ケータイ刑事銭形海5話[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]
今回からの「銭形海・裏ネタ編」の増補作業は、第5話「本家VS元祖、女将の戦い! ~フグ毒殺人事件」に突入です。初回となる今回は、サブタイトルにある言葉から、「本家」について、「元祖」について、「フグ」について、そして「フグ毒」について記します。尚、「フグ」は「海・5話[裏ネタ編]」で記したものをベースにして加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/5/4付です。
「本家」:おおもとになる家筋のことである。「家元」または「宗家」という言い方もある。また、分家から見た場合は、その分家が出ることになった元の家のことを指すことになる。
また、歴史的に紐解くと、平安時代中期以後、寄進地系の荘園がの隆盛してから、最高の領有者のことを指した。(但し、全ての荘園に於いて「本家」があった訳ではない。)→「本所(ほんじょ)」という言い方もある。
「ケータイ刑事」では、愛泪舞零の姉妹が「本家」で、雷海命結の姉妹が分家であるのはご存知の通りである。が、紅子(妹がいるのかどうかも不明)については、本家に対してどういうポジションなのかは不明である。→まさか、紅子の妹ということで新シリーズを始めたりして...(が、「結」の時で、既に「ケータイ刑事」ではなく「スマホ刑事」になっており、「ケー刑事」自身の賞味期限も過ぎてしまっているだけに、これ以上の新作製作は、もはや...)
英語では「Head family」または「Original House」、ドイツ語では「Leitende-Familie」、フランス語では「Famille de la Tête」、イタリア語では「Famiglia di Testa」、スペイン語では「Familia de Cabeza」、ポルトガル語では「Família de Cabeça」、中国語では「本家」と言う。
「元祖」:ある物事を初めて行うようになった人のこと、または一家系の最所の人のことを言う。前者では「創始者」という言い方があり、後者では「一家の先祖」ということになる。また、共に「生みの親」と言う言い方がされることもある。
英語では「Ancestor」、ドイツ語では「Vorfahr」、フランス語では「Ancêtre」、イタリア語では「Antenato」、スペイン語では「Antepasado」、ポルトガル語では「Antepassado」、中国語では「始祖」と言う。
尚、「本家」と「元祖」はどちらがよいのか?ということは色々と言われることであるが、言葉の意味からすると、「元祖」が最初にそれを始めたことになり、「本家」の方は家系の主の流れをうけたものということになり、一概に比べられるものではない。(発明品でも、最初に開発されたものが最も良いとは限らず、それを改良したものが主流になることも当たり前のようにありますし...)
「フグ」:漢字では「河豚」または「鰒」と書く。(後者の方は、この物語の「鑑識メモ」でも語られていました。)学術的に述べると、フグ科とその近縁の軟骨魚の総称であって200種類弱が含まれることになる。(近縁では、ハコフグ科、ハリセンボン科の魚である。)背びれは小さく、鋭い歯を持っている。攻撃を受けると腹部を膨らませるものものが多く、腹部には棘状の突起を持っている種類もいる。海水魚であるが、中には淡水の環境に生息する種類もいる。
体内に毒が溜まる種類がいて、それは食用には適さないが、全体的に内臓に毒を持つ種が多いのが特徴である。が、食用として利用される魚であって、トラフグ、マフグなどがその代表的なものである。また、食用が認められているのは17種名のフグ科の魚と4種類のハリセンボン科の魚、1種類のハコフグ科の合計22種類となっている。(但し、22種類の中でも、肉は全ての食用を認められているが、皮や白子の食用は禁じられているものもある。)
肉質は淡泊で美味とされている。(まあ、「美味」でなければ、現在まで食用にされ続けることはないでしょうが...)また、旬は冬であり、「フグ」は冬の季語にもなっている。
フグ料理としては、刺身(フグ刺し、関西ではテッポウ刺し、またはテッサとも言う)、鍋、唐揚げ、白子などが広く知られている。特に大阪を中心として、食用として広く利用されている。
