WEATHER REPORT『HEAVY WEATHER』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1977年に発表された彼らの7枚目のスタジオ・アルバムである。また、ジャコ・パストリアスが正式メンバーとなったのが前作製作途中ということであったので、ジャコがメンバーになってからは2枚目のアルバムであるが、フルに参加したと言うことでは最初のアルバムと言うことになる。でアメリカだけではなくイギリスなどでもヒットを記録することになったアルバムである。チャート成績は、アメリカではBillboardで最高位30位(現在でも彼らのアルバムのHOT 200内ではキャリア・ハイである。)、ジャズ・チャートは初の1位を獲得し、ブラック・チャートでは33位を記録した。また、イギリスでも最高位43位、スウェーデンで40位を記録している。
収録曲は以下の全8曲である。『Birdland』『A Remark You Made』『Teen Town』『Harlequin』『Rumba Mama』『Palladium』『The Juggler』『Havona』。
尚、この中からは『Birdland』がシングル・カットされている。
お薦め曲としては、「全部」と言いたいのだが、お馴染みの曲である『Birdland』、ジャコの能力がよく出ていることが分かる『Teen Town』という傑出した曲という当たり前の所と、『Rumba Mama』と『Havona』をピックアップしておく。
「電気ジャズ」(この言い方が如何にも「'70'sらしい」ところでもある。)と呼ばれていた彼らのサウンドであるが、ジャコ・パストリアスというベーシストの加入によって黄金期を迎えることになるのはご存知の通りである。で、本アルバムはジャコが加わり、彼らの最高傑作と呼ばれているアルバムである。しかも、ジャズという範疇に収まらず、ポップな所、ファンキーな所が出ていて、とても聴きやすいものになっている。また、'70's中期のブラック・ミュージックの流をうけていたり、この頃からブームとなったディスコ・サウンド寄りのところがあるなど、かなりポップなアルバムにもなっているので、「ジャズ」(「フュージョン)ということを気にすることなく親しむことが出来るアルバムである。
ということで、一度はじっくりと聴いておきましょう。(と言っても、本アルバムの収録曲は現在でも(一部であるが)色んな所で耳にすることが多い曲もあるため、曲名までは知らなくても、「聴いたことがある」と言う曲があるでしょうが...)
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