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「ケータイ刑事」と「007」の驚くべき類似点(その232) [ケータイ刑事]

今回のテーマは「自然環境を再現した研究所」です。尚、ここで言う「自然環境」とは、人工的に作り出した人工自然のことである。で、取り上げる物語は「ケータイ刑事」からは「・10話」、「007」からは「ムーンレイカー」です。

ケータイ刑事」:「・10話」・「昆虫大パニック!? ~恐怖の殺人蚊殺人事件」という物語。この物語の1つ前の「・9話」と、ゲストの3人が全く同じという物語であるが、全く関係ない別の物語である。また、第9話の配役(犯人/被害者)も違っているなど、キャスティングでも遊びが見られる物語でもある。(監督と脚本もそれぞれ別の人になっている。)ということで、「ケータイ刑事」らしいスタッフの遊びのある物語である。

冒頭のコント・コーナー無しに、入電が入る。「国際的な蚊の研究者・雉山博士から犯罪に関わる重要な告発をしたいとの通報あり。詳細は不明。直ちに現場に急行せよ」ということで、ちゃんと岡野さんは国際蚊取りセンターにやってきた。建物に入ったが、直ぐに「暑い」と声を出した岡野さん。ちゃんは指先で温度を測定するという特技を出して、「室温28度、湿度80%」と測定結果を言った。(ちなみに、この時は3月であるので、暖房をガンガンに効かせていることになる。)

岡野さんは「ウォーム・ビズとかエコライフという言葉を知らないのかね、ここの連中は...」と漏らしたが、ちゃんはここが蚊の研究所であることを理解していて、「蚊の生態に合わせて亜熱帯の環境を再現しているらしいですよ」と言った。(ちゃんと、現場がどういう所なのを調べているのですね。流石です。)ただ、外から扉一枚を入った所まで亜熱帯の環境を再現する必要はなく、実験室、研究室、飼育室などの一部だけで十分だと思いますけどね...

そういう話をしながら、2人は建物の中を奥に進んでいき、雉山博士のいる所長室に辿り着いた。で、ノックをした岡野さん。雉山博士は中にいるはずなのに応答がない。ちゃんのノックをしたが、やはり反応はなかった。で、ちゃんは「失礼します」と言ってドアを開けて中に入っていき、岡野さんもそれに続いた。

部屋のデスクには雉山博士がいたということで、2人は一安心し、博士の方に歩いて行く。「警察です。通報を受けて参りました」と岡野さんが言うが、それでも博士は反応しない。すると岡野さんは「寝てるよ...」と口にした。そして雉山博士の後ろから大きな声で「博士、警察ですが」と言って肩に触れた。

しかし、博士はそれにも反応することなく、そのままデスクのパソコンに向かって崩れた。で、岡野さんは驚き、ちゃんは手に持っていたマフラーとコートを側のソファーに置き、雉山博士を調べた。そして「亡くなっています」と言った。更に岡野さんが改めて調べるが、この時に前回と同じキャストということからのネタとして、「この人、先週逮捕した死神博士にそっくりだぞ」と言っていた。

で、雉山博士が死んでいるということで、事件として捜査を開始する。そんな所に博士の助手の猿谷と犬川が姿を見せて、「雉山博士は殺されました」「奴に刺されて...」「蚊です」と説明した。ちゃんと岡野さんは「ふざけないでください」と言うが真剣な顔をして犬川は「ただの蚊じゃないんですよ」と言い、猿谷が「学名・キラーモスキート。南米・エクアドルだけに生息する殺人蚊です」と告げた。ということで、事件は殺人蚊によるもの?ということで、ドタバタ・コメディと化してちゃんはその謎を解いていくことになった。

結局、殺人蚊というのはでっち上げであった。国際蚊取りセンターの資金が横領されていることを知った雉山博士が、それを公にするために警察に通報したが、そのことを知った猿谷と犬山の2人が、自分たちの不正を隠すために博士を殺害したのだった。また、蚊の羽音は電子音をICレコーダーを使って出したものであって、電子音は指向性がなく、方向が分かりにくいことを利用したものだった。

