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ケータイ刑事銭形海5話[裏ネタ編]PART 4 [ケータイ刑事]

銭形海」の第5話「本家VS元祖、女将の戦い! ~フグ毒殺人事件」の裏ネタ編・増補の3回目となる今回は、2つの店に歴史上の人物のサイン色紙があったことから「色紙」について、ちゃんはそれがニセモノであると言ったが、その根拠となった「サインペン」について、「西暦」について、そしてそれぞれの色紙の名前の人物である「8代将軍吉宗」と「水戸のご老公」について記します。尚、「色紙」は「・10話[裏ネタ編]PART 4」で、「8代将軍吉宗」は「・5話[裏ネタ編]」で、「水戸のご老公」は「・16話(2nd.3話)[裏ネタ編]PART 10」で「水戸黄門」として記したものをベースにして、それぞれ加筆しました。

また、この物語について過去に記した記事(MBS放送時に記した[改訂版])は「ここをクリック」してご覧下さい。BS-i(当時)での本放送時に記した記事へのリンクもあります。また、この物語についての過去に記した裏ネタ編は2008/5/4付です。

色紙」:「しきし」と読む。和歌や俳句、絵などを記すための方形の厚紙のことである。金や銀の砂子(金箔、または銀箔の粉末)を吹き付けた飾りが施されていたり、五色模様が施されているのが普通である。そのため、単なる厚紙とは異なっていて、何かが記された色紙は飾ることが前提となっているものである。

尚、色紙には、和歌や俳句を記すものは長方形、絵を記すものは正方形のものが多い。(正方形に近い長方形のものもある。)また、正方形のものは寄せ書きに使用したり、有名人(芸能人やスポーツ選手など)のサインを記すのに用いられている。そのため、正方形の色紙のことを「サイン色紙」ということもある。→現在では方形の色紙はこの用途が一般的になっている。

英語では一語では該当する言葉が無いため、「A Square Piece of Thick Paper」と言ったり、用途から「Signature Paper」と言うように、その物自体を説明する言い方がされている。また、これは他の言語でも近いものがある。→世界的に日本の「色紙」が普及すると「Shikishi」という言い方になるかもしれませんね。また、ドイツ語では「Signature Papier」、フランス語では「Signature a le Papier」、イタリア語では「Firma Carta」、スペイン語では「Firma el Papel」、ポルトガル語では「Assinatura Papel」、中国語では「簽字紙」と言う。

尚、「色紙」は「いろがみ」と読む場合もあるが、この時は「しきし」とは全く別のものになる。英語では「Colored Paper」と言うことになり、色のついた紙(「白」も「白色」という色が付いていると考えるため、白の色紙も存在する。)、色染めされた紙、折り紙などに用いる正方形の色の付いた正方形の紙のことを指すことになる。

但し、古語では「色紙」を「しきし」と読んでいて、「色の付いた紙」のことを指していた(厚紙ではなく、普通の和紙である)ことから、色のついた和紙のことを「色紙(いろがみ)」という言い方は現在でも残っている。

サインペン」:筆記具の一つであって、水性インクを用いたフェルトペンの一つである。元々は大日本文具(現在のぺんてる)の登録商標であったが、現在は普通名詞化している。(「ウォークマン」などと同様である。)そのため、ぺんてる以外のメーカーの「サインペン」も市販されている。

尚、「サインペン」は和製英語であって、「Sign Pen」という英語は存在しない。

「フェルトペン」は、フェルトを芯軸とした筆記用具デアリ、インクはフェルトに浸してある。そして芯軸を通してペン先にインクが伝わっていくが、この時に毛細管現象を利用している。(毛細管現象を利用しているため、ペン先を上にしてもインクが掠れることなく筆記することが可能である。また、無重力空間であっても問題無く筆記が可能である。)

