TRIUMPH『ROCK AND ROLL MACHINE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1977年に発表された彼らの2nd.アルバムである。カナダ出身のハード・ロック・バンドとしては'70's中盤から活動しているということで、日本でも知名度の高いバンドである彼らであるが、本アルバムは、そんな彼らが本国カナダでブレイクすることになり、世界進出することになった記念すべきアルバムでもある。(但し、カナダ国内でヒットしたことで、一部を編集して国際盤がリリースされることになった。)チャート成績は、カナダ国内では最高位19位記録し、国際盤はアメリカでBillboardで最高位182位を記録している。
収録曲は全8曲であるが、オリジナルのカナダ盤と国際盤とでは一部が異なっている。カナダ盤の収録曲は以下の通りである。『Takes Time』『Bringing It On Home』『Little Texas Shaker』『New York City Streets, Part. 1』『New York City Streets, Part. 2』『City: War March/El Duende Aconizante / Minstrel's Lament』『Rocky Mountain Way』『Rock & Roll Machine』。
一方、国際盤の収録曲は以下の通りである。『Takes Time』『Bringing It On Home』『Rocky Mountain Way』『Street Fighter』『Street Fighter (Reprise)』『24 Hours A Day』『Blinding Light Show / Moonchild』『Rock & Roll Machine』。
この中からシングル・カットされたのは全部で3曲である。1st.シングルが『Rock & Roll Machine』、2nd.シングルが『Rocky Mountain Way』、3rd.シングルが『Takes Time』である。順に36位、41位、82位を記録している。
お薦め曲は、シングル曲である『Rock & Roll Machine』と『Rocky Mountain Way』、『Takes Time』の3曲と、カナダ盤では二部構成となっている『New York City Streets, Part. 1』と『New York City Streets, Part. 2』を、国際盤では『Blinding Light Show / Moonchild』をピックアップしておく。
本アルバムでは、まだ若さが出ていて、アルバムとしての完成度は高いものでは無い。しかし、熱い魂はしっかりとあって、それは伝わってくる。カナダではそれが十分に伝わっていて、大きなヒットになったということがよく分かるところである。(国際盤では1981年の5枚目のアルバムが最大のヒットになる。)若い時期のアルバムであり、彼らのキャリアを語る上でもブレイクすることになったアルバムであるだけに、じっくりと聴いておきたい所である。
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