建物に入った所から亜熱帯を再現しているようなちょっと抜けている研究所(国際蚊取りセンター)ということもあってなのか、事件の方もドタバタ・コメディのようになっていた物語でした。尚、この物語の登場人物の雉山博士、助手の猿谷と犬川の名前は「桃太郎」のお供をした3匹の動物の名前を盛り込んでいるが、これも「ケータイ刑事」らしいお遊びの一つでした。

007」:「ムーンレイカー」。1979年のシリーズ第11作であって、3代目ボンドの第4作である。原作小説の内容とは大きく変わり、「スターウォーズ」で火が着いたSF映画ブームに乗って、ボンドが宇宙にまで飛び出すいうシリーズ中でも最もSF設定が濃くなった作品である。

優秀な人材だけを一旦地球外の宇宙ステーションに避難させ、その間に神経毒を地球にばらまき、地球人類を滅亡させて、選ばれた人間だけによる新しい世界を築くことを実行しようとしていたドラックス。そして、その毒は、アマゾンの雨林地帯で発見された珍しい種類の蘭だった。この蘭を崇拝していたインディオが絶滅したことから、この蘭の花粉には不妊症を引き起こすことがわかり、その遺伝子を研究して、人間のみを殺傷することが出来る毒を開発したのだった。そして、その毒はベネチアのベニーグラスというガラス会社の工場に設けられた秘密研究所で製造されていた。

そして、宇宙ステーションに向かうため基地は、アマゾンのジャングルの中にある古代の寺院の内部にあった。(当然、秘密研究を行う研究所としての設備もある。)中心となるのは6台ものスペースシャトルを打ち上げる施設があるということであるが、ドラッグスたちが宇宙ステーションに脱出する直前まで滞在する場所でもあるため、様々な設備が用意されている場所でもある。尚、大規模な施設と言うことになるが、古い寺院ということをカムフラージュしていたため、世界的には秘密の場所であって、隠されていた場所である。

その一つが、アマゾンの環境を再現した施設であり、巨大なアナコンダが生息している池があったことである。建物の中に人工的な池があって、熱帯ジャングルを再現したその場所は、憩いの場所でもあるが、同時にアナコンダの餌になる役立たずを始末する場所でもあった。

白装束の女たちに導かれたボンドも、この池に落とされた。直ぐに巨大なアナコンダがボンドを襲ってくる。体長が10m近くもありそうな巨大なアナコンダは、ボンドの身体に巻き付き、ボンドを絞め殺そうとする。が、ボンドはCIAの支給品である毒針(ボンドガールのグッドヘッド博士はCIAの人間であって、それをボンドが持っていて利用した。)が仕込まれたボールペン(一応、CIAの秘密兵器ということになる。)を使い、アナコンダに毒を注入して倒し、ボンドは難を逃れた。

共通点は、実際の使用は別にして、「毒」が使われている(「ケータイ刑事」では「毒を持った蚊・キラーモスキート」が語られ、「007」ではボンドがアナコンダを倒すために毒針ボールペンを使用している。)ということ室内であるのに寒冷地ではなくて「(亜)熱帯の自然環境」が再現されていること(但し、「ケータイ刑事」では、再現していたのは室温までということであって、土壌を用意して植物などを移植しているということは無かったですが...)である。また、秘密の種類は異なるが、秘密にしたかったもの(「ケータイ刑事」では助手の資金横領という不正という秘密が、「007」では存在そのものという秘密があった。)があったということも共通点と言うことが出来る。

相違点は、「ケータイ刑事」では室温が高く設定されていただけであって、実際にはその場には人間以外の動物は存在していなかったが、「007」ではボンドに始末されることになった(巨大な)アナコンダという、人間以外の動物がその場にいたということ、「ケータイ刑事」ではその場所で人(=雉山博士)が殺されているが、「007」ではその場所では人は殺されていない。(宇宙ステーションという別の場所でドラックスは最期を迎えている。)

次回も今回と同様に「ある物(できごと)」をテーマにして記す予定です。何が登場するのかはお楽しみに。

 

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