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毒姫とわたし#32 [ドラマ]

市長選挙に向けて物語が進んで行くが、選挙に向けてと言うよりも足の引っ張り合いをしているというところが描かれていて、この点では面白いのだが、最初の頃にあったようなテンポの良さが無くなっているのが残念なところです。

また、美姫チームと哲也チームにキャラクターの再編が進んで行くが、今回は佐伯夫妻を中心に描いていたこともあって、これまでにあまり深く描かれていないキャラにスポットを当てたことはよいのだが、何か、脇道に入ってしまったという印象を残した物語でした。

哲也の元に乗り込んだ小麦だったが、5年前に小麦が言った言葉を実戦しているだけと答えた哲也に、自分のせいで哲也がああなってしまったと悩み始めることになる。

美姫に息子が出来たことを知った美園は、天使園にやってくると、嵐太郎に「あなたのおばあちゃんよ」と言い、孫を可愛がる。「勝手にカミングアウトすな」と言った美姫だったが、美園は嵐太郎に、美姫の父の血が流れていることを感じていた。

紗江子は、佐伯がスパイをしていたことから、離婚を決意して、離婚届に判子を押して佐伯に渡していた。が、小麦はじっくりと話し合いをすることを進め、小麦のマンションで話をするが、決裂することになった。

倉田は哲也の元を訪ね、結婚することを告げる。哲也は入院中の母の所に行き、話をするが、見舞いにやってきたエリカはそれを影から聴いていて、会わずに帰ってきた。帰宅したエリカは父と話をするが、ママと話すことがなかったことを社長は悔やんでいた。

エリカが久しぶりに天使園にやってきて、美姫と5年ぶりにあった。美姫は嵐太郎を紹介し、エリカのことを「友達」と言った。子供がいる美姫を見て、自分も子供を産みたいと考えるようになったエリカだったが、美姫の言葉がエリカをダークサイドから戻したようだった。

そんなエリカは、哲也の選挙を支援したい、と哲也に告げた。また、佐伯は、哲也の考えにくょうかんしていたこと殻、選挙では哲也を支援することにして、それを紗江子に告げた。

そんな中、小麦の携帯に哲也から電話が入った。小麦は馴染みの見せに行き、哲也と会ったが、仕切り直して正々堂々戦おう、と言うことを伝えると、帰ろうとした。が、哲也が呼び止めると、いきなりキスをした...

今回は、何と言っても美園の変わり方が余りにもというところでしたね。が、やっぱり毒姫・美姫の母らしいところも見せていて、美姫が5年も消えていたことから「死んだと思った」と言ったり、「嵐太郎は捨てていない」など、相変わらずの所があっただけに、嵐太郎を溺愛する姿とのギャップが余りにも大きく、次々とキャラが変わっていく周囲の登場人物を象徴していましたね。

また、エリカと君嶋社長が家で話をしているところは、ちゃんと岡野さんの会話のようにも見えました。

色々と足の引っ張り合いが行われる中、一つに纏まっていく美姫チームに、衝撃を与えることになる要素を最後に入れていたが、今回は印象の薄い物語でした。(久しぶりにちゃんとちゃんのツーショットが見られたが、エリカよりも先を進んでいる美姫に、またもエリカが嫉妬心を増していくような伏線もありましたけど...)

 

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