SSブログ

「8 MILLION WAYS TO DIE」 [映画(洋画)]

表題の作品は1986年のアメリカ映画「800万の死にざま」である。日本での劇場公開は1986年つであった。ローレンス・ブロックの同名小説の映画化作品であって、優秀な麻薬捜査官がアル中で転落死、そこから復活して事件に挑むハードボイルド作品である。

作品データを記しておくと、時間は115分、原作はローレンス・ブロック、監督はハル・アシュビー、脚本はオリヴァー・ストーンとデヴィッド・リー・ヘンリーの2人、撮影はスティーヴン・H・ブラム、音楽はジェームズ・ニュートン・ハワードである。そして出演は、ジェフ・ブリッジス、ロザンナ・アークエット、アンディ・ガルシア、アレクサンドラ・ポール、ランディ・ブルックス、リサ・スローン、クリスタ・デントン、ヴァンス・ヴァレンシア、ヴィト・ルギニス、ウィルフレッド・ヘルナンデス、ルイーザ・レーチェン、たちである。

ロス市警の優秀な麻薬捜査官だったマシューは、捜査の時に暴れる丸腰の売人を撃ち、それが正当防衛か過剰防衛かで本署より執拗な追求を受けることになり、その罪悪感から酒に溺れ、休職、離婚という転落の人生を迎えることになる。そしてアル中で廃人の一歩手前まで来ていた。そんな彼は、禁酒会で半年の苦闘を経て、何とか社会復帰する。そんな彼は。禁酒会の女から「会わせたい女がいる」と言われ、パーティに出席して目的の女と会う。彼女はサニーという女で、マシューに助けを求めた。というのは、そのパーティは黒人マフィアのチャンスが経営する秘密高級売春クラブだった。マシューはチャンスに、サニーをクラブから抜け出せるように頼んだが、らちがあかず、逃げ出そうとしたサニーは殺されてしまう。サニーを助けられなかったことでマシューは再び酒に溺れてしまい、アル中保護センターで2日の時を過ごすことになった。その後、マシューはサニー殺しの捜査を開始した。チャンスを問い詰めたが、これという手掛かりは得られず、クラブにいるサニーの友人のサラに接触した。やがて、クラブの常連・エンジェルが、サニーのブレスレットから脱落した飾りのリングを指に填めていたのに気づく。これでマシューはエンジェルが犯人だと察した。また、マシューとサラはいつしか惹かれあう仲になっていたが、エンジェルもサラにぞっこん惚れていた。マシューはサラを囮にシテエンジェルを捕まえようとしたが、エンジェルにサラが奪われてしまう。そんな中、マシューは、エンジェルがチャンスと共に麻薬の売人を殺っていた密売ルートと麻薬を発見し、これを餌にしてサラとの交換を迫った。が、エンジェル一味は抵抗して銃撃戦となる。隙を見て逃げて行くエンジェルを追ったマシューは、チャンスの屋敷に逃げ込んだエンジェルと対決し、エンジェルを倒した。

物語としては悪くないのだが、「アル中」という設定が上手く活かされていないのが痛いところである。(別に「アル中」にする必要はなく、異なる理由でマシューが転落の人生から立ち直るという展開でも十分成り立つストーリーである。)そして、このストーリーとタイトルとの繋がりが全く理解できない。申すことましなタイトルがあったでしょうに...

ということで、少し手を加えてやれば大化けすると思われる作品である。→'70'sまでであれば、こういう場合、邦題は原題を無視して味のある上手いタイトルを付けたのに、'80'sになると現代の直訳や単にカタカナ表記にしただけというものが増えていくのだが、日本の配給会社の質が低下したことを象徴する作品として知られている作品でもある。

あなたなら、どういう邦題を付けますか?そういうことを考えながら見ると宜しいかと...

 

↓ビデオです。(輸入版と日本版)

8 Million Ways to Die [VHS] [Import]

8 Million Ways to Die [VHS] [Import]

  • 出版社/メーカー: 20th Century Fox
  • メディア: VHS

8 Million Ways to Die [VHS] [Import]

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: VHS

800万の死にざま [VHS]

  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • メディア: VHS

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

WEATHER GIRLS『SUPER ..8 FEMMES(SOUNDTRACK) ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。