「THE AMAZING CAPTAIN NEMO」

表題の作品は1978年アメリカ映画「アトランチスの謎」である。日本での劇場公開は1979年9月であった。また、アメリカでは「THE RETURN OF CAPTAIN NEMO」というタイトルもある。タイトル（原題）から分かるように、ノーチラス号のネモ船長が活躍する海洋アドベンチャー作品であるが、B級の範疇の作品でもある。

作品データを記しておくと、時間は103分、原作はジュール・ヴェルヌ、監督はアレックス・マーチ、脚本はロバート・ブロック、ラリー・アレクサンダー、ノーマン・カトコフ、プレストン・ウッド、ロバート・デニス、ウィリアム・キース、マン・ルービンの7人、撮影はラマー・ボーレン、音楽はリチャード・ラサールである。そして出演は、ホセ・ファーラー、トム・ハリック、バージェス・メレディス、ホルスト・ブッフホルツ、リンダ・デイ・ジョージ、バー・デベニング、メル・フェラー、ウォーレン・スティーヴンス、たちである。

アメリカ合衆国海軍のトム・フランクリン中佐とジム・ポーター大尉は潜水要員である。彼らは太平洋の沖合いの深海で、有名な原子力潜水艦ノーチラス号を発見した。内部を調べると、豪華に飾られた船室があって、その中に液体アンモニアの中で冷凍保存されていたネモ船長を発見した。で、2人はネモ船長を甦らせた。甦ったネモ船長は、ジブラルタルの彼方に沈んだと言われる幻の楽園・アトランチスを探しに行こうと誘い、2人はそれに乗った。アトランチスを探す探検に向かったが、一行はその途中で、ネモ艦長の仇敵・ウォルド・カニンガム教授に出くわした。教授は精巧に作られた超未来的な潜水艦レーブン号の艦長であり、更にワシントンを壊滅させるという陰謀を企んでいた。それを知ったネモ艦長と2人の海軍士官はそれを阻止しようとして戦い、レーブン号が損傷させたことで、カニンガム教授の野望を阻止した。そんな3人に、アメリカ海軍は、ミンダナオ海溝での潜航作戦の援助を要請してきた。それは極秘の放射能廃棄物を海底に埋めるというものだった。途中、ハワイに寄って、世界的な原子物理学者ロバート博士と助手のケードを乗艦させて現場に向かった。しかし、ロバート博士はカニンガム教授に買収されていて、ノーチラス号を破壊することを企んでいた。しかし、ネモ艦長はそれを防いだ。しかし、クック博士は捕虜となってしまう。一方、カニンガム教授はレーブン号の修理ょおこなっていて、それが完了すると、再びノーチラス号を襲おうとしていた。そんな中、ノーチラス号はアトランチスに到着し、チボール王に会って、協力を願い出てる。王はそれを承諾した。レーブン号が襲ってくるが、ネモ船長はそれに立ち向かい、激闘の末にカニンガム教授を滅ぼした。で、サンフランシスコを目指して帰って行った。

ストーリーはなかなかスケールが大きいものであるのだが、映像の方はちょっとショボイところがあって、B級作品といった範疇に収まっている。'70'sの作品ということで、最新の特撮技術と差があることは当然であるのだが、これだと'50'sや'60's作品の方が職人的なものを感じられるだけにより良く感じられる。また、ストーリーの方も、ネモ艦長にとっては都合が良すぎるように進んで行くのはどうかと...（もう少し、苦労するとかが欲しいところである。）

まあ、ネモ艦長の物語と言うことで、その点だけで見ようというのであれば、止めておいた方がいいですね。で、B級作品と捉えて見るのが良い作品である。

 

 

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↓輸入版（リージョンコード未確認ですけど...）

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