フェルトにインクを浸したペンとして最初に発売されたものは油性インクを使ったものであったが、油性インクでは紙に裏写りをするという欠点があった。「サインペン」はその改良のために水性インクを用いたものであって、1963年に発売された。当初は余り売れなかったが、これが当時のアメリカ大統領・ジョンソンが気に入り大量発注をしたことから人気に火が付いて、アメリカで一気に売れるようになった。そして日本でも注目されることになって、売れていくようになった。

尚、現在ではインクの改良もあって、油性のサインペンも存在するが、「サインペン」というと発売の歴史を紐解くと水性インクである。

英語では「Felt Pen」、ドイツ語では「Filzstift」、フランス語では「Feutre」、イタリア語では「Penna di Feltro-Punta」、スペイン語では「Pluma del Fieltro-Punta」、ポルトガル語では「Caneta sentida」、中国語では「尖頭萬能筆」という。

西暦」:西洋式の暦のことである。(これの略語でもある。)イエス・キリストが誕生したとされる年を紀元元年とした紀年法である。そのため、「キリスト紀元」と言う言い方や「西洋紀元」という言い方もある。

これが生まれたのは6世紀になってからであって、シリアのディオニュシウスがイエス・キリストの生年を推定算出して定めたものである。但し、彼が算出した年と、イエス・キリストの実際の生年との間にはズレがあって、紀元前4年よりも前ということが分かっている。(現在では紀元前4年説が有力となっているが、紀元前4~7年の間とされている。)

西暦が実際に使用されたのは「西暦532年」からである。(それ以前の531年より昔は、既に終了している年代であって、音から設定されたものであって、実際に「西暦○年」という形で使われたことはない。)しかし、西暦は直ぐに広く普及した訳ではなく、8世紀末のカール大帝の時代になってから普及するようになったものである。しかし、それでもまだ一部での使用であって、ヨーロッパで一般的になったのは15世紀になってからである。

日本では、1873年の太陽暦採用の時から使用されるようになったが、一般的に普及したのは戦後になってからである。しかし、国の公文書では現在でも和暦を用いたものが正式のものとされていて、国際時代に合っていないと指摘されている。(特許庁は、特許、商標などの採番体系のみは、2000年以後は西暦を用いるように変更されたが、出願日をはじめとする日付のデータに関しては現在でも和暦との併用になっている。)

ラテン語で「Anno Domini」と言い、英語でも「Anno Domini」いう。また、この頭文字を取って「A.D.」という言い方が世界で普及している。また、ドイツ語では「Nach Christus」、フランス語では「Despues de Cristo」と言うが、ラテン語の「Anno Domini」という言い方でも通じる。尚、中国語では「公元」と言う。

8代将軍吉宗」:言うまでもなく、江戸幕府の第8代将軍の徳川吉宗のことである。(ちなみに「8代将軍」ということで記しておくと、鎌倉幕府8代将軍は久明親王(名目だけの将軍であって、実験は全くなく、幕府は北条貞時が実権を握っていた。)、室町幕府8代将軍は足利義政(将軍としてよりも銀閣寺などの東山文化で有名である。)である。)

生まれは1684年、没したのは1751年である。紀州藩の第2代藩主・徳川光貞の四男として生まれ、父と2人の兄の死後、紀州藩主を継いで、22歳の若さで第5代藩主となる。この時から名前を「吉宗」とした。当時の紀州藩は財政が傾いていたが、その中で改革を進めていって、紀州藩の財政の再建に努めて成果を挙げた。

そんな中、1716年に第7代将軍・徳川家継が亡くなったことで、31歳にして江戸幕府の第8代将軍に就任した。将軍になってからは、「享保の改革」と言われる一連の改革を行い、様々な政策は有名であり、質素で倹約に努める幕府改革、新田開発、目安箱の設置などは余りにも有名である。

