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ケータイ刑事銭形零20話(2nd.7話)[裏ネタ編]PART 8 [ケータイ刑事]

銭形零」の第20話(2nd.7話)「音声スタッフは語る ~ノイズに埋もれた殺人事件の「裏ネタ編」の7回目の増補となる今回は、この物語の被害者の死因がこれだったことから「感電死」について、それはこれのためということで「ブレーカー」について、「ショート」について、これもそれに寄与していることから「食塩水」について、「伝導率」について記します。尚、「ブレーカー」は「・6話[裏ネタ編]PART 7」で、「食塩水」は「・15話(2nd.2話)[裏ネタ編]PART 4」で「塩水(食塩水)」として記したものをベースとして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/4/10付です。)

感電死」:「感電」とは、電気の通じている導体に身体の一部が接触して衝撃を受けることを言う。(身体に電流が流れるために起こる。)また、「電撃」と呼ばれることもある。微量の電流であれば、特に問題はないが、ある程度の電流が流れると、細胞は何らかのダメージを受けることになり、その症状が電撃傷と呼ばれるものである。(火傷のように皮膚に損傷を与えるものである。)また、程度は激しいと、表皮剥離、潰瘍、電紋、電流斑などの症状になる。また、余りにも多くの電流だと、心停止を起こし、死亡に繋がる。(細胞の損傷が大きい場合も死に至ることがあるのは言うまでも無い。)

「感電死」は、感電したことが原因で死に至った場合のことを言い、大電流によって即死となった場合や、電撃傷のダメージが大きく、感電してから暫くしてから死亡する場合とがある。

尚、即死の場合であれば、かなりの電流が流れたことになるが、電撃傷は同じ電流値であっても、人によってダメージの受け方には個人差があるため、電撃傷の様子には差が出ることになる。

尚、感電が起こるのは、電気的に閉回路が形成された場合であるため、スズメやカラスなどの鳥が1本の電線上に止まっても閉回路が形成されないので、感電しない。(→人間も1本の送電線にぶら下がっている状態(それ以外は何処にも接触していないことが必要である。)であれば、閉回路が出来ないので感電しない。が、身体の一部が鉄塔と接していたり、2本の送電線にぶら下がると、閉回路が形成されるので感電する。鳥も2本の電線に同時に触れると感電する場合がある。)

英語では「Electrocution」、ドイツ語では「Hinrichtung」、フランス語では「Électrocution」、イタリア語では「Elettroesecuzione」、スペイン語では「Electrocución」、ポルトガル語では「Eletrocussão」、中国語では「觸電死」と言う。

ブレーカー」:日本語では「回路遮断器」、または「配線用遮断器」と言う。電気回路に制限された上限値以上の電流が流れた場合、自動的に電流が切れるようにした装置のことである。家庭用電源であれば、契約電流以上が流れた場合に動作するように設定されており、契約電流値が上限値ということになる。

これは、電気回路に過大電流が流れることで生じる被害を最小限のものに留めようとするための保護回路の一つと言うことになる。というのは、過大電流が流れることで、発熱、更には発火という危険があるためであり、それを防ぐためには電流を供給しないようにするというものである。

また、電気回路がショートしていれば、大電流が流れることになり、電力供給量以上の電流が流れる可能性があり、そうなると大規模停電が発生する可能性もあり、それを防ぐためでもある。

この役割をするものとして、以前は「ヒューズ」が使用されていた。「ヒューズ」は過電流が流れると、それが切断されることで電流を遮断することになる。そのため、「電流を遮断する」という役割は果たすが、再び通電しようとすると、物理的にヒューズが切断されているため、新たなヒューズと交換する必要がある。よって、復旧させようとするとヒューズ交換という作業が必要となり、復旧まで時間がかかることになる。(予備のヒューズが手元にあれば良いが、無ければヒューズを入手しない限り復旧しないことになる。)

ブレーカーはその欠点を改善したものであって、動作して電流を遮断しても、スイッチを再び入れることで元の状態に戻ることが出来るものである。則ち、物理的に素子を交換するという必要がないため、簡単に扱うことが出来るものである。そのため、ヒューズに取って代わり、配電の分野では一般的に用いられるようになった。(現在、ヒューズは一部電気製品の電源回路に保護回路として入っている場合があるが、それも少なくなってきている。)

ブレーカーの方式には2種類がある。1つは熱動式のものであり、もう1つは電磁式のものである。前者はバイメタルを使用していて、過電流が流れるとバイメタルが加熱されることで湾曲し、回路が遮断されるというものである。後者はコイルが設置されていて、過電流によって磁界が発生し、それが鉄片を動かし、回路が遮断される仕組みとなっている。これらには一長一短の特徴があるため、用途に応じてこの両者の方式のブレーカーが使い分けられていて、共存している。

