ケータイ刑事銭形零24話(2nd.11話)[裏ネタ編]PART 2 [ケータイ刑事]
残りも少なくなった「銭形零・裏ネタ編」の増補作業は、今回からは2nd.11話(通算では24話)の「小学生検事VS銭形零 ~数学王選手権大会殺人事件」に突入です。今回はサブタイトルにある言葉から「小学生」について、「検事」について、「数学」について、「選手権」について、そしてこういう数学のイベントとして実際にこれがあるということから「国際数学オリンピック」について記します。尚、「小学生」と「検事」は「雷・5話[裏ネタ編]PART 2」で、「国際数学オリンピック」は「零・24話(2nd.11話)[裏ネタ編]」で「数学オリンピック」として記したものをベースにしてそれぞれ加筆しました。
また、この物語について過去に記した記事(BS-i(当時)の再放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。(この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/5/8付です。)
「小学生」:初等教育を行う小学校に籍を置いている児童(日本の法律ではこのように呼ぶ。尚、中学生と高校生は「生徒」、短大を含む大学生、大学院生、及び高専生は「学生」と呼ぶ。)のことである。尚、ここで言う「小学校」とは、初等教育を行う学校であって、英語では「Elementary School」と呼ばれているもののことである。(日本では、1872年の学制によって制定されてスタートした学校である。但し、当時は「尋常小学校」と呼ばれたこともある。また、第二次大戦中には「国民学校」という名称になり、戦後に「小学校」と呼ばれるようになった。)
小学校の教育は学校教育法によって定められた義務教育であり、就学率はほぼ100%である。「ほぼ」というのは、病気などのために就学できない児童が僅かにいるためであって、100%ではないためである。が、未就学児童は絶対数が少ないため、0%に近いため、就学率は「ほぼ100%」ということになる。
英語では「Pupil」と言うが、この単語はアメリカでは「小学生」のことを指しているが、イギリスでは「小学生」だけでなく「中学生」「高校生」も含んでいる。また、それらとは別に、「Schoolchild」という言い方もある。またドイツ語では「Primäres Schulkind」、フランス語では「Écolier Fondamental」、イタリア語では「Bambino in età Scolastica Primario」、スペイン語では「Schoolchild Primario」、ポルトガル語では「Schoolchild Primário」、中国語では「小學生」と言う。
「検事」:「検察官」のこと、または「検察官」の役職の一つである。この職業の人は「検察官」であるが、一般には「検事」と呼ばれている。
刑事事件に於いて、捜査を行い、裁判所に公訴を提起して法の正当な適用を請求し、更に裁判の執行を監督する権限を持つ国家機関・検察庁、若しくはそこで職務を行う人のことである。国の機関に属することになるため、検事の身分は国家公務員ということになる。
規定は検察庁法によって定められている。役職としては、上から順に、検事総長、次長検事、検事長、検事、副検事の5つの役職がある。(尚、この中の「検事」は検事一級と検事二級とに分類される。)また、職名では、検事正、次席検事、上席検察官の3つがある。
基本的に、刑事事件についての公訴を行うのが仕事であるが、経済事件や政治家の汚職などの捜査も行うことがある。尚、事件の捜査を行うと言うことでは警察と同じ所があるが、警察関係者と違う所は、警察には犯罪の予防及び鎮圧するための権限が与えられているが、検事にはそれらの権限は与えられていないという所である。よって、検察官は拳銃の所持、職務質問などを行うことは出来ないことになっている。
日本以外の国でも、検事の役割は基本的に同じである。しかし、一部の国に於いては、警察官と同じ権限が与えられている場合もある。(例えば、田舎の保安官などの場合ではよくあることである。→人員が少ないことで「兼務」しているということでもある。)また、弁護士としての権限が与えられている所もある。
この物語に登場する多摩川ドイルの職階は「検事正」であるが、検事正は地方検察庁の長であり、検事一級である者が充てられる。(所属している地方検察庁とその管轄区域内にある区検察庁の職員の指揮監督を担う。)
尚、多摩川ドイルは、警視庁に所属している銭形姉妹が関与した事件に絡んでいることから、ドイルは警視庁が管轄している東京都が管轄地域である東京地方検察庁に所属しているものと思われる。検事正であればその長ということになるが、現場に顔を出すということは滅多にないのが普通である。その検事正が自ら現場にやってくるというのは、普通で考えると、「超」が付くほどの重要事件と言うことが出来るが、「ケータイ刑事」に於いて多摩川ドイルが担当する事件って、そんなにも重要な事件とはとても思えず、わざわざ検事正が現場に出てくる必要性は全くないと思う所である。ということは、よっぽど暇ということなんですかね...(が、検事が暇ということは、事件が無くて平和ということの証でもあるので、決して悪いことではないのですが...)→ただ、それを言うと、「警視正/警視」という銭形姉妹が現場で事件の捜査を行うというのも同様なんですけどね...
