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VAN MORRISON『BLOWIN YOUR MIND』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1967年に発表された彼のソロ・デビュー・アルバムである。THEMを脱退してソロになった彼の記念すべき最初のソロ・アルバムである。ソロ・シンガーとしては、爆発的なヒットやセールスはないものの、イギリスではほぼコンスタントに中小規模のヒットを放ち続けているだけに、彼のキャリアでも重要な再出発点となったアルバムとして知られている作品である。尚、本アルバムはイギリスでは最高位11位を記録しているが、アメリカではBillboardで最高位182位というように、余りにも差がある結果だった。(しかし、シングルでは英米では逆になるから面白い...)

収録曲は、オリジナル盤では全8曲であったが、1994年に再発された時に5曲のボーナス・トラックが追加されて全13曲になっている。収録曲は以下の通りである。『Brown Eyed Girl』『He Ain't Give You None』『T.B. Sheets』『Spanish Rose』『Goodbye Baby (Baby Goodbye)』『Ro Ro Rosey』『Who Drove The Red Sports Car』『Midnight Special』。(以下、ボーナス・トラック。全て「Alternate Take」である。)『Spanish Rose』『Ro Ro Rosey』『Goodbye Baby (Baby Goodbye)』『Who Drove The Red Sports Car』『Midnight Special』。

この中からシングル・カットされたのは3曲である。1st.シングルの『Brown Eyed Girl』はイギリスでは最高位154位という散々たる結果だったが、アメリカではBillboardで最高位10位を記録して、1967年の年間シングル・チャートでは35位にランクインしている。2nd.シングルの『Ro Ro Rosey』はアメリカで107位を記録、3rd.シングルの『Spanish Rose』は英米ではチャートインしなかったが、オランダで18位を記録している。

お薦め曲は、シングル・ヒットを記録している『Brown Eyed Girl』、シングル曲の『Ro Ro Rosey』、10分弱の大作の『T.B. Sheets』、そして『Who Drove The Red Sports Car』をピックアップしておく。

長いキャリアのある彼であるが、初期の名作と呼ばれている『Brown Eyed Girl』や彼のスタイルをたっぷりと堪能出来る『T.B. Sheets』が収録されているだけに、本アルバムはこれだけで聴いておくべきアルバムである。ただ、オリジナルの8曲では時間的には30分を少し超えたところであって、物足りなさを感じてしまうのも事実である。そんな所に5曲のボーナス・トラックの追加によって収録時間が50分を超えることになり、たっぷりと彼の歌を堪能出来るようになったのは嬉しい所である。(改めて聴き直すということも、楽しみが増えたことになる。)また、'90's以降に大きなヒットを生んだことで彼を知ったという方も、内容が充実しただけに、彼のソロとしての原点である本アルバムを聴いてみるというのが宜しいのではないかと...

 

Blowin Your Mind

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 1998/10/13
  • メディア: CD

ブロウィン・ユア・マインド(紙ジャケット仕様)

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  • アーティスト:
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