毒姫とわたし#12 [ドラマ]
「昼ドラ」らしいドロドロとした人間関係が見えてきたが、その文、これまでにあったテンポの良さが無くなってしまって、平凡な「昼ドラ」になってしまったという印象が強くなった物語で、最初の勢いを失ってしまったようで、今一つということになっちゃいました...
一応、今回は、これまでの悪役的なポジションにいた君嶋社長が理解のあるいい人になっちゃった(裏では色々と計算深く考えていることでしょうけど...)のと、新たな悪役ポジションに哲也の母・鈴木佳子がその片鱗を見せたのと、これもまたそのポジションを狙えるエリカの母・みやびもそういう兆しを見せたことがあったが、主人公の周りに悪役というポジションのキャラがいるのは、当たり前すぎて...
小麦は結婚して専業主婦になると決心したが、美姫が第二作の担当を小麦がすると宣言してしまったことから状況が変わる。君嶋社長は、美姫はもはや看板作家であるということで、美姫の希望を叶えることにして、小麦の復帰と美姫を担当することを認めた。そして、美姫の担当だった佐伯は電子書籍部門の部長となって、小麦たちの上司になった。が、小麦の復帰を歓迎する一同は佐伯を無視するように喜んでいた。
しかし、鈴木佳子は、哲也と小麦の結婚を認めないと言い出した。この前は、「小麦が仕事を辞める」と言ったから認めたのであって、仕事に復帰するという状況が変わったため、態度が変わった。そして、小麦に仕事か哲也か、どちらかを選べ、と迫った。で、悩む小麦。
そんな中、エリカは天使園である出会いをする。そして、恋心を持った。美姫も兄・潤もそれを喜ぶが、母・みやびは、エリカが自分から離れていくように感じ、美姫がエリカを焚き付けているように思うようになる。美姫はエリカのことでみやびに言いすぎるほどの剛球・直球で言い放っていた。
小麦が美姫の所にやってきて、やはり哲也との結婚を選び、美姫の担当は出来ない、と告げて謝る。これに美姫は、自分だったら哲也も仕事も、両方を取る、と宣言し、哲也と会う約束の電話を入れていた。
美姫は天使園に哲也とやってきた。そして、そこでエリカが出会った男を見るが、その男は行方不明になっていた哲也の弟の友樹だった。
一方、小麦は鈴木佳子の元を訪れて、哲也と結婚する、と告げた。それを聴いた佳子は安心するが、小麦は美姫の言葉を受けて、仕事も辞めない、と宣言した。
本作の物語をテンポの良いものにしているのは、美姫の関西弁もどきのテンポのよい発言である。しかも、オブラートで包むこと無く、思ったことをストレートすぎる直球でぶつけてくるだけに、ちょっとキツく感じられるかも知れないが、マシンガンのようにテンポよく飛び出してくる言葉が作品にテンポを生み出している。しかし、今週は小麦のプライベートを中心にしたストーリーが進んで行くだけに、美姫のテンポの良い言葉が今一つ活きていないのが残念なところである。
小麦がミキの言葉によって動かされたところとか、エリカも美姫のように恋する心を持ったというように、期待できるところもあるが、あのテンポの良さが戻って来て欲しい所です。
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