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WIRE『CHAIRS MISSING』 [音楽(洋楽)]

表題のアルバムは1978年に発表された彼らの2nd.アルバムである。前年のデビュー・アルバムはポスト・パンクに属するものの、パンクというものを強く意識したアルバムであったが、ポストパンクということに力を入れて、かなりポップなアルバムになっている。ただ、単にポップになったのではなく、'60'sのサイケや'70'sのパンクの流を受けてのポップさであって、一種独特の世界を構築したアルバムとなっている。チャートの方でも本国イギリスで最高位48位を記録している。

収録曲は、オリジナル盤では全15曲であったが、2006年にCDで再発されたときに4曲のボーナス・トラックが追加されて、全19曲の収録になった。収録曲は以下の通りである。『Practice Makes Perfect』『French Film Blurred』『Another The Letter』『Men 2nd』『Marooned』『Sand In My Joints』『Being Sucked In Again』『Heartbeat』『Mercy』『Outdoor Miner』『I Am The Fly』『I Feel Mysterious Today』『From The Nursery』『Used To』『Too Late』。(以下、ボーナス・トラック)『Go Ahead』『Outdoor Miner(Long Version)』『Former Airline』『Question Of Degree』。

この中からシングル・カットされたのは2曲である。まずは『I Am The Fly』がリリースされ、続いて本アルバム未収録曲(『Dot Dash』)のシングルを挟み、『Outdoor Miner』が『Practice Makes Perfect』をカップリング曲としてリースされ、イギリスでは最高位51位を記録している。(彼らのシングル曲としては、最も上位を記録したシングルとなった。)尚、ボーナス・トラックの『Question Of Degree』はその次にシングルとしてリリースされた曲である。

お薦め曲は、シングル曲の『Outdoor Miner』と『I Am The Fly』、そして『Heartbeat』『Mercy』『Too Late』をピックアップしておく。

実験的なアプローチを色々と試みているものの、実験作という感じではなく、パンクの後を受けて新しいものを作っていこうという強い意欲があって、それによって独特の世界を構築している。確かに、王道的なものとは言えないが、「ポスト・パンク」ということではそういうものも一つの手法として面白さを感じられるものになっている。

万人向けとは言えないが、こういうサウンドもまた一つのアプローチとしたら面白いものであるので、色んなサウンドを聴きたいという方は聴いておくことをお勧めする。また、'60'sの雰囲気がお好きな方であれば、琴線に触れるかも知れないですね。

 

Chairs Missing (Dig)

Chairs Missing (Dig)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pink Flag
  • 発売日: 2006/04/11
  • メディア: CD

チェアーズ・ミッシング(紙ジャケット仕様)

チェアーズ・ミッシング(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2006/04/26
  • メディア: CD

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