WHITE LION『FIGHT TO SURVIVE』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1985年に発表された彼らのデビュー・アルバムである。が、'85年にリリースされたのは日本でのことであって、本国アメリカでは1986年になってのことである。(つまり、彼らはアメリカに先駆けて、日本でレコード・デビューを果たしたことになった。→こういう形のバンドというのは非常に珍しいが、アメリカではハードロックがまだ一般に定着しておらず、日本では'70'sから浸透していたという下地があったと言うことでもある。)尚、本アルバムは、1986年当時はチャートインしていないが、1987年に2nd.アルバムが発表されて、それが全米1位を記録するヒットになり、その勢いで本アルバムもセールスが伸びて、Billboardのアルバム・チャートでは最高位151位を記録することになった。(ヒット・アルバムが生まれることで、それ以前のアルバムがチャート・インするということは良くあることです。)
収録曲は以下の全10曲である。『Broken Heart』『Cherokee』『Fight To Survive』『Where Do We Run』『In The City』『All The Fallen Men』『All Burn In Hell』『Kid Of 1000 Faces』『El Salvador』『The Road To Valhalla』。
この中からシングル・カットされたのは『Broken Heart』であって、デビュー・シングルと言うことになったが、特にチャートインするようなヒットにはなっていない。
お薦め曲は、シングル曲の『Broken Heart』と『Cherokee』『El Salvador』『The Road To Valhalla』というところ、そしてアルバム・タイトル・ナンバーでもある『Fight To Survive』をピックアップしておく。
本アルバムはセールスも伸びなかったものの、後にブレイクするだけの素地が感じられる。荒削りであって、プレイの方もスマートでないのだが、トリッキーな所があって、それがキャッチーなメロディと融合していて、形に填らない何とも言えない魅力となっている。
本アルバムのサウンドは、確かにメジャー・シーンにあるものとは違っているが、インディーズ・シーンにあるものとも違い、それが独特の魅力になっている。ちょっと変わった所があるのだが、それがポイントになっているので、万人向きとは言えないが、HRがお好きな方であれば、こういうちょっと変わったサウンドも宜しいかと...尚、大ヒットした次作を先に聴いてから、そのサウンドを求めると、肩すかしを食らうことになるので、そのことだけは予備知識として頭に入れておいて、それから聴いた方が良いですね...
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