ブレーカーが動作する場合は、数多くの電気製品を同時に動作させた場合に起こりやすくなる。例えば、電気ストーブと電子レンジ、ヘアドライヤーを同時に使った場合などはブレーカーが落ちると考えて良い。(但し、契約電流値が大きい場合はその限りでは無くなる。)一般的な15A契約では、電気ストーブ、電子レンジ、ヘアドライヤーの同時使用では確実にブレーカーは落ちます。

英語では「Earth Leakage Circuit Breaker」(その頭文字から「ELCB」と言うこともある。)と言うが、それを省略した言い方として単に「Breaker」と言うのが一般的である。また、ドイツ語では「Stromkreisunterbrecher」、フランス語では「Disjoncteur」、イタリア語では「Ruttore di Circuito」、スペイン語では「Cortacircuitos」、ポルトガル語では「Britador」、中国語では「電流斷路器」と言う。

ショート」:電気用語で「短絡」のことである。(それ以外の意味は、「短いこと」、または野球の遊撃手のことを指す。)これらは前後の文脈から使い分けられることになる。

この物語では電気回路の「ショート」のことであるため、電気用語の「短絡」のことである。

短絡は、電気回路では本来は異なる電位を持つ2つの部分が低いインピーダンスで接続される状態のことをいう。インピーダンスが低いと、その部分は電気的に゛栩通されることになり、電位差があれば電位の高い方から低い方に(大)電流が流れる。そのため、電気回路を構成する素子が損傷したり、破壊されることがある。また、大電流によって発熱し、場合によっては発火して燃えることもあり得る。

特に、電源回路が短絡された場合(例えばコンセントの2つの電極を短絡することなど)には、大きなトラブルを生じることになる。(これを防ぐために、ブレーカーが電気配線板に設置される。)

尚、「短絡」のことを「ショート」と言っているが、これは和製英語である。英語では「Short Circuit」と言うが、それを省略した言い方である「ショート」と言う言い方が一般的になったものである。(一応、省略しない言い方としては「ショート回路」または「ショートサーキット」と言う。

英語では「Short circuit」、ドイツ語では「Kurzschluß」、フランス語では「Court-circuit」、イタリア語では「Circuito corto」、スペイン語では「Corto circuito」、ポルトガル語では「Circuito curto」、中国語では「短路」と言う。

食塩水」:食塩を溶かした水溶液のことである。(一応、飽和状態にあるか、飽和状態に近い水溶液のことを指すのが基本であるが、そうでない薄い水溶液も同様に呼ぶことがある。)尚、ここで言う「食塩」とは、塩化ナトリウムが主成分であるが、それ以外の成分として各種ミネラル成分なども含んでいる。尚、食塩は塩を食用に加工したものであって、微細な粒になったもののことを言う。(岩塩などは「食塩」とは言わない。)尚、「塩水」と言うと、塩の主成分である塩化ナトリウム(NaCl)が溶けている水溶液のことを指す。よって、「食塩水」は正確に言うと「塩水」の一部ということになる。(ソーダ工業用の塩や融雪剤として使用される塩は主成分は塩化ナトリウムであるが、「食塩」とは言わない。)→この定義からすると、海水は食塩を溶かした液体ではないので「塩水」であるが「食塩水」ではないことになる。(しかし、以下に述べる別の定義からすると、海水は「食塩水」になる。)

また、海水などのように自然にある水は、そこ溶けている塩化ナトリウムの濃度によって呼び名が変わり、湖、川、沼の水で塩分を含まない水を「淡水」(塩化ナトリウムの濃度が0.05%以下の水のことである。)、河口近くで塩化ナトリウム濃度が0.05~3.5%の水を「汽水」、塩化ナトリウムの濃度が3.5%~5%の水を「食塩水」(普通の海水は塩化ナトリウム濃度が4%弱であるためここに含まれることになる。)、塩化ナトリウムの濃度が5%を超える水を「塩水」と呼ぶ。

また、人間の生体の水分の塩化ナトリウムの濃度は約0.9%である。

英語では「Salt Solution」、ドイツ語では「Salze Lösung」、フランス語では「Sale la Solution」、イタリア語では「Sala Soluzione」、スペイン語では「Solución de Sal」、ポルトガル語では「Solução Salgada」、中国語では「食鹽水」と言う。

伝導率」:物質に於いて、伝導の資康津を現す物性値の一つである。また、物理の世界では「熱伝導率」と「電気伝導率(導電率)」の2つの異なる伝導率がある。

前者は熱の伝わりやすさを現す物性値であって、熱抵抗の逆数でもある。後者は電気伝導のしやすさを現す物性値であって、電気抵抗率の逆数になる。尚、どちらの伝導率も、数値が大きいほど伝導しやすいことを現す。

この物語では電気関係であるので、電気伝導率のことである。この値が大きいほど電気が通りやすいということになる。

英語では「conductivity」、ドイツ語では「Leitfähigkeit」、フランス語では「conductivité」、イタリア語では「conducibilità」、スペイン語では「conductibilidad」、ポルトガル語では「condutividade」、中国語では「傳導率」と言う。

 

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