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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その223) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「歌手PART 1」です。尚、「歌手」ということでは結構数がいるので、今回はその1回目ということで「PART 1」ということにしました。(実際、複数のタイプの違う歌手がいるが、それぞれに共通している所があるので、それぞれを分けて記すことになります。)で、取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・21話」、「007」からは「ゴールデンアイ」です。

ケータイ刑事」:「・21話」。「ベルリンの壁殺人事件」という物語である。尚、本作はベルリンを舞台に下茂の語りではなく、登場人物が2人組のアイドル・パフィンクで、その2人の間の人間関係の間に壁があるということと、その内の1人がベルリンから帰国したということを「ベルリンの壁」という言葉に掛けたものである。が、芸能界という競争の厳しい世界でのドロドロの人間関係が出てくる物語でもあって、別の意味でも面白い物語になっている。

人気の2人組のアイドル・パフィンク(ナツミとマキの2人)は、マキを売り出すために結成されたグループて゜あったが、現在ではナツミの方が人気が上となっていた。また、ナツミは演技も出来、出演した映画で賞を貰うなど、評価されていた。一方、マキは演技も下手で、人気も低迷していた。が、パフィンクの結成はマキのためということもあって、2人の楽屋はそれぞれ別室になっていて、マキの方が広い部屋が与えられ、しかもマキの部屋からナツミの部屋には行くことが出来るが、その逆は出来ないような扱い(楽屋の間にある扉の鍵がマキの楽屋側にあるので、出入りが自由/制限される、ということである。)となっていた。

ちゃんは、五代さんが勝手に応募した映画のオーディションを受けに来たが、そこにパフィンクが来ていて、楽屋で接触することになる。で、五代さんはたまたま楽屋から出てきたナツミと接することになり、サインを求める五代さん。が、渡されたペンが書けないと言うことで、ナツミはちゃんと五代さんを自分の楽屋に入れたのだった。

ちゃんはやる気のなさを丸出しにして、監督に灰皿を投げられるということでオーディションに落ちて戻って来た。そんな所に、マキが楽屋で刺されて死亡しているのが発見された。凶器はナツミのドイツ土産のナイフだった。早速捜査を開始したちゃん。楽屋に出入りした不審な人物はおらず、身内の犯行と考えた。

第一発見者のマネージャー、被害者と関係があった監督が疑われるが、決め手はなく、凶器のナイフからはマキの指紋しか発見されなかった。で、五代さんは「自殺だ」と言い出した。そんな中、ちゃんは、パフィンクの結成の経緯、2人の確執と対立、現状を知ると、事件のトリックに気づいた。

犯行はナツミで、動機は人気のないマキのお陰でパフィンクの人気が中途半端になっていたことで、邪魔なマキを切り捨てようとしたのだった。凶器のナイフはドイツ土産のもので、それをマキの鞄に入れておいた。鞄にそんなナイフがあることを知ったマキは、嫌みだとして激怒し、ナツミの楽屋にやってきた。が、それを計算していたナツミはマキを殺害し、楽屋の間のドアを利用して遺体を運んだ。そして遺体が発見された時に、そのドアの鍵をこっそりと掛けて、自分は犯行が出来ないように見せかけたのだった。→ソロに転向するという道もあったと思うのですがね...

マキは、自分を売り出すために結成されたパフィンクであったのに、実力がなかったこともあって人気が低く、挙げ句の果てに、コンビを組んだ相方に殺されてしまったのでした。(ある意味では可哀想なことになってしまったのでした。)

007」:「ゴールデンアイ」。1995年のシリーズ第17作であり、かつ、5代目ボンドのデビュー作である。前作から6年のブランクが生じることになったが、これはシリーズの制作に関して裁判沙汰になったことが、制作が出来なくなっていたという裏事情があったためである。(そのため、3本製作されるはずだった4代目ボンドの契約期間が切れてしまい、5代目に代替わりすることになった。)

ロシアのマフィアのボスであるヴァレンティン・ズコフスキーは元KGBで、現在は武器の売買や違法な事業を犯罪組織のヤヌスと争っていた。また、彼は以前にボンドに右膝を撃たれていて、現在は杖がないと歩けない状況になっていた。現在はサンクトペテルブルグを拠点にしていて、愛人も抱えていた。

で、その愛人というのがイリーナという女であって、彼女はズコフスキーのクラブでカントリー・ミュージックの歌手をしていた。(3人のバックシンガーも従えている。)一応、美人シンガーとして知られていて、スタイルもルックスもよいのだが、シンガーとしては才能が全くなく、歌唱力と人気は無かった。オーナーであるズコフスキーの愛人ということでその地位にいたというようなシンガーだった。

そんな時、ボンドがアレック・トレヴェルヤン(ボンドの親友で、かつての006で、ヤヌスのボス)の情報を得るためにズコフスキーに接触してきた。それがズコフスキーのクラブであって、イリーナたちはショーのリハーサルをしていた。ということで、ボンドは彼女の歌を耳にしていて、イリーナの歌声に対して「猫の首を絞めているようだ」と言った。(それだけ酷かったということである。)ズコフスキーはボンドの言葉に対して怒り、「あれは俺の女だ」と言うと、ボンドの股間近くに銃を発砲した。が、ボンドは全く怯むことなく、「大した歌手だ」と返した。

ズコフスキーはイリーナに対しても「あっちに行ってろ」と言ってリハーサルを中断させて席を外させた。が、イリーナはこれに怒り、「ファック・ユー」というポーズをして、怒って席を外したのだった。

イリーナがどの程度の歌手なのかは不明であるが、レコード・デビューはしていないのは確実である。(マフィアのボスデアルズコフスキーの愛人として、そのクラブで歌っているだけでしょう。)歌も上手くないこと、(マフィアの)ボスの女ということでは人気は中途半端であると考えて問題無いでしょう。(人気が出るという要素は全くないが、ボスの女であるだけに、ボロクソに言うことも出来ず、おべっかを使って持ち上げないとイケナイでしょうから...)

共通点は、女性歌手であり、人気が中途半端なポジションにあるということである。特に、「ケータイ刑事」に登場した歌手をマキとすると、人気もなく、実力もないということも共通点と言うことになる。つまり、歌手としてのポジションが同じであると言うことになる。また、「ケータイ刑事」のパフィンクはマキのために結成されたグループであって、「007」のイリーナもボスの女ということでバックシンガーも従えており、グループとしても中心的な存在であることも共通点ということになる。

一方相違点は、「ケータイ刑事」ではパフィンクは事件の被害者と真犯人だったということでこの物語に大きく絡んでいたが、「007」のイリーナは、この物語ではボンドに情報を提供して取引をするマフィアのボス・ズコフスキーの愛人ということで、特にストーリーに絡んでいないという物語に於けるポジションの違いがあること、及び、歌手として共通点のある「ケータイ刑事」のマキはマキは殺されてしまったが、「007」のイリーナは生きているということも相違点ということになる。尚、「ケータイ刑事」ではナツミとマキは二人組の歌手であるが、「007」のイリーナは3人のバックシンガーがいるが、グループとなっているかは不明である。(バックシンガーの3人はグループになっているであろうが、イリーナはソロとして活動しているのか、イリーナと3人組としてまのグループなのか、4人組のグループなのか不明である。→ズコフスキーの言動を見ていると、イリーナはソロで、バックシンガーをしたが得ている、と考えるのが順当なところである。)

次回は今回の続きとして、別の歌手を取り上げて記す予定です。

 

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