VITAMIN Z『RITES OF PASSAGE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1985年に発表された彼らの1st.アルバムである。イギリス出身のニューウェーブ系のシンセサイザーを中心としたポップなサウンドを聴かせる3ピース・バンドの彼らの記念すべき最初のアルバムである。結果的に、彼らは2枚のアルバムを残しただけということだったが、その独特のサウンドが魅力的なグループであった。尚、本アルバムはチャートの点では殆ど記録を残しておらずアメリカではBillboardで最高位187位という数字が残っている。
収録曲は、オリジナル盤では全8曲であったが、2009年に再発されたときに6曲のボーナス・トラックが追加されて、全14曲となった。収録曲は以下の通りである。『Burning Flame』『Circus Ring』『Hi Hi Friend』『Every Time That I See You』『Casablanca』『Angela』『Anybody Out There?』『Something We Can Do』。(以下、ボーナス・トラック)『Burning Flame [Remix]』『Dancers Of Eve』『Circus Ring [Remix]』『Don't Stop (And Listen To His Music)』『Winds Of Change』『Burning Flame [Remix]』。
この中からシングル・カットされたのは4曲である。1st.シングルの『Burning Flame』がアメリカで最高位73位を記録しているものの、それ以降は特にヒットを記録していない。ちなみに、2nd.シングルは『Circus Ring』、3rd.シングルは『Every Time That I See You』、4th.シングルは『Hi Hi Friend』であった。
お薦め曲は、シングル曲の中から『Burning Flame』『Circus Ring』『Hi Hi Friend』というところと、『Something We Can Do』をピックアップしておく。
セールスやヒットと言うことでは大したことは無かったが、彼らの場合は、独特の雰囲気が一部(特にカナダ)で支持されて、一部では人気がある。が、サウンドは'80's中盤の同じジャンルのサウンドではありふれたものであり、派手な所がなく、こぢんまりと纏まっていることで「その他大勢」という中に埋没してしまったのが残念なところであった。
結局、マイナー扱いになっているが、サウンドの方は'80's中盤の典型的なシンセ・サウンドであるだけに、'80'sサウンドを聴き慣れた方には特に違和感を感じることはないものであろう。
尚、ボーナス・トラックが追加されたことで、収録時間の方も1時間を越えたため、'80'sサウンドがお好きな方にとってはたっぷりと堪能出来る用になった。ということで、一度は耳を傾けておいても宜しいかと...
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