英語では「Prosecutor」、ドイツ語では「Amtsanwalt」、フランス語では「Procureur Public」、イタリア語では「Accusatore Pubblico」、スペイン語では「Fiscal」、ポルトガル語では「Promotor Público」、中国語では「檢察官」と言う。
「数学」:「数量」および「空間」に関して研究する学問である。「数」に関する学問であるが、その範囲は代数、幾何、解析があり、それらの応用分野まで含んでいる。また、物理学を解く上では解析学(微積分)は切っても切れない関係があって、物理学の発展に数学は大きく関わっている。
尚、小学校では「数学」と言わずに「算数」と読んでいるのは、「数学」の基礎となるのは「算術」であり、その基礎を学ばせるために、「数学」ではなく「算数」としている。(「算数」でも算術だけでなく、代数、幾何の基礎も学びますが...)
現在では、自然科学の分野との融合だけでなく、情報科学や社会科学との融合も進んでいて、応用範囲は拡大している一方である。(パターンに当てはめて、数式で解析しようとするので、必然的に何らかの数学が関係していくことになっている。)
英語では「Mathematics」、ドイツ語では「Mathematik」、フランス語では「Mathématiques」、イタリア語では「Matematiche」、スペイン語では「Matemática」、ポルトガル語では「Matemática」、中国語では「數學」と言う。
「選手権」:その競技に於いて、最高位者(チャンピオン)を決定するための競技会、大会のことである。他にも「王座決定戦」「選手権大会」「選手権シリーズ」「タイトルマッチ」など、いくつかの名称で呼ばれているが、内容的には基本的に同じである。
また、最高位者についても、トーナメントで勝ち上がった人とする大会や、総当たりで最も成績の良かった人とする大会、同時に行い、最も成績の良い者とする大会など、様々である。(甲子園で行われる高校野球はトーナメント、プロ競技(プロリーグ)であるプロ湯級、Jリーグなどは総当たり、大相撲やゴルフ、マラソンなどは同時に行う成績の最も良い人というように、競技に応じて最高位者の決定方法に違いがある。)
尚、一般的に、全国レベルで行われる球技界の場合は、予選が行われ、その勝者が集う全国大会が行われるのが基本である。→これを考えると、この物語の「数学王選手権大会」というのは、「オール日本」と銘打っているが、本当に日本の全国大会なのか、疑問を持ってしまうのですが...(まあ、その部分が如何にも「ケー刑事」テイストなんですけど...)
英語では「Championship」、ドイツ語では「Meisterschaft」、フランス語では「Championnat」、イタリア語では「Campionato」、スペイン語では「Campeonato」、ポルトガル語では「Campeonato」、中国語では「冠軍」と言う。
「国際数学オリンピック」:世界の中等教育課程(日本では中学、高校生がこれに該当する。)にある生徒を対象にした国際コンテスト・国際科学オリンピックの一つである。(数学以外では、物理、化学、生物学、情報、天文学、埃、言語学、哲学がある。)正式名称は「国際数学オリンピック」(略号はIMO)といい、高校生を対象とした数学問題を解く能力を競う国際大会である。→高校生が対象ということなら、零ちゃんが出場したら優勝するのも簡単かも...
第1回は1959年に行われているので、既に半世紀の歴史がある。1980年だけが開催されなかったが、それ以外は毎年行われている。2009年に50回を迎えている。参加国も、第1回大会は7ヶ国であったが、次第に増えていき、2009年の第50回大会は史上最多の104ヶ国が出場した。尚、日本が参加したのは1990年の第31回大会からである。尚、2003年の第44回大会は初めて日本(東京)で行われた。また、日本の成績は、2009年の第50回大会が最高で2位になっている。(しかし、TOP 4入りを果たしたのはこの回だけである。)
日本人がこれに参加するには、日本数学オリンピック大会に参加する必要があり、この大会が選考会になっている。但し、翌年の国際大会への出場者を決定するため、参加資格は高校2年生までとなっていて、高校3年生はアウトである。
また、この大会に出場した人の中には、フィールズ賞(受賞資格は40歳以下という規定がある。)を受賞した人も何人かいる。ということで、数学者になるための登竜門という位置づけの国際大会にもなっている。
英語では「International Mathematical Olympiad」(略して「IMO」と言う)、ドイツ語では「Internationale Mathematik-Olympiade」、フランス語では「Olympiades Internationales de Mathématiques」、イタリア語では「Olimpiadi Internazionali della Matematica」、スペイン語では「Olimpiada Internacional de Matemática」、ポルトガル語では「Olimpíada Internacional de Matemática」、中国語では「國際數學奧林匹克」と言う。
司法改革の時代―検事総長が語る検察40年 (中公新書ラクレ)
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