また、TVドラマでも色々と登場していて、生涯を描いた大河ドラマ「八大将軍吉宗」があるが、それよりも「暴れん坊将軍」の方が有名である。

この物語でのニセモノのサインとして「八代将軍徳川吉宗」とあったが、こういう表記は将軍に就任していこうということになるので、どんなに早くても1716年(=享保元年)以後ということになる。則ち、相手が「1699年」と(インチキであるものの)水戸黄門の色紙を飾ったのであれば、この表記では(こちらもインチキであるものの)どんなに考えても17年は遅いことになってしまうだけに、もう少し考えないとイケナイですね。(が、年号を記さなかったのは、どっちが先なのかを隠すことになるだけに、作戦としては悪くはないのですが...→歴史好きの人には一発で見抜かれますが...)

水戸のご老公」:言うまでもなく、水戸藩の第2代藩主である水戸光圀(みと・みつくに)のことである。「水戸黄門」という別名で親しまれている彼は、江戸幕府を開いた徳川家康の孫であって、1628年に水戸藩の初代藩主・徳川頼房の三男として生まれ、1701年に(数えの)73歳で亡くなっている。尚、水戸藩の第2代藩主となったのは1661年で、34歳の時であった。

名前に関して、「水戸光国」と表記されることもあるが、元服してから1679年(52歳の時)に改名するまでは「光国」という漢字を名前としていて、1679年に「光圀」に改名しているので、どちらも間違いではない。(但し、改名後、亡くなるまでの間は「光圀」という漢字を使用していたため、一般的には「光圀」と表記されている。)

藩主としては、文化事業に力を入れ、「大日本史」の編纂に着手したことで知られている。(但し、「大日本史」が完成したのは光圀の死後であって、水戸藩の事業として代々受け継がれていき、明治になった1901年に、約250年という時間がかかって完成した。)また、古典研究と文化財の保護という文化事業に力を入れ過ぎたことが、後の水戸藩の財政難の原因になったことも指摘されている。(藩の財政の1/3を「大日本史」に注ぎ込んだとされている。)また、寺社改革や殉死の禁止ということも行っている。

更に、快風丸という船を建造し、それに乗って蝦夷地の探検を行ったことでも知られている。更に晩年(5代将軍・綱吉の時代)には徳川家一門の長老として幕政に影響力を持った。

現在は「水戸黄門」として余りにも有名であるが、「水戸黄門」として有名になったのは江戸末期から明治になってからのことである。というのは、諸国を漫遊して世直しをするというあの物語が「水戸黄門漫遊記」として講談や歌舞伎の題材となり、それが人気を得たことで広く知られるようになったためである。尚、光圀は「大日本史」の編纂のために家臣を日本各地に派遣したと言われているが、自身が諸国漫遊の旅をしたという史実はない、とされている。但し、隠居したのが「西山荘」という事実も含まれている。(助さんと格さんは共に、モデルはいるが架空の人物である。そのモデルとなった佐々宗淳(佐々十竹(ささ・じっちく))、安積澹泊(あさか・たんぱく)が「大日本史」のために全国に史書を探求する旅を行い、その旅を元にして架空の漫遊旅行の物語として生まれたのが「水戸黄門漫遊記」である。)→フィクションが余りにも広く知られることになり、尾っぽや羽根が付いたということです。

また、雑学の知識として知っておいたらと思うエピソードとしては、彼は日本人として初めて「ラーメン」「餃子」「チーズ」「牛乳酒」「黒豆納豆」を食べた人物とされている。更に、新しい物好きという所を発揮していて、オランダ製の靴下(メリヤス足袋)を使用、ワインを愛飲した、朝鮮人参の育生とインコを育てている。

この物語でのニセモノのサインとして「副将軍 水戸光圀 1699.11.29」とあったが、年代的は光圀は生存しているものの、海ちゃんが言う通り、当時の日本では「西暦」というものは存在していないので、「1699」という数字は全く意味不明の数字でしかなく、「元禄11年(=1699年)」と表記するのが常識である。

 

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