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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その221) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「エンターテイナー PART 2」です。前回は「舞台でショーを行った男性エンタテイナー」ということにしたが、今回は「舞台でショーを行った女性エンタテイナー」という限定を付けることにします。で、取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・1st.20話」、「007」からは「美しき獲物たち」です。

ケータイ刑事」:「・1st.20話」。「タネも仕掛けもありません ~売れないマジシャン殺人事件」と言う物語。「第1話」でもないのに、クイーン・宝積さんがゲスト出演した物語である。(「・1st.」は2クール続いたが、1クールに1度は登場することが確保された物語にもなりました。)

マジッククイーンのミラクルあゆみのショーを見に行ったという岡野さんは、ワンセグでそれが放送されているのを見て、その時の様子をちゃんに語っていた。そんな所に事件を知らせる入電が入った。被害者はマジシャンのマジックやえこで、自分のアパートの部屋で、コートを着てサングラスを掛けている外出する時の姿で発見された。また、マジックやえこはミラクルあゆみのマジックの師匠であることから、ちゃんはミラクルあゆみの元に行く。

あゆみは、高校生だった時、地元でショーを行ったやえこに弟子入りし、東京に出てきたという過去があった。しかし、最近では、あゆみは売れっ子になったが、やえこは売れない状態が続いていた。で、師弟関係も最近は不仲になっていた。

ちゃんはあゆみが犯人だと感じたが、やえこの死亡推定時刻には、あゆみは舞台でショーを行っていたというアリバイがあった。そんな中、ちゃんは、あゆみの行ったショー(箱からの脱出マジック)には5分ほどの空白の時間があると言うことが分かった。しかし、やえこのアパートはショーの会場から離れていて、5分で行き来できるような場所ではなかった。

そんな中、ちゃんはやえこの行動におかしな所を発見し、あゆみの用いたトリックを見破った。あゆみに簡単なマジックを見せたちゃんは、トリックを語る。

脱出マジックでは、箱から抜け出ると、会場の後ろに姿を現すまでに5分ほどの空白の時間がある。あゆみはこの時に一旦楽屋に戻り、衣装を変えてショーの続き(脱出マジックの締め)を行っていたのだが、この時は楽屋にやえこを呼び出していた。そして脱出マジックで楽屋に戻ってきた時にやえこを殺し、ショーが終わった後で死体をやえこのアパートに運んだのだった。そして、その証拠となるあゆみのイヤリングがやえこの死体から出てきたことで、観念するしかなかった。が、あゆみの楽屋にやってきた時、やえこはアパートでマジックの練習をしているように音楽を流したままにしてアリバイを用意していて、あゆみを殺害しようとしていたのだった。が、逆に殺されてしまい、アリバイ工作を逆に利用されたのだった。

007」:「美しき獲物たち」。1985年のシリーズ第14作であって、3代目ボンドの第7作(=最後)である。この物語では、「チャーリーズ・エンジェル」でエンジェルを演じたT・ロバーツがボンドガールになったということも話題になりました。

競馬で圧倒的な強さを誇るゾリンの馬。血統が良いという訳でもないだけに、何かあると考えられていた。そんな中、ボンドは調査を行うことになるが、競馬に詳しいチベット卿は、既に現地・フランスの探偵であるアシール・オーベルジンを雇い、その調査を開始していた。ということで、ボンドはチベット卿の仲介で、その探偵と会って、情報を得ることになった。

ボンドが探偵と会うことになった場所は、エッフェル塔の中にあるレストラン「ジュール・ベルヌ」。ここではショーが行われていて、それが好評でもあった。ショーを行っているのは蝶を使った芸をしている女芸人だった。(名前まで語られていない。「蝶使い娘」という名前で語られているので、その名前を使います。)彼女の芸は、彼女が口笛を吹くと、釣竿の先に吊した蝶が舞うというものであった。と言っても、その蝶は黒子が釣竿を操っていた。そんな中、蝶使い娘は簡単なマジックで花吹雪を散らすなどの芸を披露していた。

ボンドは、昼食をという形で探偵と会った。蝶使い娘の芸が始まり、ボンドと探偵は会話を始める。が、探偵は最初に、ここでの支払いがボンド持ちということを確認する。で、上機嫌となっって、これまでに調べて得た情報を少しずつ語り始めた。

蝶使い娘のショーは、いつものように行われていて、黒子が釣竿を操って蝶を舞わせていたが、その黒子が別の黒子に突然襲われ、別の黒子が操る釣竿と蝶にすり替わった。(が、それに気づいた者はいなかった。)そして釣竿の蝶は、ボンドと話をしている探偵の側を舞った。なかなか粋な演出をするものだと思った探偵だったが、次の瞬間、その蝶が突然探偵の顔に突き刺さった。蝶には釣り針が仕込まれていて、探偵は顔面を釣り針に直撃されることになり、その場で死んでしまった。

驚いた蝶使い娘とショーの観客たち。レストランの中には悲鳴が轟き、ショーは即座に中止となった。ボンドは蝶に釣り針が仕込まれているのを確認すると、直ぐにそれを操った黒子が逃げて行くのを目にすると、すかさず後を追った。

尚、アシール・オーベルジンはゾリンに関する調査を始めていたが、馬が強い理由までは突き止めていなかった。しかし、パリの郊外にあるゾリンが所有する牧場(厩舎)に秘密があると言うことは掴んでいた。

尚、探偵を殺した黒子は蝶使い娘とは無関係で、ゾリンの片腕の殺し屋・メイ・デイであって、ゾリンの厩舎に関して何かを調べようとしているの知って、口封じのために始末したのだった。

共通点は、ショーを行った女性エンタテイナーのショーが行われている会場(「ケータイ刑事」は楽屋であるが、楽屋も会場と同じ場所にある。)で、殺人という犯行がショーの最中に行われたということ、及び、ショーの演目の特性を利用しての殺害だった(「ケータイ刑事」では脱出マジックでの空白の時間帯を利用しており、「007」ではショーの中心になっている蝶の舞いを利用している。)ことである。→事件の背景は異なるが、同じシチュエーションでの殺害である。

相違点は、「ケータイ刑事」ではその女性エンタテイナーが犯人であったが、「007」ではその女性エンタテイナーは犯行には関係なく、ショーを利用されて事件が起こったということ、「ケータイ刑事」では犯人と被害者がエンタテイナーとして師弟関係があったが、「007」では犯人とエンタテイナーとは全く関係なく、更に被害者とも関係がなかったということ、「ケータイ刑事」では殺害が行われたのが楽屋であったため、ショーを見に来た客は事件については全く知らず、しかもショーは続けられたが、「007」ではショーを行っている客席で事件が起こったために、観客は事件を目の当たりにしたということと、ショーは中止になったこと、という違いがある。

次回で本連載も連続17クールのラストということになります。既に「ケータイ刑事」のトータル話数(206話+映画3本)を超え、「007」の映画本数(22本)の10倍を超えたが、まだまだネタがあるのと、「M3」については今のところ触れていないので、18クール目(満了になると4年半になる。)にも突入します。で、次も「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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