XTC『DRUMS AND WIRES』 [音楽(洋楽)]
表題のアルバムは1979年に発表された彼らの3rd.アルバムである。本国イギリスでは1st.アルバムからヒットを記録していたが、本アルバムはアメリカでも初めてチャートインを記録したアルバムであって、ここから彼らは世界的な人気を得ていくことになった。(タダ、本アルバムのアメリカでのチャート成績は、辛うじてという範囲ですが...)チャート成績は、本国イギリスでは最高位34位を記録、ニュージーランドでは12位を記録、そしてアメリカではBillboardで最高位174位を記録している。
収録曲は、オリジナル盤では全12曲であったが、2001年にリマスターされた時に3曲のボーナス・トラックが追加されて、全15曲になった。収録曲は以下の通りである。『Making Plans For Nigel』『Helicopter』『Day In Day Out』『When You're Near Me I Have Difficulty』『Ten Feet Tall』『Roads Girdle The Globe』『Reel By Reel』『Millions』『That Is The Way』『Outside World』『Scissor Man』『Complicated Game』。(以下、ボーナス・トラック)『Life Begins At The Hop』『Chain Of Command』『Limelight』。
彼らはアルバム未収録のシングル曲が実に多いが、本アルバムからのシングル・カット曲は『Making Plans For Nigel』である。本国イギリスでは最高位17位を記録するヒットとなり、他国ではカナダで12位、ニュージーランドで29位、オランダで31位、オーストラリアで94位を記録している。(アメリカではチャートインしていない。)
お薦め曲は、全ての曲が粒ぞろいであるだけに「全部」と言いたくなるのだが、一応、シングル曲の『Making Plans For Nigel』、そして好みから『Day In Day Out』『Roads Girdle The Globe』『Scissor Man』『Complicated Game』という所をピックアップすることにする。
本作からメンバー・チェンジがあったのだが、そういう所を感じさせない全体的にポップなサウンドであって、とても聴きやすいものに仕上がっている。'70's終盤の技術レベルをフルに活かしていて、音作りも非常に上手く、特に古臭く感じるところが無いのも魅力である。
ということで、彼らが世界に進出するようになるのも本アルバムのサウンドを聴けば納得できるところである。じっくりと堪能しましょう!
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