À BOUT DE SOUFFLE(SOUNDTRACK) [音楽(サントラ)]
表題の作品は1959年のフランス映画「勝手にしやがれ」である。日本での劇場公開は1960年3月であった。また、英語タイトルは「BREATHLESS」である。ジャン・リュック・ゴダール監督の最高傑作と言われている名作である。(以前に「気狂いピエロ」を取り上げているが、ゴダール作品を見るとしたら、本作は欠かすことは出来ない作品でもありますし...)
作品データを記しておくと、時間は90分、白黒作品である。原案はフランソワ・トリュフォー、監修はクロード・シャブロル、製作はジョルジュ・ドゥ・ボールガール、監督と脚本はジャン・リュック・ゴダール、撮影はラウール・クタール、音楽はマルシャル・ソラルである。そして出演は、ジャン・ポール・ベルモンド、ジーン・セバーグ、ダニエル・ブーランジェ、ジャン・ピエール・メルヴィル、ジャン・リュック・ゴダール、たちである。
自動車泥棒の常習者であるミシェルは、マルセイユで盗んだ車でパリに向かっていたが、途中で追いかけられた白バイ警官を射殺してしまった。パリに着いたミシェルはアメリカ人のガールフレンド・パトリシアの元に行く。彼女とは、互いに自由を許し合った束縛のない愛を楽しんでいる関係であったが、そんな2人が行動を共にして逃避行を行う。パトリシアは、ミシェルが警察から追われいてるということを知り、愛を確かめようとして警察に密告し、ミシェルには、警察がやってくることを告げた。ミシェルには虚しい自嘲と絶望が広がる。で、逃亡する際、警察に背後から射たれたミシェルはよろめきながら歩いていく。駆けつけたパトリシアに呟いたミシェルは瞼を閉じて死んでいった...
フランス・ヌーベルバーグを語る上では、本作を抜きにしては語ることが出来ない作品であって、余りにも有名な作品であるだけに、映画ファンであれば見ておいて当然という作品である。よって、細かいことも色々と語られているので、ここでは多くを語らないことにする。(兎に角、見ておかなければならない作品であるので、見ていなければ見ておきましょう。)
また、こういう名作は、音楽の出来も良いと相場が決まっているのだが、本作の音楽もその通りで、実に素晴らしい。有名な曲もあって、スタンダード・ナンバーとなっている曲もあるだけに、お馴染みの曲と言うことになるが、それだけに、映画と共にじっくりと聴いておきたいところである。
また、本作のサントラ盤の収録曲は、オリジナル盤では全10曲であるが、現在では他の作品からの音楽の10曲と、本作からのボーナス・トラック1曲が収録されたものが、本作のサントラ盤をベースにしたオムニバス盤としてリリースされている。それだけに、お得と言えばお得すぎる内容になっているので、手元にあっても宜しいかと。
最後に現在入手出来るサントラ盤の21曲の収録曲を記しておくが、以下の通りである。『La Mort』『Duo』『New York Herald Tribune』『Poursuite』『L Amour La Mort』『Dixieland』『Theme D Amour』『La Mort (Version 2)』『Poursuite (Version 2)』『Campagne Premiere』。(以下、他作品からの楽曲)『Verneuilade』『Defile』『Le Proces Par Le Trio Martial Solal』『Generique』『L Espionnage』『Generique』『Olga』『Course En Decapotable』『David Et Olga』『Echappement Libre』。(以下、ボーナス・トラック)『À Bout De Souffle (Piano Solo)』。
勝手にしやがれ 【スタジオ・カナル・コレクション】 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
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