TIMOTHY B. SCHMIT『PLAYIN' IT COOL』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1984年に発表された彼の1st.ソロ・アルバムである。'70'sにはPOCO、そしてEAGLESで活躍した彼であるだけに、EAGLESの解散語、ソロ活動を開始したということで登場が待たれたソロ・アルバムであるが、それが1984年になってようやく届くことになった。が、チャート成績の方は伸び悩み、Billboardでは最高位160位を記録しただけであった。(が、チャート成績とアルバムの内容は比例するものではないですし...)
収録曲は以下の全9曲である。『Playin' It Cool』『Lonely Girl』『So Much In Love』『Somethings Wrong』『Voices』『Wrong Number』『Take A Good Look Around You』『Tell Me What You Dream』『Gimme The Money』。
この中からシングル・カットされたのは『So Much In Love』である。但し、正確には本アルバムよりも先にシングルとしてリリースされていて、シングル曲をアルバムに収録したと言った方がよい。尚、この曲はBillboardでは最高位59位を1982年に記録している。(映画「初体験/リッジモンド・ハイ」の挿入曲として使用され、日本ではCMソングとして使用された。)
お薦め曲は、シングル曲である『So Much In Love』は当然である。それ以外からは『Lonely Girl』『Somethings Wrong』『Gimme The Money』、さしてアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Playin' It Cool』をピックアップしておく。
POCO時代はカントリー・ロックを、EAGLESではバラード・ナンバーという所で活躍した彼であるだけに、やはりそういった路線で、A.O.R.の路線のアルバムとなっている。(ある意味では本領を発揮できるジャンルのサウンドと言うことになる。)また、アカペラで歌っている所も彼らしい所である。(で、アカペラというところは、後のコーラス・グループの台頭に繋がることになる。)
全体的にはおとなしめのアルバムになっているが、じっくりと彼のボーカルを聴くにはこういう方が似合っていると感じられるだけに、これはこれで良かったと言うことが言える。派手さは無いが、大人の鑑賞に堪えうるアルバムということで、じっくりと聞きたいアルバムである。
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