フグを捌く時、毒を持つ部位と食用部位とを分離する作業は、「フグ調理師資格」を持った者が行うことが(都道府県条例で)定められている。つまり、素人がフグを捌くのは認められない。しかし、フグ調理師資格は都道府県で定めたものであるため、ある府県でその資格を持っていても、他府県に移るとそれが無効となる場合が多い。→時々、素人が捌いて中毒になったというニュースを耳にするが、素人のフグ調理は自殺行為です。
また、資格がいるのは、度に有毒部位の後処理という問題があるためである。(毒があるだけに、それを悪用されると危険であるため、施錠できる容器に保管し、また廃棄する場合も適切に廃棄しなければならないと定められている。ということで、安全を確保するために資格が必要ということになっている。)
英語では「Globefish」「Blowfish」「Swellfish」「Puffer Fish」などと言い、ドイツ語では「Kugelfische」、フランス語では「Tetraodontidés」、イタリア語では「Tetraodontidae」、スペイン語では「Tetraodontidae」、ポルトガル語では「tetraodontídeos」、中国語では「河豚」と言う。
「フグ毒」:魚のフグが持っている毒のことである。「毒」は生物の生命維持に支障を与える物質のことであって、これが体内に入ると死に至る可能性の高い物質のことである。毒を持っている生物はそう多くはないが、陸上生物ではサソリ、(一部の)蛇、蜘蛛、そして魚類ではフグがその代表的な生物として知られている。(それ以外の魚ではハゼが、また、それ以外の生物としては、一部のイモリ、ヒトデなどが毒を持っている。)
フグ毒の成分は「テトロドトキシン」という物質であって、「TTX」と言う言い方もある。但し、この毒はフグ以外でもアカハライモリ、ツムギハゼ、ヒョウモンダコ、スベスベマンジュウガニなどの生物が持っている。
この毒が体内に入ると麻痺が始まり、24時間以内に死に至る可能性が高い。体内に入ると20分~30分で症状が現れる。シビレを感じるようになり、更に目眩や頭痛、腹痛などを起こす。そこから運動機能が麻痺していき、知覚麻痺、言語障害、呼吸困難に至り、血圧が下がっていき、やがて意識を失い、呼吸停止から死へと至る。
尚、この毒に関しては解毒剤が存在せず、特異療法もないので、これという対処方法も確立していない。強いて言うと、呼吸困難に繋がって障害を起こしていることから、人工呼吸などが良いとされている。尚、体内に入った毒物であるテトロドトキシンは、体内では代謝によって分解されて無毒化され、体外に排出されることになるため、身体維持機能(この場合は特に呼吸)が維持されていれば、理論上は助かることになる。(現実的には、麻痺状態になってから即座に人工呼吸に入ることは出来ても、それを維持し続けるということが難しい。)
尚、フグの毒に当たらない方法としては、フグを一切食べないという方法があるにはあるが、これは理論的な予防法でしかない。(テトロドトキシンはフグ以外にも有しているということ、絶対的にテトロドトキシンが他の食材に混ざっていないという保証はない(フグを捌いた包丁で、十分に洗浄しないで他の食材に触れたりしたら、毒が移ることになる。→これはフグ毒の食中毒を防ぐ目的の関連法案に違反していることになる。)ですから...)
尚、現実問題として、年間にフグ毒による食中毒は二桁の事故が発生している。(死者も0人ではない。)これらの事故は、家庭での素人によるフグ料理が原因になることが多い。→フグは素人が料理してはイケナイということである。
英語では「Globefish Poison」、ドイツ語では「Globefish-Gift」、フランス語では「Globefish Empoisonnent」、イタリア語では「Globefish Avvelena」、スペイン語では「Los orbes Envenenan」、ポルトガル語では「Veneno de Baiacu」、中国語では「河豚毒」と言う。
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フグはなぜ毒をもつのか―海洋生物の不思議 (NHKブックス)
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