WEIRD AL YANKOVIC『UHF』(SOUNDTRACK) [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1989年に発表された彼の6枚目のスタジオ・アルバムであり、かつ、自ら主演し、共同脚本も書いた映画「パロディ放送局 UHF」のサントラ盤でもある。(彼らしい、パロディ映画であるが、日本では劇場未公開である。)彼らしい所がたっぷりと出ているのだが、アルバムとしては伸び悩み、Billboardでは最高位146位を記録しただけであった。
収録曲は以下の全13曲である。『Money For Nothing/Beverly Hillbillies』『Gandhi II』『Attack Of The Radioactive Hamsters From A Planet Near Mars』『Isle Thing』『The Hot Rocks Polka』『UHF』『Let Me Be Your Hog』『She Drives Like Crazy』『Generic Blues』『Spatula City』『Fun Zone』『Spam』『The Biggest Ball Of Twine In Minnesota』。
この中からシングル・カットされたのは3曲である。『UHF』『Money For Nothing/Beverly Hillbillies』『Isle Thing』の順にリリースされたが、いずれもがチャートインすることはなかった。
お薦め曲は、本アルバムの代表曲である『UHF』、彼らしさの出ているパロディ曲である『Money For Nothing/Beverly Hillbillies』『Isle Thing』『She Drives Like Crazy』、そして彼のもう一つの顔であるポルカである『The Hot Rocks Polka』をピックアップしておく。
4曲のオリジナル曲が含まれているものの、基本的にはパロディ曲である。そのためにはオリジナル曲が何かということが分かっているのといないのとでは、楽しめる深さが大きく違ってしまう。が、本アルバムでねパロディは、基本的に'80'sソングであって、いずれもがある程度のヒットを記録したものばかりである。(『Eat It』や『Fat』の元ネタまでのヒットにはなっていないものの、十分なヒットになった曲である。)よって、'80'sの洋楽ヒット曲に対して、ある程度の知識があれば、本アルバムはたっぷりと楽しめるのは、これまでの彼のパロディ・アルバムと同じである。
ということで、'80'sサウンドがお好きな方は、何処まで知っているかを試してみるというのも面白いでしょうね。また、'80'sのヒット曲を知らない方は、ここからオリジナル曲を探し、それを聴いて'80'sサウンドを聴いていく、というのも面白いでしょう。ということで、色んな楽しみ方が出来る楽しいアルバムである。
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