毒姫とわたし#13 [ドラマ]
今回の物語は、風呂敷を広げているという印象が強い物語でした。話に幅を広げるのはよいのだが、前に広げて回収していないところもあるのに、更に広げた風呂敷の上に商品を並べているという感じで、それぞれのエピソードが疎かになってしまいそう...
実際、本作のテンポの良さを生んでいる美姫が手持ち蓋になっていて、テンポの良さが消えているのは辛いところですね。美姫のあのパワーで、今一つという感じのあるストーリーをぶっ飛ばして、面白くして貰いたいところです。
哲也の母・鈴木佳子に、結婚と仕事の両方を取ると宣言した小麦。が、佳子はこれに激怒して、哲也と小麦の結婚は認めず、結婚を阻止する、と言われてしまった。そんな小麦は、哲也に同居するように頼み、哲也もそれを受けた。で、美姫が使っていた部屋を哲也が使うことになった。
エリカは天使園で知り合った友樹に恋心を抱き、すっかり明るくなって笑顔を見せていた。美姫はエリカの恋を応援すると言うが、エリカが明るく積極的になったことで、母・みやびは娘が離れていって閉まったのは美姫が煽っていると思い込み、美姫を憎しみの目で見るようになった。
仕事では、小麦は今まで以上に張り切っていて、テキパキと仕事をこなしていく。そんな所に美姫が打ち合わせと言ってやってきた。自分から君嶋家に行く、と言う小麦だったが、美姫は君嶋家では殺りづらくなったことを話した。で、打合せは小麦のマンションで行うことを決めた。
一方、天使園に弟・友樹がいたということを母・佳子に報告した哲也だったが、佳子の顔色が変わった。というのは、地茂木が7年前に起こしたひき逃げ事故の相手というのがエリカであり、佳子と君嶋社長の間で、事件が表に出ないようにして次弾として処理した経緯があると語った。そして、友樹が天使園で住み込みで働くことになったのには、何か意図があるのでは?と考えた。
哲也は小麦に、友樹のことを話し、天使園にいることまで告げた。打合せにやってきた美姫し、その哲也の話を耳にしてしまい、噛みついた...
小麦と佳子の確執、美姫に対する憎しみを抱くみやび、友樹とエリカの出会い、という対立の図式は前回までにも語られていたが、今回はそれらをより深く描くことにして、広げた風呂敷の上に商品を並べていくと言うことになっていた。確かに、これらが絡んでいって、ドロドロの人間関係を描いていくことになるというのは「昼ドラ」のパターンであるだけに、常套手段であるのは分かる。が、本作は「昼ドラ」であるが、そういう昼ドラの看板を外し、マシンガントークによるテンポの良さが良かったのだが、普通の昼ドラの要素を色濃くして、本作の売りがかげってしまったのが残念である。兎に角、テンポの良さが無くなってしまい、軽快なテンポと心地良さが消えてしまい、同時に物語に勢いが感じられなくなった。
何とかして、美姫の毒舌で、つまらなくなってストーリー展開をぶっ飛ばして、最初の頃の軽快なリズムを取り戻して欲しい所である。
尚、美姫とエリカの明るいやりとりは、やっばり泪ちゃんと雷ちゃんの従姉妹同士の楽しい日常のようで、これは嬉しいところである。また、娘・エリカに「出ていって」とまで言われた母・みやびは、その原因と勝手に思った美姫に対して憎しみの目を向けていくが、どうせなら、(今更であるが)ぐれて、突っ張って、相模悪竜会を再結成して暴れてくれた方が...(このままだと「不良少女とよばれて」になってしまうので、以下、自粛。)
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