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「ADVENTURES OF DON JUAN」 [映画(洋画)]

表題の作品は1949年のアメリカ映画「ドン・ファンの冒険」である。日本での劇場公開は1950年10月であった。1930年代の活劇全盛時に次々とヒット作を生んだ活劇王・E・フリン主演のアクション作品である。

作品データを記しておくと、時間は111分、原作はハーバート・ダルマス、監督はヴィンセント・シャーマン、脚本はジョージ・オッペンハイマーとハリー・カーニッツの2人、撮影はエルウッド・ブレデル、音楽はマックス・スタイナーとレイ・ハインドーフの2人である。そして出演は、エロール・フリン、ヴィヴェカ・リンドフォース、ロバート・ダグラス、アラン・ヘイル、アン・ラザフォード、レイモンド・バー、ロムニー・ブレント、ロバート・ワーウィック、ジェリー・オースティン、ダグラス・ケネディ、ジーン・シェパード、メアリー・スチュアート、たちである。

剣と女には滅法強いドン・ファン。イギリスで一騒動起こし、英西協商に水をさしたことから、スペイン大使のポラン伯は強く説得し、帰国することになる。そのスペインでは、国王のフィリップ三世は宰相ローカの世界制覇の野望を手を拱いて傍観するだけで、福祉のことを考えているマーガレット女王とローカが対立しているという状況だった。そんな所に帰国してきたドン・ファンは、マーガレット女王の気高さに接して、女王に理想の女性の姿を見出し、忠誠を誓う。そして彼は皇室の剣道教師に任命される。これまでは放蕩の限りを尽くしてきたドン・ファンだったが、以前の姿はなく、真面目に務め、更にローカの軍備拡張、重税、徴兵という方針から民を守るべきと考えた。が、ローカはドン・ファンの動きを察して先手を打ち、ドン・ファンを投獄し、更に、邪魔なマーガレット女王を陥れる策に動く。そんな中、ドン・ファンは女王の腹心・ポラン伯が、帰国の途中にローカの輩下に捕えられて拷問されている事実を知る。ドン・ファンの従者・レポレロは策略を練り、ドン・ファンとポラン伯を救出することに成功した。で、ドン・ファンは王女に従う同士を率いて王宮に潜入し、ローカと対決する。そして一騎討ちでローカを倒し、スペインの平和を取り戻した。

'30年代の主演活劇と同様に、主役が活躍する典型的なアクション作品である。主役がいて、悪役がいて、その悪役の策によって窮地に陥るが、味方に助けられて反撃し、悪役を倒す、というパターン通りの物語である。則ち、娯楽作品と言うことでは王道を行く展開であって、教科書通りの作品であって、それだけの作品でもある。まあ、往年の活劇スター・E・フリンのための作品ですね。

 

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