそ0.01m~0.2mm程度の厚さを持っている。(何種類かの厚さのものが販売されていて、用途に応じて使い分けられている。直接火に掛けることが出来る鍋に加工されるものは、もう少し厚さがある場合もある。)
食品用として、容器としたり、調理の際の道具(鍋の代わりなど)としたりして利用されるものであることから、家庭でもキッチン回りにあるのが一般的となっている。
尚、調理の際に使う場合は、名別して火に掛けることは出来るが、電子レンジに入れると金属であるために火花を出すことがあるので、電子レンジでの使用はNGである。
また、アルミニウムは導電体であるため、子供の簡単な電気工作をする場合に、導電体として用いられることもある。(これは、ハサミで切ることが出来るということ、一般家庭にも当たり前のようにあるもの、ということが理由である。)
製造する時、薄くするのは2枚のアルミ板をローラーで圧延することである。2枚を重ねて延ばすため、表と裏が出来ることになる。市販のアルミホイルは、片面は光沢があり、もう一面は光沢がないが、これは圧延工程でローラーと接触した方が光沢が出来るためである。
英語では「Aluminum Foil」、ドイツ語では「Aluminiumfolie」、フランス語では「Papier d'aluminium Aluminium」、イタリア語では「Lamina di Alluminio」、スペイン語では「Lamina Aluminia」、ポルトガル語では「Chapa de Alumínio」、中国語では「鋁箔」と言う。
「マイクコード」:音を電気信号に変換するマイクロフォンから出ているケーブルのことである。電気信号に変換した音声信号を無線で送出する「ワイヤレス・マイクロフォン」であれば、電波を送出するアンテナが本体に内蔵されているか、ケーブルとしてもアンテナとなる短いもので済むが、普通のマイクロフォンは音声(電気)信号をケーブルで接続し、送ることになるため、必要なものである。
録音スタジオなどの室内であればともかく、屋外では長いケーブルというのはアンテナとなってしまうため、ノイズを拾うことになる。(AM放送用のアンテナは、実は細い線を巻いたものであるが、長くなれば低い周波数の電波もノイズとして受けることになる。)ちなみに、これを応用しているのか、ウォークマンなどのヘッドフォン・ステレオや携帯電話でFMラジオの受信をする際、ヘッドフォンのコードをアンテナとして利用している。→これを更に応用すると、室内アンテナでFM放送を聞く場合、受信状態が今一つという場合、ロッドアンテナに使っていないヘッドホンのコードを巻いて、それを延ばすことで受信状態が改善される。(これはアンテナがより大きなものになったことになり、電波状態が改善されることになり、そのため受信状態が上がるためである。)→長いケーブルは、ノイズ源になるが、使い方を考えれば有用なものにもなるということである。
尚、マイクロフォンとしては、音声信号以外の要素は、当然のことながら不必要であるため、アンテナ効果によるノイズは邪魔者以外の何者でもない。そのため、アンテナとなってもそれが音声信号に乗らないようにするために、信号線をシールドするというのは当たり前のことである。(この物語で「アルミホイルを巻く」というのは、シールド効果のあるアルミニウムを用いたシールドをするということである。)
英語では「Microphone Cord」、ドイツ語では「Mikrophonschnur」、フランス語では「Cordon du Microphone」、イタリア語では「Corda di Microfono」、スペイン語では「Cordón del Micrófono」、ポルトガル語では「Corda de Microfone」、中国語では「麥克編碼」と言う。
「セミ」:漢字では「蝉」と記す。カメムシ目セミ科に分類される昆虫の総称である。大きな鳴き声を出す昆虫として知られている。
世界中に広く分布している昆虫であって、また種類も約3000種類が知られている。(日本にはその中の1%程度の30種類程度がいる。)主に熱帯から亜熱帯の森林地帯に分布しているが、温帯から亜寒帯の森林地帯に生息するものもいる。
幼虫時代は地中にいて、主に木の根から汁を吸って成長する。また、幼虫としては早い種でも数年、普通は5~8年程度、長い種は20年近く幼虫の姿をしている。成虫への脱皮が近づくと地中から出てきて蛹となり、脱皮して成体になる。
成虫になると、体は細長い筒型になり、5cm前後というのが一般的である。(大きい種は15cm程度、小さい種は2cm程度である。)頑丈な脚、長い口吻、発達した翅を有する。また、前翅は大きく、飛翔能力は高い。が、成虫になると寿命は短く、一週間から10日程度である。(特に雄は短命である。)しかし、幼虫時代を含めると、昆虫としては長寿ということになる。
成虫も幼虫と同様に、木の樹液を吸う。また、卵は樹木(枯れ枝、小枝などを含む)や果実に生み付け、数ヶ月、遅くても翌年の春には孵化する。そして孵化すると、生まれた幼虫は地上に落下し、そのあとは地中に入る。
蝉は鳴く声が大きく、夏場には騒音の一つにもなっている。しかし、成虫は短命であるため、そう長く続くことはない。
また、蝉は一部の地域(中国や東南アジアなど、日本では沖縄が該当する。)では食用としても利用されている昆虫でもある。特に中国の、蝉の幼虫の素揚げは有名である。また、幼虫は揚げ物、炒め物の具材としても利用され、成虫も翅と脚を取り除き、焼いたり茹でたりして食べたり、すり潰して蝉味噌に加工されて食される。または、成虫は生薬としての利用もあって、止痒、解熱作用があるとされている。
また、イソップ童話の「アリとキリギリス」という物語は、元々は「アリとセミ」の物語であった。しかし、王将ではセミは何処にでもいる昆虫ではないため、セミを欧州では一般的に知られているキリギリスに置き換えた物語となった。日本では、欧州での物語が伝わったため「アリとキリギリス」で知られているが、元になったギリシャの物語がそのまま入っていれば「アリとセミ」のままで知られることになったでしょうね。
英語では「Cicada」、ドイツ語では「Zikade」、フランス語では「Cigale」、イタリア語では「Cicala」、スペイン語、ポルトガル語では「Cigarra」、中国語では「蝉」と言う。
「電磁波」:空間中の電磁場の変化が振動として伝搬する現象で発生する振動波のことである。目に見えないものであるため、これがあることに気づくことは無いが、現代社会では広くこれが利用されている。(具体例を挙げると、テレビ/ラジオ放送、携帯電話、無線機器に利用されている電波、電子レンジはマイクロ波(電波の中の周波数の高い領域)を利用しており、レントゲン写真はX線を利用したものである。またテレビなどの各種リモコンは赤外線を利用している。(一部には電波を利用したものもある。))
電磁場の変化の伝搬速度はあらゆる方向に光速で行われる。また、その伝搬では、電界と磁界の振動方向は互いに垂直であり、かつ、進行方向に対して垂直である。また、振動数が高い(=波長が短い)ものから順に、ガンマ線、X線、紫外線、可視光線、赤外線、電波に分類される。(可視光線以外は目出見ることが出来ない。)振動数が高い方(ガンマ線、X線など)は物質を破壊する能力が高いため、放射線として扱われる。(これは遺伝子が破壊され、発癌性があるものである。)また、紫外線は日焼けマシンなどに利用されているが、一部の紫外線(波長の短い方)では発癌性を高める危険がある。
英語では「Electromagnetic Wave」、ドイツ語では「Elektromagnetische Welle」、フランス語では「Vague Électromagnétique」、イタリア語では「Onda Elettromagnetica」、スペイン語では「Ola Electromagnética」、ポルトガル語では「Onda Eletromagnética」、中国語では「電磁波」と言う。
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