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「ALI BABA AND THE FORTY THIEVES」(1944) [映画(洋画)]

表題の作品は1944年のアメリカ映画「アリババと四十人の盗賊」である。製作時期が時期であるだけに、日本での劇場公開は1951年12月であった。有名な「アラビアン・ナイト」の物語を元にした作品であるが、原作はあって無い状態である。娯楽作品として製作された作品である。

作品データを記しておくと、時間は87分、監督はアーサー・ルービン、脚本はエドモンド・L・ハートマン、撮影はジョージ・ロビンソンとW・ハワード・グリーンの2人、音楽はエドワード・ウォードである。そして出演は、マリア・モンテス、ジョン・ホール、ターハン・ベイ、ノエル・キャラバン、スコッティ・ベケット、アンディ・ディヴァイン、カート・カッチ、フランク・パリア、フォーチュニオ・ボナノヴァ、モローニ・オルセン、ラムジー・エームスモクリス・ピン・マーティン、ジミー・コンリン、ハリー・コーディング、イヴェット・デュゲイ、たちである。

バグダッドに蒙古のフラグ・カーンが攻め込み、大主ハッサンはカシム大公の裏切りによって殺され、その子・アリは辛くも逃れ、盗賊団に救われていた。それから10年が流れ、アリは盗賊団の若き首領アリ・ババに成長した。ある日、アリ・ババは水浴中の美女・アマラに見とれている所を蒙古兵に捕らえられてしまい、バグダッドに護送された。アマラは幼い日に決められたアリの許婚だったが、今はカーンとの結婚を無理強いされていたのだった。盗賊団はアリ・ババの救援に動き、それによって救出されたアリ・ババは、アマラも救出したが、彼女を父親・カシムの元へ返した。しかし、彼はアマラを愛していることに気づき、アマラのアリ・ババを愛していることが分かり、彼女を取り返すためにあり・ババは城へ乗り込む。一方、カーンは兵士を出動させてアリ・ババを倒そうとする。で、戦いの末、アリ・ババと盗賊団はカーンを倒し、アリ・ババはアマラを腕に抱くことが出来た。

娯楽指向で、主人公が一度は窮地に追い込まれるが、それを脱すると活躍し、姫とうまくいくことになってめでたしめでたし、という、主人公が輝く展開の物語である。(当然、こういう作品は敵役の存在感が全てということになる作品でもある。)

娯楽作品で、主人公をヒーローとする作品では定番過ぎる作品であるが、そのためか、安心してみていられることも出来る作品でもある。

また、製作時が第二次大戦も終盤という時期であるが、そういう時期でも娯楽が求められていたということで、作品としてはその役割は十分果たしている。ただ、当時の技術と現在の技術では大きな差があることから、現在では歴史的な資料と捕らえた方が良いでしょうね。(何せ、ストーリー展開については、予想通りに主人公が活躍する展開であって、予定調和というムードに満ちている作品ですから...)

 

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